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「メルセデスEQ EQA×BMW iX×アウディe-tron GT」フレンドリー、先進性、高性能を体現する最新EVが揃い踏み!【メルセデス・ベンツ×BMW×アウディ2022】

掲載 更新 31
「メルセデスEQ EQA×BMW iX×アウディe-tron GT」フレンドリー、先進性、高性能を体現する最新EVが揃い踏み!【メルセデス・ベンツ×BMW×アウディ2022】

ジャーマンスリーの最新EVモデルは、それぞれ目指す方向が異なり興味深い。EQAはエンジン車から乗り換えても違和感ないフレンドリーな仕様、iXは先進性を高めて洗練された未来的なEVを体現。e-tron GTはハイパフォーマンス性を追求し、スポーツカーに新たな可能性をもたらした。そんな3台が進む、地平の先を考察した。

iXは洗練度が頭ひとつ抜けている

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ジャーマンスリーのEVシフトは着実に進行しつつある。もう数年もすれば、ほとんどのカテゴリーでEVが選べるようになるだろうが、2021年末の時点では本格普及に向けたほんの初期といったところで、それぞれの日本市場における最新モデルを集結させると、メルセデスEQ EQA、BMW iX、アウディe-tron GTという、まったく違うカテゴリーの3台になった。
EQAは比較的にコンパクトで価格も手が届きやすい。EVとの生活を始めようとしたときに、もっとも身近なモデルだ。

既存ユーザーが気軽にEVシフトできるように考えられているのだろう。EQAに乗り込んで走り出すまでの手順や操作はメルセデスのエンジン車と変わりはない。アクセル操作に対する加速感なども、ドライビングモードがデフォルトのコンフォートならば自然で違和感を抱くことはないだろう。スポーツモードに切り替えるとモーター特有のトルキーな走りが楽しめるようになる。コンパクトとはいえ2020kgの車両重量のモデルが、グイグイと力強く加速していくことに、EVならではのドライビングプレジャーを感じるはずだ。




EVはアクセルオフで回生ブレーキが効き、強さも調整できるので、各メーカーやモデルで特徴が分かれる。EQAは4種類の回生の強さと状況に応じて自動制御するD Autoが用意され、自在なコントロールを可能にしている。




乗り心地は可変ダンパーのおかげもあって基本的には快適。ただし、高速域でコンフォートのままだと路面によっては少しボディが揺らぐ感覚もある。スポーツに切り替えればピタッと収まるが、多少は突き上げ感が顔を出す。エンジン車とプラットフォームを共有すること、ジャーマンスリーとしてはベーシックなカテゴリーであることなどが伺い知れるところだ。
iXは、もともとコンセプトカーのヴィジョンiNextが市販化されたモデルだ。パワートレインだけではなく、デザインや運転支援機能なども含めて次世代を標榜する。X3ベースのiX3などと違い車名に数字が付かないのは、次世代車でありEVのフラッグシップだという証でもある。
EV専用車だからボンネットは開かず、キドニーグリルは空気を取り入れる必要がないので塞がれ、運転支援機能用センサーなどが収まるスペースとなる。大型のディスプレイは美しいカーブを描き、ステアリングはなんと六角形。次世代車らしい特徴がそこかしこに見て取れる。




走り出せば、圧倒的な静けさとスムーズさに度肝を抜かれることになる。もちろんEVはどれも静かでスムーズであり、ジャーマンスリーのモデルともなればハイレベルだが、iXは頭ひとつ抜けている。モーター駆動のEVは、エンジン車よりも個性が出しづらいと言われるが、iXはまずEVの強みを、究極まで高めたのだ。風切り音やロードノイズもよく抑えられているのに加えて、加速や減速のスムーズさ、あらゆる可動部のフリクションの少なさなども相まって、実に洗練された印象だ。




前後2つのモーターによるシステム総合の最高出力は523ps、最大トルクは765Nmで0→100km/h加速4.6秒を誇るから速さに不満はないが、加速感があまりに滑らかなので、涼しい顔でとんでもないスピード域に突入していくフィーリングとなる。M4のようなじゃじゃ馬感とは真逆の世界だ。回生ブレーキはDレンジでは自然な感覚、Bレンジにすれば強くなりi3のようにワンペダルドライブが可能になる。
エアサスペンションと可変ダンパーの組み合わせによって乗り味も実に洗練されている。細かな凹凸から目地段差まで、あらゆる入力を綺麗にいなし、常に滑らかな乗り心地を提供。それでいてコーナーでは機敏な動きも見せて運動性能の高さを見せつける。ボディサイズとバッテリー容量のわりには車両重量が抑えられていることも功を奏しているのだろう。

