現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 意外なクルマだからこそカッコイイ!? 往年のバン・ワゴン5選

ここから本文です

意外なクルマだからこそカッコイイ!? 往年のバン・ワゴン5選

掲載 更新 46
意外なクルマだからこそカッコイイ!? 往年のバン・ワゴン5選

■かつて隆盛を誇っていたころのバン・ワゴンを振り返る

 現在、国産メーカーのラインナップからステーションワゴンやライトバンが激減しています。

「レビン」復活か トヨタが新型「カローラ セダン」を世界初公開

 一方、かつては1車種でセダン、クーペ、ステーションワゴン、バンなど、複数のボディタイプが設定されるのが一般的で、さまざまなニーズに対応しており、なかには意外な車種も存在しました。

 そこで、珍しいステーションワゴンやライトバンを5車種ピックアップして紹介します。

●日産「スカイライン ワゴン」

 長い歴史があるスカイラインは、3代目からステーションワゴンとライトバンを設定しており、ステーションワゴンは7代目まで、ライトバンは6代目まで存在していました。

 この7代目スカイラインは1985年に発売され、ステーションワゴンは1986年に追加されています。

 7代目から大きく変わったのがエンジンで、6代目までの「L型」を廃止し、6気筒モデルは新世代の「RB型」にチェンジします。

 また、RB型ではS20型以来となる直列6気筒DOHCが復活。さらに当時シリーズ最強の「RB20DET型」ターボエンジンもラインナップされてステーションワゴンにも搭載されました。

 トップグレードの「GTパサージュ ターボ」は、このRB20DET型を搭載したモデルで、最高出力210馬力(グロス、以下同様)を発揮。まさにステーションワゴン界のグランツーリスモです。

 1989年に登場した8代目ではステーションワゴンが廃止されましたが、代わりにスカイラインとシャシを共有するステーションワゴン専用車「ステージア」が1996年に発売されています。

●マツダ「サバンナ スポーツワゴン」

 1971年にデビューしたマツダ「サバンナ」は、1967年に発売された世界初の量産ロータリーエンジンを搭載した「コスモスポーツ」と同じ、491cc×2ローターの「10A型」ロータリーエンジンを搭載。

 コスモスポーツより安価だったサバンナは、若者を中心に人気が高まりました。

 発売当初は2ドアクーペと4ドアセダンの2タイプでしたが、1972年にステーションワゴンの「サバンナ スポーツワゴン」を発売します。

 搭載されたエンジンは10A型ロータリーエンジンで、最高出力は105馬力を発揮。現在まで続く高性能ステーションワゴンの草分け的存在です。

 ちなみに、マツダはロータリーエンジンを搭載したマイクロバス「パークウェイロータリー26」や、北米専用モデルのトラック「ロータリーピックアップ」も、サバンナと同時期にラインナップしていました。

●トヨタ「クラウン カスタム」

 1971年発売の4代目トヨタ「クラウン」は、3代目とは対照的な「スピンドル・シェイプ」と呼ばれた滑らかで美しいボディラインでデビューします。

 当時のクラウンもさまざまなボディタイプが設定されており、3代目ではピックアップトラックも存在しました。

 4代目クラウンは通称「クジラ」と呼ばれ、それまでの日本の高級車とは一線を画するデザインを採用。いまでは一般的な、ボディ同色のバンパーや電子制御燃料噴射装置、電動リクライニングシート、アイドリングストップ機能を搭載するなど先進的なモデルです。

 ステーションワゴン、バンの「クラウン カスタム」も伸びやかなサイドビューのスタイリッシュなフォルムで、現在の価値観で見ると好印象ですが、当時は保守的なユーザーから敬遠されました。

 そのため販売台数は低迷し、デビューからわずか3年後の1974年に直線基調で重厚感のあるデザインの5代目にモデルチェンジ。

 販売台数は回復しましたが、いまでは4代目のデザインに魅せられて愛好するファンも多く存在します。

■アメリカのステーションワゴンを意識したモデルとは!?

●ホンダ「シビック カントリー」

 1979年に、ホンダは2代目となる「シビック」を発売しました。初代シビックからキープコンセプトとされた外観ながら、ボディサイズを拡大することでより広い室内空間と、安定した走りを実現。

 ボディバリエーショは当初3ドアハッチバックと5ドアハッチバックで、遅れてバンとステーションワゴン、そして4ドアセダンが加わります。

 このステーションワゴンは「シビックカントリー」と命名され、ボディサイドとテールゲートに木目調パネルが装着できるという特徴がありました。

 これはアメリカのステーションワゴンで古くから採用されていたドレスアップで、パネルは発売記念として最初の1500台に標準装備されて、以降はディーラーオプションとなっています。

