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フェラーリ、フレキシブル性が疑われるフロントウイングの変更を否定。オーストリアでの失速が活きた「FIAは我々の解釈に満足」

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フェラーリ、フレキシブル性が疑われるフロントウイングの変更を否定。オーストリアでの失速が活きた「FIAは我々の解釈に満足」

 フェラーリは、先日行なわれたアメリカGPで1-2フィニッシュを達成し、今週末のメキシコシティGPでも初日から速さを見せ、予選ではカルロス・サインツJr.がポールポジションを獲得した。フロントウイングのフレキシブル性が変更されたことがそれを実現した一因だとされているが、チームは「何も変えていない」と主張した。

 今シーズン中、メルセデスとマクラーレンのフロントウイングが大きくたわんでいることが、話題のひとつになった。これら2チームのフロントウイングはFIAの剛性テストに合格していたものの、フェラーリを含むいくつかのチームは、許容量を超えてたわんでいるのではないかとして、FIAに対して質問を提出した。

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 これについてFIAが回答すると、他のチームも同様の設計を追求する道が開かれることになった。その結果としてフェラーリは、独自のバージョンを採用し、それがアメリカGPでの1-2フィニッシュをはじめとして、ここ数戦でフェラーリが躍進した一因になっているのではないかと考えられている。しかもその新型ウイングは形状が以前と同じであり、その素材だけが変更されたため、FIAが発表するパーツのアップデートリストに記載されなかったとも言われている。

 しかしフェラーリのシニア・パフォーマンス・エンジニアを務めるジョック・クレアは、他のチームの設計について議論することは疑問であると語るとともに、FIAはフェラーリの遵法性に満足していると主張した。

「ここでみなさんが話していることは、特に疑わしい議論だと思う」

 フェラーリの新型ウイングがたわんでいるのではないかと尋ねられたクレアは、そう語った。

「他のチームが何をしているのか分からない。我々が知っているのは、自分たちのクルマで何をしているのかということだけだ。我々は正しい解釈だと思う形でレギュレーションを解釈している。FIAが我々のレギュレーションの解釈に疑問を呈したことは一度もない」

「我々はレギュレーションの範囲内でできるだけ早く、できるだけ多くの開発を続けている。解釈については何も変えていない」

「他のチームがやっていることを見ても、実際には何が起きているのかを推測することしかできない。物理的に、テストすることはできないんだ。我々が取り組めるのは我々のマシンだけ。しかしオーストリア以降の開発は、順調に行なわれている」

「そして夏休み以降、開発とセットアップの両面で、どの方向に進むべきかを把握することができるようになった」

 クレアは、アメリカGPでの好調な走りには、6月のオーストリアGPでの失速が大きく影響していると説明した。なぜ失敗したのか、それを明確に理解できたというのだ。また、欧州ラウンド終盤に投入したアップデートが実を結んだとも付け加えた。

「セットアップでやったことはいくつかあった。面白いことに、オースティンとよく似た特性のサーキットであるオーストリアでは、我々はその点を誤ったと思う」

「完全に同じであるわけではないが、オースティンでうまくいったことは、オーストリアでうまくいかなかったことの結果だった」

「パッケージは非常に似ていたんだ。そしてシンガポールでアップデートを持ち込み、イタリアでも一般的なアップデートを投入した」

「オースティンは、そのパッケージの証明だったとも思う。それ以上にオースティンでうまくいったのは、セットアップの面でオーストリアで犯した間違いを修正できたことが大きかった」

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みんなのコメント

1件
  • wat********
    フレキシブルは 許された範囲内なら、合法
    ○○センチも動いているから 違反と証明出来ないなら、ただの イチャモン
    マクラーレンの 可変ウィング写真の様に、証拠が必要だw
    まぁ どちらのチームも、レッドブルの ビブよりはマシだ
    あれは数年前からだから、去年は兎も角 '22のチャンピオンは、フェラーリ ルクレールだったのかもな
    それと マックスも含め、ペレスは ブレーキキャリパーのピストン片効き疑惑から、ペースが悪くなり
    ここ地元ラストになるであろう メキシコでも、ブレーキに 問題があると
    以前は ブレーキを踏むと、ターンインが しやすかったのだなw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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