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ホンダ新型「ステップワゴン」発表! 正統派だけじゃないホンダの異色ミニバン3選

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ホンダ新型「ステップワゴン」発表! 正統派だけじゃないホンダの異色ミニバン3選

■王道ミニバン新型「ステップワゴン」と対極をなす、ホンダの異色ミニバンを振り返る

 ホンダは2022年1月7日に、6代目となる新型「ステップワゴン」を発表しました。初代は1996年に、初代「オデッセイ」に続くミニバン第2弾として誕生して大ヒットを記録し、ホンダの主力車種の1台となりました。

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 新型ステップワゴンは初代からのコンセプトを受け継いでおり、ボクシーなスタイリングで優れたユーティリティを実現。

 その一方で、従来からあるスポーティかつ重厚な印象の「ステップワゴン スパーダ」に加え、シンプルなデザインの外装と「リビングルーム」をテーマした内装の「ステップワゴン エア」の2タイプと、新たなラインナップ展開が図られることになりました。

 そんなステップワゴンは正統派のミニバンとして代を重ねてきましたが、かつてホンダには特異なミニバンも存在。

 そこで、ホンダが誇る異色のミニバンを、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ「ラグレイト」

 前述の初代オデッセイは、日本だけでなくグローバルカーとして北米市場でも販売されました。しかし、室内の広さやパワーに余裕がないとの声もあり、1998年には北米専用に開発されたオデッセイを発売。

 カナダ工場で生産された北米版オデッセイは、日本でも1999年に「ラグレイト」の名で輸入・販売されました。

 外観は日本版オデッセイのスタイリングを継承しつつも大型化され、ボディサイズは全長5105mm×全幅1935mm×全高1740mmと現在の水準でもかなりの巨体です。

 グレード構成はスタンダードと豪華仕様の「エクスクルーシブ」の2タイプを設定し、後部ドアは日本版オデッセイと異なり、両側電動スライドドアに改められるなど、ニーズに合わせた使い勝手の向上が図られました。

 内装は全グレードとも7人乗りとすることでゆとりある室内空間を実現し、キャプテンシートの2列目は取り外し可能で、3列目シートは床下収納式とするなど、用途に合わせた多彩なシートアレンジとなっていました。

 搭載されたエンジンは最高出力205馬力を発揮する3.5リッターV型6気筒VTECに、トランスミッションは4速ATのみの組み合わせです。

 ラグレイトは本格的なプレミアムミニバンとして発売されましたが、日本の住環境や道路環境では手に余るサイズだったことから販売は低迷し、2004年に日本に適したサイズの「エリシオン」が登場したため、ラグレイトの販売は終了しました。

●ホンダ「モビリオ」

 ホンダは2001年に、新たな時代を切り開く次世代型コンパクトカーとして初代「フィット」を発売しました。

 フィットはガソリンタンクを前席下に配置する「センタータンクレイアウト」を導入したことで、クラストップレベルの広い室内空間を実現し、優れた経済性とあわせてたちまち人気を獲得。2002年には国内の登録車販売台数で1位を獲得する大ヒットを記録しました。

 この初代フィットのプラットフォームをベースにさまざまな派生車が誕生しましたが、そのなかの1台が2001年末に発売されたミニバンの「モビリオ」です。

 外観は背が高いスクエアなスタイルで、極端に傾斜したフロントノーズがユニークなシルエットを形成。

 後部ドアは両面スライドドアとし、ボディサイズは全長4055mm×全幅1685mm×全高1705-1760mmと、前出のラグレイトとは反対に、非常にコンパクトなサイズながら全グレードが3列シートの7人乗りを実現しました。

 秀逸なパッケージングでしたが、実際の3列目シートのスペースはミニマムで、あくまでも非常時での使用に限られていたといえます。

 一方で、高い室内高と多彩なシートアレンジによる優れたユーティリティに、ほぼフィットと同サイズのボディは取り回しも良好で、さらにいざという時に6人-7人が乗れるという点はアドバンテージとなりヒット作となりました。

 その後2008年に、2代目フィットをベースにした同じくコンパクトミニバンの初代「フリード」とバトンタッチするかたちで、モビリオの生産は終了しました。

●ホンダ「ジェイド」

 ホンダは初代オデッセイと初代ステップワゴンのヒットを受け、さらにミニバンラインナップを拡充し、2000年に初代「ストリーム」が誕生しました。

 ストリームは低全高ミニバンであり、スポーティな走りを重視したことがユーザーに受け入れられ大ヒットを記録。2006年には2代目が登場し、2015年には実質的な後継車として「ジェイド」が発売されました。

 外観はスタイリッシュなクーペフォルムを採用したステーションワゴンタイプのミニバンで、当初は6人乗り3列シート車のみが展開されました。

 ボディサイズは全長4650mm×全幅1775mm×全高1530mmと、3列シート車ではトップクラスの全高の低さです。

 この低全高の効果は機械式立体駐車場に対応するだけでなく低重心化にも寄与し、フロントがストラット、リアがダブルウイッシュボーンのサスペンションと相まって、優れたハンドリング性能を実現。

 搭載されたパワーユニットは1.5リッター直列4気筒エンジン+モーターのハイブリッドのみでしたが、発売から3か月後には最高出力150馬力を誇る1.5リッター直列4気筒ターボを搭載する高性能な「RS」グレードが加わりました。

 RSはパワフルなだけでなくボディ剛性の向上と専用セッティングのサスペンションを採用し、コーナリング中にブレーキを制御することで車体の挙動を安定化させる「アジャイルハンドリングアシスト」を搭載するなど、さらに旋回性能の向上が図られました。

 2018年には純粋なステーションワゴンとして使える2列シートの5人乗り仕様を投入しましたが、すでに後席ヒンジドアのミニバンのニーズは無く、販売台数は低迷。2020年にフルモデルチェンジすることなく生産を終了しました。

※ ※ ※

 近年のホンダは車種整理が進んでおり、2021年12月をもってオデッセイ(国内モデル)の生産を終えたことで、同社のミニバンラインナップは新型ステップワゴンとフリードの2車種だけになってしまいました。

 2022年1月には最大のライバルであるトヨタ「ノア/ヴォクシー」も新型が発表される予定ですから、ある意味、新型ステップワゴンは「背水の陣」で登場したといえるでしょう。

 現在、SUVに押され気味のミニバン市場ですが、ファミリーカーとしてはまだまだ主力ジャンルですから、今後の動向がさらに注目されそうです。

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みんなのコメント

9件
  • シンプルでいいですね。
    スパーダより、AIRがいいかな。

    運動神経は、(現行と同様)、ノア・ヴォクより良いでしょうね。

    個人的には、ギラギラではなく、もう少し「彫り」を深くしても良かったんじゃないかなと思いますが。
  • 走行性能重視という基本理念は踏襲されているのでしょうね。初代からステップワゴンはトヨタニッサンとは違ったミニバンでしたからね。もう骨董品の2代目の中古に乗っているが初めて運転した時驚いた。見た目はミニバンらしい緩いデザインだがいざ運転してみるとエンジンサスATもスポーティーで硬質な乗り味。耐久性も高くもうすぐ20万キロになるが基本部分はしっかりしている。ただ塗装はショボイ。昨年サス関係をリフレッシュし社外ダンパーとスタビに交換したらドイツ車のスポーツセダンみたいになった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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