現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 見た目はサバンナなのにロータリーじゃない!? マニアですら記憶が怪しい「グランドファミリア」という日陰の存在

ここから本文です

見た目はサバンナなのにロータリーじゃない!? マニアですら記憶が怪しい「グランドファミリア」という日陰の存在

掲載 22
見た目はサバンナなのにロータリーじゃない!? マニアですら記憶が怪しい「グランドファミリア」という日陰の存在

 この記事をまとめると

■マツダといえばロータリーエンジンを搭載するサバンナが有名だ

【ニッポンの名車】スポーツカーの王道中の王道! SA22型サバンナRX-7

■そんなサバンナの兄弟車としてグランドファミリアなるモデルが存在していた

■こちらはロータリーではなくレシプロエンジンを搭載していた

 ロータリーを積まないサバンナ!?

 マツダのアイデンティティのひとつとして知られているロータリーエンジン。先日、そのロータリーエンジンを発電機に用いる「MX-30 e-SKYACTIV R-EV」が発表されたことが話題を集めたのも記憶に新しいところ。

 マツダは過去にロータリーフルラインアップを掲げ、バスやピックアップトラック、大型セダンにまでロータリーエンジンを搭載していた時代もあったが、やはりロータリーエンジンと言えばRX-7というイメージが強いのは間違いないところ。

 そのRX-7の初代モデルの正式名称は「サバンナRX-7」となっており、源流は1971年に登場した「サバンナ」となっているのだが、じつはこのサバンナにはレシプロエンジンを搭載した兄弟車が存在していた。それが「グランドファミリア」なのである。

 1971年9月にサバンナと共に登場したグランドファミリアは、兄弟車ということもあってボディを共有しており、4ドアセダンと2ドアクーペというラインアップも共通。ただ、エンジンはロータリーのサバンナに対しグランドファミリアはレシプロという大きな違いがあった。

 とはいえ、もともとファミリアは1967年に2代目にフルモデルチェンジを果たしたのち、1968年6月にはロータリーエンジン搭載グレードを追加しており、いずれロータリーとレシプロを別車種として分けたい考えが当時からあったのかもしれない。

 ちなみに当初の予定ではグランドファミリアが3代目ファミリアとなるハズだったのだが、自社のラインアップを強化する意味合いも兼ねてファミリアとカペラの間を埋める車種として登場することとなった。

 そのため、予想外に生き長らえることとなった従来のファミリアは、1973年9月にビッグマイナーチェンジに近いフルモデルチェンジを果たし、グランドファミリアとともに併売されることになったのである。

 話題をグランドファミリアに戻すと、当初はファミリアプレストに搭載された1.3リッターのハイチューン版エンジンを採用していたのだが、1972年10月にはカペラに搭載されていた1.5リッターエンジンを搭載するグレードを追加。さらに1973年11月には1.5リッターモデルの排気量を1.6リッターに拡大したほか、50年排出ガス規制をクリアしたレシプロエンジン低公害車第1号となる1600APも設定されていた。

 モータースポーツの世界ではロータリーエンジンを搭載したサバンナがGT-Rの50連勝を阻止するなど、センセーショナルな活躍を見せていたため、どちらかというと地味な存在となってしまったグランドファミリアではあるが、このときマツダがグランドファミリアを設定せず、ロータリーエンジン1本に絞ってしまっていたら、のちのファミリアのエンジンをベースとしたロードスターの誕生はおろか、マツダというメーカーが存続していたかどうかも定かではない。そう考えると、当時レシプロエンジン仕様もしっかりラインアップしたのは正解とも言え、決して日陰の存在とは言えないと筆者は考えるのである。

