毎月200店以上の新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
タフトが販売台数でハスラーを抜き、日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したレヴォーグが販売絶好調、落ち込んでいた新車販売も2020年10月期は大幅な回復傾向と元気な話題が多い一方、カローラクロス投入でC-HRが廃止も? というショッキングな観測も。
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ほかトヨタ、ホンダ、日産の2021年投入モデルも見えてきた。詳しくお伝え!
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※本稿は2020年11月のものです
文/遠藤 徹、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』 2020年12月26日号
■トヨタ、カローラクロスの投入でC-HRはどうなる?
トヨタは2021年秋にもカローラベースSUVの「カローラクロス」を国内に投入する方向で開発を進めています。これに伴って同クラスSUVであるC-HRを廃止する可能性が生じています。
C-HRの売れゆきが最近になって低迷しているためです。特に8月にヤリスクロスが発売されてから、減少幅が大きくなっています。
C-HRは現行モデルの登場が2016年12月ですから、普通に考えれば2021年終盤から2022年にはフルモデルチェンジして次期型にバトンタッチしてもおかしくないタイミングですが、そのような動きはまだ聞こえてきません。
来秋カローラクロスが投入されれば、さらにC-HRは存在価値が小さくなる可能性があります。またC-HRの後継モデルはカローラクロスになることも考えられます。
今年7月に初公開され、タイで発売されたカローラクロスは日本にも投入される見込み。日本では同クラスであるC-HRの後継車扱いになる可能性もある
こちらはC-HR
■ダイハツタフトが販売台数でついにハスラーを抜いた!
10月の新車販売台数でダイハツのタフトがついにスズキのハスラーを抜きました。10月の販売台数はハスラーが6536台だったのに対し、タフトは7471台を売り、935台差をつけたのです。
タフトは今年6月の発売以来、徐々にハスラーとの差を縮めていました。両モデルとも好調な売れゆきを推移していましたが、モデルが半年ほど新しいぶん、タフトのほうが新型車効果はより効いたといえます。
なお、タフトは10月~12月のキャンペーンで「わくわくナビ付限定車購入プラン」を実施しているのも追い風になっています。このキャンペーン期間中は、タフトのほうがハスラーとの販売競争では優位に駒を進めそうな趨勢となっています。
なにげに大きなニュース?? タフトが販売台数でハスラー超え
■スバル新型レヴォーグの売れゆきが好調、納期4カ月待ち!
スバルが10月15日にフルモデルチェンジした新型レヴォーグの売れゆきが好調な立ち上がりを見せています。11月上旬現在の納期は4カ月待ちの来年3月上旬となっています。受注累計は1万台前後に達している模様です。
現行モデルはフルインナーフレーム構造を新採用したスバルグローバルプラットフォームや新開発の1.8Lターボエンジンを搭載し、さらに新しい先進運転支援システムの「アイサイトX」が売りとなっています。
売れ筋グレードはGT-H EXとSTIスポーツEX。アイサイトXの装着率は90%以上で、ボディカラーはホワイトとブラックに集中しています。
10月にフルモデルチェンジした新型レヴォーグの売れゆきが好調。納期は4カ月待ちまで延びている。アイサイトX装着車の販売比率が高いのも特徴
■トヨタ2021年のニューモデルはランクル、カローラクロス、ノアなどか?
毎年、年末になると来るべき新年の新型車投入見通しが取り沙汰されますが、トヨタは2021年の春にランドクルーザー、夏にノアのフルモデルチェンジ、秋には新型カローラクロスを投入する見込みです。
次期型ランドクルーザーなどの投入情報はすでに販売店に伝えられています。このほか、マイナーチェンジは夏から秋にかけてプリウスやカローラなどが予定されています。
次期型ノアは従来のヴォクシーやエスクァイアを廃止し、ノアだけに1本化する可能性が強くなっています。また、カローラ、プレミオ、アリオン、プリウスαなど兄弟車の統廃合も行われるものと思われます。
86は、現時点では全国のトヨタディーラーで販売しているものの、兄弟車のスバルBRZはすでに生産終了。86も近いうちに終了して次期型の登場を待つことになる。2021年発表、2022年発売と予想(写真は現行型・特別仕様車)
■日産の2021年新型車はアリア、次期型エクストレイル
日産は2021年に投入する新型車をアリアとエクストレイルの2車種にする方向でスケジュール調整をしているようです。アリアは今年7月に発表したSUVの電気自動車で来年6月頃の発売を予定しています。
次期型エクストレイルは来秋の10月頃の発売が有力になっています。パワーユニットは従来の2Lガソリンエンジン、2Lガソリンのマイルドハイブリッド、そして1.2L e-POWERが設定される見込みです。
さらに、三菱からユニット供給するPHEV車も追って設定する方向で準備を進めています。
2021年中頃の登場を予定している日産 アリア。楽しみだ
■ホンダの2021年のニューモデルはヴェゼルとシャトル
ホンダの2021年におけるニューモデル展開はヴェゼルとシャトルのフルモデルチェンジが中心になる見通しです。ヴェゼルは春、シャトルは秋に投入する方向でスケジュールを調整しているようです。
次期型は両モデルともキープコンセプトでの世代交代となり、フィットと同じように1.5Lハイブリッドを従来の1モーター方式から、2モーター方式とリチウムイオンバッテリーの組み合わせに切り替えます。
このほか1.5Lガソリンエンジンも設定され、ヴェゼルの上級&スポーツバージョンには1.5Lターボも引き続き改良版が搭載されます。
そのほか、ビッグマイナーチェンジでは春にレジェンド、夏から秋にかけてフリードとCR-Vが投入される方向で計画されているようです。
ホンダは2021年にヴェゼルとシャトルをフルモデルチェンジする見込み。どちらも正常進化で、キープコンセプトのモデルチェンジとなりそうだ
■日産、セレナに特別仕様車「アーバンクロム」を設定
日産はセレナに特別仕様車「アーバンクロム」を設定し、12月17日に発表、来年1月24日から発売します。
この特別仕様車は、フロントグリルやアルミホイールにクロームメッキを施し、スポーティな仕立てとして売り出すものです。車両価格はベース車のハイウェイスターよりも約20万円のアップになる見込みです。
日産セレナ
■大幅改良したホンダ新型オデッセイが好調な立ち上がり
11月5日発表、6日発売でビッグマイナーチェンジした新型オデッセイが好調な立ち上がりを見せています。今年度中(2021年3月まで)に1万5000台の受注累計達成を目指していますが、その前にもこの目標は達成できる見通しとなっているのです。
オデッセイは現行モデルの登場が2013年10月で、7年ぶりの大幅改良を実施しました。
今回の大幅改良は4枚のドア以外の大部分の外板パネル、アルミホイールを変更。室内もインパネやシート表皮をガラリと変えました。
受注の内訳は、今のところガソリン車、ハイブリッド車とも最上級グレードのEXに集中しています。
装備の充実化、クオリティアップで車両価格は従来よりも20万円以上アップしましたが、販売店各社は当面、残価設定クレジットの実質金利を1.9%に設定し、買いやすさをアピールしています。
ホンダ オデッセイ
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みんなのコメント
同じ価格帯で似たような車があれば、売れてない車は廃盤になるのは仕方ない。
CH-Rのフルモデルチェンジがカローラクロスになったと思えば良いんじゃない?