■大阪オートメッセ2022で話題となった「シーマSUV」とは
2023年2月10日から12日にインテックス大阪で「大阪オートメッセ2023」が開催されます。
毎年さまざまなカスタムカーが展示されますが、去年は日産「シーマSUV」なるモデルが大きな話題となりました。
【画像】なんだこれは…!? シーマSUVの存在感が凄い! 驚きの実車を見る!(18枚)
シーマSUVとは、日産・自動車大学校の京都校が制作したカスタムカーです。
メカニックなどを育成する自動車整備専門学校の日産・自動車大学校は、全国に栃木校・横浜校・愛知校・京都校・愛媛校を展開しています。
日産・自動車大学校の強みは、自動車整備の基礎から、最先端の技術まで、電気自動車からプレミアムスポーツカーまで、日産直系のメリットを活かした最先端の授業が受けられることだといいます。
そうしたなかで京都校では2007年にカスタマイズ科が発足したことを受け、東京オートサロンや大阪オートメッセに学生達が制作したカスタムカーを出展。
これまで、レストアした「サニー」に「シルビア」のエンジンを載せた仕様や、「ラシーン」のフェイスを「ハコスカ」に仕立てたりなど、個性あふれるカスタムカーを世に送り出してきました。
なかでも、大阪オートメッセ2022でお披露目したシーマSUVは、来場者をはじめSNSでも大きな話題となりました。
シーマSUVのベースは、日産「2代目ムラーノ」です。
フロントフェイスを「5代目シーマ」に換装しているほか、ボディカラーにマットホワイトを採用するなどにより、ラグジュアリー感あふれるSUVに仕上がっています。
リア部分では、テールランプもムラーノから変更されているほか、Dピラーには「VIP」エンブレムも装着しています。
また足元は、タイヤにミシュラン「PILOTS PORT4 SUV(265/45R21)」、ホイールにワーク「グノーシスCVX(21インチ)」、サスペンションに「ラルグス SPEC S」を組み合わせました。
ムラーノSUVについて、京都校の担当者は次のように振り返っています。
「この年に、初めて『ターゲットカスタマーありき』の製作をテーマにしました。
ほかの学年と違い、全員でどんなユーザーに乗ってもらいたいかを考えるので喧嘩をしなかったです。
それまでは、『自分の作りたいクルマ』、『やりたいことを先行して話をする』ので話が進むとバトルがよく発生していました。
しかし、この年は『誰のためのクルマなのか』を明確化することにより、みんなの思いが1になるクルマが初めて製作できました。
しかし、選択した車両が高価でベースとなるムラーノが51万円。改造するパーツにお金をかけられない事態が発生しましたが、学生の想いが世の中にヒットしました。
また、京都校の『強み』であるコンセプトの大切さが定着した年になったと思い、クルマを作る前に『人間力を作り上げる大切さ』を京都校カスタマイズ科が学んだ年度にもなります」
※ ※ ※
そして、東京オートサロン2023にはシーマをベースにした第二弾モデルとして「フェアレディZ」のフェイスを移植した「フェアレディX」を展示。シーマSUV同様に大きな話題となったのでした。
また大阪オートメッセ2023には「マーチ」をベースにした「ダットサン・フェアレディ」風モデルを展示することを明かしており、こちらにも注目です。
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みんなのコメント
日産らしいと言うか
少なくとも新型クラウンよりはいい