こんな記事も読まれています

【初テスト】最高のパフォーマンスを実現する新型プラグインハイブリッド 新型「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」を徹底テスト!
【初テスト】最高のパフォーマンスを実現する新型プラグインハイブリッド 新型「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」を徹底テスト!
AutoBild Japan
東京~千葉の「絶望の橋空白地帯」に新ルート誕生へ!?「行徳駅がめちゃ便利!?」柴又街道が悲願の「湾岸線直結」 事業進行中の「押切湊橋」のスゴさとは
東京~千葉の「絶望の橋空白地帯」に新ルート誕生へ!?「行徳駅がめちゃ便利!?」柴又街道が悲願の「湾岸線直結」 事業進行中の「押切湊橋」のスゴさとは
くるまのニュース
エレガントな“4人乗りオープンカー” 新型メルセデスAMG「CLE53カブリオレ」発売 449馬力エンジン搭載の高性能モデル
エレガントな“4人乗りオープンカー” 新型メルセデスAMG「CLE53カブリオレ」発売 449馬力エンジン搭載の高性能モデル
VAGUE
急な雨はチャンス到来! イベントは開演・終演時間をチェック! 元タクシードライバーが語る「稼ぎ時」
急な雨はチャンス到来! イベントは開演・終演時間をチェック! 元タクシードライバーが語る「稼ぎ時」
WEB CARTOP
F1新規参戦叶ったキャデラック、拒否されたアンドレッティ。実態はほぼ同じ……違いはどこにあったのか?
F1新規参戦叶ったキャデラック、拒否されたアンドレッティ。実態はほぼ同じ……違いはどこにあったのか?
motorsport.com 日本版
トヨタ、技能五輪で5職種金メダル獲得…4職種で連覇達成
トヨタ、技能五輪で5職種金メダル獲得…4職種で連覇達成
レスポンス
スズキ新型「ソリオ/ソリオ バンディット」が大幅刷新!? 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 何が変わった? ユーザーからの声は
スズキ新型「ソリオ/ソリオ バンディット」が大幅刷新!? 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 何が変わった? ユーザーからの声は
くるまのニュース
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
バイクのニュース
メルセデス・ベンツ G580 with EQテクノロジー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ G580 with EQテクノロジー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽バン」がスゴい! “カクカク”デザインに「パカッと開くデカいドア」採用! ポップだけど「まじめ発想」で披露された「新時代ワゴン」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽バン」がスゴい! “カクカク”デザインに「パカッと開くデカいドア」採用! ポップだけど「まじめ発想」で披露された「新時代ワゴン」とは
くるまのニュース
「こんなにあるんだ?カー用品」amazonブラックフライデー完全攻略!お得にセールを利用するためのコツを解説!ストア対応カー用品メーカー一覧
「こんなにあるんだ?カー用品」amazonブラックフライデー完全攻略!お得にセールを利用するためのコツを解説!ストア対応カー用品メーカー一覧
月刊自家用車WEB
トヨタ「“スライドドア”付きバン」がスゴイ! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 豪華“木目”内装ד快適”シートの狙い目仕様「ハイエース“ダークプライム”」どんな人が買ってる?
トヨタ「“スライドドア”付きバン」がスゴイ! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 豪華“木目”内装ד快適”シートの狙い目仕様「ハイエース“ダークプライム”」どんな人が買ってる?
くるまのニュース
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
運転続行?それとも返納? 技術の進化に“隠れた”「危険運転」! 「高齢運転者」が“直面”している「5つの特徴」とは
くるまのニュース
ハスクバーナ・モーターサイクルズ「ノーデン901」「ノーデン901 エクスペディション」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
ハスクバーナ・モーターサイクルズ「ノーデン901」「ノーデン901 エクスペディション」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
EVが内燃車に追いつく日! 2026年、所有コストが同等に――バッテリー急落&中古拡大が生む大転換点とは?
EVが内燃車に追いつく日! 2026年、所有コストが同等に――バッテリー急落&中古拡大が生む大転換点とは?
Merkmal
天然木材のテーブルが雰囲気抜群! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
天然木材のテーブルが雰囲気抜群! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
ついに出た!!!!!!!! 待ってたぞ!! 2L×幌[ロードスター]が登場間近!?
ついに出た!!!!!!!! 待ってたぞ!! 2L×幌[ロードスター]が登場間近!?
ベストカーWeb

みんなのコメント

22件
  • 決して日陰の存在とは言えないと筆者は考えるのである。

    と言ったて自分で言ったんじゃないか。
  • マツダの車はボディーがサビやすいという声が多かったのでFFファミリアからボディーの塗装方法を変更した。本塗装をする前の下地塗装を「カチオン電着塗装」という塗装にした。この方法だと下地のサビ止め塗装が細かい部分にまで行き届くのでサビにくくなるとカタログなどに書いて宣伝していた。だから1980年代に入るとお客さんの間から「最近のマツダ車はサビなくなった」という声が多く聞かれるようになった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村