高いシャシー性能を発揮するe-tron GT

e-tron GTはポルシェ・タイカンで初出となったJ1パフォーマンスプラットフォームが採用される。EVは床下にバッテリーを搭載するので背を低くするのが難しいが、スポーツEV専用として開発したために全高は1395mmに収まった。ヒップポイントも低くコクピットはスポーツカーらしい雰囲気に嬉しくなる。 走り出して最初の交差点を曲がったときに、ステアリングの操作感がガッチリしていて適度な重さがあり、これまたスポーツカーらしいフィーリングだった。
サスペンションは引き締まっているが、可変ダンパーがコンフォートになっていればしなやかで不快感はまるでない。それでいて姿勢変化は極小でフラット感が凄まじい。低重心がEVの魅力だが、低全高なe-tron GTではそれが極まっているのだ。コーナーで速度を上げていけば上げていくほど路面に吸い付いていくかのようで、安定感は圧倒的だ。




そのシャシー性能の高さゆえだろう。e-tron GTはシステム最大出力530ps、最大トルク640Nmで十二分に速いのだが、まだまだいけるという感触もあるのだ。646psのRS e-tron GTならばシャシーと動力性能のバランスがもっと好ましく感じられるだろう。




ジャーマンスリーのEV最新モデルは、それぞれ目指す方向が異なっていて興味深かった。EQAはエンジン車から乗り換えても違和感がなく、それでいてEVの魅力をさりげなく気付かせてくれる。iXはEVならではの特徴をいかして洗練性を異次元にまで高めた。e-tron GTはEVの良好な重量配分がスポーツカーに新たな可能性をもたらすことを証明した。時代の要請で仕方なくEVシフトしていくという見方もあるが、ジャーマンスリーはEVによってクルマの楽しさを高めようとする意欲に溢れているのだ。

【SPECIFICATION】BMW iX xDrive 50
■全長×全幅×全高= 4955×1965×1695mm
■ホイールベース=3000mm
■車両重量=2530kg
■総電力量=111.5 kWh
■一充電航続可能距離(WLTC)=650km
■モーター最高出力=523ps(385kW)/-rpm
■モーター最大トルク=765Nm(78.0kg-m)/-rpm
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=255/50R21:255/50R21
■車両本体価格(税込)=11,160,000円
■公式ページ https://www.bmw.co.jp/ja/all-models/bmw-i/bmw-ix-new/2021/bmw-ix.html
【SPECIFICATION】メルセデスEQ EQA 250
■全長×全幅×全高= 4465×1835×1625mm
■ホイールベース=2730mm
■車両重量=1990kg
■総電力量=66.5 kWh
■一充電航続可能距離(WLTC)=422km
■モーター最高出力=190ps(140kW)/3600-10300rpm
■モーター最大トルク=370Nm(37.7kg-m)/1020rpm
■サスペンション(F:R)=マクファーソンストラット:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=235/50R18:235/50R18
■車両本体価格(税込)=6,400,000円
■公式ページ https://www.mercedes-benz.co.jp/passengercars/mercedes-benz-cars/models/eqa/eqa/explore.html
【SPECIFICATION】アウディe-tron GTクワトロ
■全長×全幅×全高=4990×1965×1415mm
■ホイールベース=2900mm
■車両重量=2280kg
■総電力量=93.4kWh
■一充電航続可能距離(WLTC)=534kg
■モーター最高出力=530ps(390kW)
■モーター最大トルク=640Nm(65.3kg-m)
■サスペンション(F:R)=Wウイッシュボーン:Wウイッシュボーン
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=225/55R19:275/45R19
■車両本体価格(税込)=13,990,000円
■公式ページ https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/tron/audi-e-tron_gt.html

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みんなのコメント

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  • パパ!僕これしってるよ。カタログに嘘書いてリコールしないとナビ動かなくて火吹くメーカーでしょ?
  • ママ!僕これしってるよ。カタログに嘘書いてリコールしないとナビ動かなくて火吹くメーカーでしょ?
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