 なお、同様のドレスアップは日産「サニーカリフォルニア」や「セドリック/グロリア」のステーションワゴンにも採用されました。

●三菱「ランサー バン」

 初代三菱「ランサー」は、1973年にデビューしました。ボディタイプは2ドアと4ドアセダンをラインナップ。

 搭載されたエンジンは1.2リッター、1.4リッター、1.6リッターのバリエーションが設定され、トップグレードの「ランサー1600GSR」は110馬力を誇る1.6リッター直列4気筒SOHCの「4G32型」を搭載。

 パワフルなエンジンと800kg台前半の軽量なFR駆動のシャシで、海外のラリーでも活躍するスポーティモデルとして高い人気を誇りました。

 そして、セダンのデビューから7か月後にバンを追加。ランサーの特徴的な「エアロノーズライン」と呼ばれるフロントフェイスに小ぶりなキャビンを継承し、丸みをおびたルックスは、商用車とは思えないほどスタイリッシュなフォルムです。

 エンジンは1.2リッターと1.4リッターが設定されましたが、後年の排出ガス規制では、商用車の方が乗用車よりも規制値が緩和されていたため、バンのキャブレターやエキゾーストマニフォールドを乗用車のランサーに移植するチューニングがおこなわれたといいます。

 なお、ランサーバンは後に「ランサーカーゴ」へと名前が変わり、日産「NV150 AD」のOEM車として2019年まで販売されていました。

※ ※ ※

 現在、国内のライトバンはトヨタ「プロボックス/サクシード」と、同車のOEMであるマツダ「ファミリアバン」、そしてNV150 ADだけで、実質は2車種です。

 昭和の時代には、個人商店での配達用とファミリーカーを兼務するなど、ライトバンは人気があり、そのためクラウンやセドリックなどの高級車にも設定されていました。

 しかし、現在はそうしたニーズもなく、生産の合理化ゆえに消えていってしまったのです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ノリス2番手「ロングラン・パフォーマンスの悪さに衝撃を受けた」マクラーレン/F1第22戦木曜
ノリス2番手「ロングラン・パフォーマンスの悪さに衝撃を受けた」マクラーレン/F1第22戦木曜
AUTOSPORT web
ダイハツの「“2階建て”軽トラ!?」登場! 4人乗れて4人乗れる! “広々”内装の「ステージ21 リゾートデュオ バンビーノJr」所有のインフルエンサー「さおりんご」さんに直撃!
ダイハツの「“2階建て”軽トラ!?」登場! 4人乗れて4人乗れる! “広々”内装の「ステージ21 リゾートデュオ バンビーノJr」所有のインフルエンサー「さおりんご」さんに直撃!
くるまのニュース
足が長くてシートがもっと高い! BMW Motorrad「R 1300 GS・GSスポーツ」は不慣れなライダーでも楽しめる?
足が長くてシートがもっと高い! BMW Motorrad「R 1300 GS・GSスポーツ」は不慣れなライダーでも楽しめる?
バイクのニュース
初日最速のハミルトン「なぜトップに立てたのか分からない」メルセデス/F1第22戦
初日最速のハミルトン「なぜトップに立てたのか分からない」メルセデス/F1第22戦
AUTOSPORT web
これでヤリクロ&ヴェゼルを撃墜! 日産キックスは豪華になって2025年登場か!?
これでヤリクロ&ヴェゼルを撃墜! 日産キックスは豪華になって2025年登場か!?
ベストカーWeb
三菱「デリカD:5」をファミリーカーとしてギリギリカスタム! 1.5インチのさりげないリフトアップに「オープンカントリーR/T」がベストマッチ
三菱「デリカD:5」をファミリーカーとしてギリギリカスタム! 1.5インチのさりげないリフトアップに「オープンカントリーR/T」がベストマッチ
Auto Messe Web
2024ポルシェ356ホリデイ 85台のポルシェ 356が神戸に
2024ポルシェ356ホリデイ 85台のポルシェ 356が神戸に
AUTOCAR JAPAN
「個タク」って「個人のクルマ」なのになんで「白いボディに青い帯」ばっかり? ボディカラーに決まりはあるのか
「個タク」って「個人のクルマ」なのになんで「白いボディに青い帯」ばっかり? ボディカラーに決まりはあるのか
WEB CARTOP
[15秒でニュース]アウディ『TT』生産終了…名車がラインアップから退く
[15秒でニュース]アウディ『TT』生産終了…名車がラインアップから退く
レスポンス
まさかの急展開! タナクのクラッシュでヌービル戴冠確定。トヨタにビッグチャンス到来|WRCラリージャパンDAY4午前
まさかの急展開! タナクのクラッシュでヌービル戴冠確定。トヨタにビッグチャンス到来|WRCラリージャパンDAY4午前
motorsport.com 日本版
日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
くるまのニュース
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
バイクのニュース
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
AUTOCAR JAPAN
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
レスポンス
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
motorsport.com 日本版
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
バイクのニュース

みんなのコメント

46件
  • サニー・カルフォルニア「…。」
  • マーク2やセド、グロは最近まであったがコロナ、ブルーバードやカローラ、サニーといったさまざまな車にパン、ワゴンの設定があった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村