現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダが新型「“軽”2シーター」実車展示! 斬新顔が激カワな新型「CI-MEV」の役割とは? 2024年夏にも登場へ

ここから本文です

ホンダが新型「“軽”2シーター」実車展示! 斬新顔が激カワな新型「CI-MEV」の役割とは? 2024年夏にも登場へ

掲載 7
ホンダが新型「“軽”2シーター」実車展示! 斬新顔が激カワな新型「CI-MEV」の役割とは? 2024年夏にも登場へ

■新型「CI-MEV」が帯びた使命とは?

 2024年2月1日、ホンダの研究開発子会社である本田技術研究所は、協調人工知能 「Honda CI (Cooperative Intelligence)」を搭載したHonda CIマイクロモビリティの一般向け自動走行技術実証実験を、2月中旬に茨城県常総市で開始すると発表しました。

【画像】めちゃカッコイイ! ホンダ新型「“軽”2シーター」を画像で見る(62枚)

 同取り組みの拠点となるのは、「アグリサイエンスバレー常総」内の「Honda ASV-Lab.」。

 この中には、第1回「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(以下JMS2023)」で世界初公開された新型モビリティ「Honda CI-MEV(シーアイ・エムイーブイ:以下新型CI-MEV)」が実車展示されています。どのようなクルマなのでしょうか。

 CIマイクロモビリティは、「いつでも、どこでも、どこへでも、人とモノの移動を『交通事故ゼロ』・『ストレス フリー』で可能とし、『自由な移動の喜び』を一人ひとりが実感できる社会の実現を目指す」としてホンダが技術開発に取り組んでいる、Honda CIを搭載したモビリティです。

 このCIマイクロモビリティのうち、搭乗型マイクロモビリティ「CiKoMa(サイコマ)」および、マイクロモビリティロボット「WaPOCHI(ワポチ)」は、2022年11月に常総市にて技術実証実験を開始しています。

 実験では、地図レス協調運転技術と意図理解・コミュニケーション技術を用いた自動走行技術やユーザー追従・先導走行機能の検証を行っていました。

 そうしたなか、今回開始される一般向けの実証実験では、来場者を対象に自動走行するCiKoMaの試乗とWaPOCHIの追従先導走行体験が可能となります

 そんなCIマイクロモビリティの一つがHonda ASV-Lab.に展示されている新型CI-MEVです。

 新型CI-MEVについて、JMS2023の会場でホンダの担当者は「コンセプトとしては、アプリ等で呼ぶことで、自動走行で来て、そこから免許があれば自身で運転。最後はまた自動走行で帰っていくといった仕組みを目指している」と説明していました。

 外観では、非常に小さなボディサイズと角張ったデザインが特徴的。このサイズ自体は超小型自動車の規格の一つ「ミニカー区分」に該当しますが、乗車定員が2名であるため、実際のナンバー区分としては“軽自動車”に当たる乗り物です。

 パワートレインはモーターで駆動するBEV(バッテリーEV)ですが、バッテリーはホンダの電動バイクや小型モビリティへの搭載が期待される交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を採用しています。

 CIマイクロモビリティの一つであるため、Honda CIも搭載されていますが、同様のマイクロモビリティであるCiKoMaとの違いはどこにあるのでしょうか。

 この点について、本田技術研究所の安井裕司氏は以下のようにコメントしています。

「新型CI-MEVの方は、2種類用意しようとしています。

 CiKoMaと同様に、自動運転機能とコミュニケーション機能を搭載して“必要な時に呼んで乗車し任意の場所で降車することができ、誰でも手軽に自由にラストワンマイルを移動できる”といった機能をもたせるもの。

(もうひとつが)360度のリスク監視機能を用いて、Honda CIが安全運転支援としてリスクの認知をサポートする機能を搭載するものです。

 また、アンケートでどのようなコンパクトEVがほしいですかと尋ねると“4人乗り~6人乗り”がほしいと言う声があるのですが、実際街中を見ると一人でミニバンに乗っている方を多く見ます。

 クルマを使う用事のほとんどは2人乗りでも十分であり、(ニーズに)ジャストフィットした2人乗りが“結構イイ(次世代のモビリティになるの)ですよ”というのを訴求していきたい思惑もあります。

 さらに、CiKoMaは『グリーンスローモビリティ』で最高時速は20km。街中では安全で良いのですが、地方都市の住居区と住居区を結んだ区間を時速20km(で走行するの)では、周りのクルマも速く(走行しているため、同じ速度を出せなければ)つらいところです。

 新型CI-MEVであれば時速60kmまでは可能なので、今後はこのような区間をどのくらいの最高速度で走れば最適なのかも見分けていくために使っていきたいと思っています」

 このように、次世代のEVとしての側面を持つことに加え、手軽に都市間の移動が行える新時代のモビリティとしての役割が期待されるなど、様々な使命を帯びた新型CI-MEV。

 2024年夏に同じく常総市内での技術実証実験が開始される予定です。今後の展開に注目です。

こんな記事も読まれています

メルセデスF1、空力主任ビーノが離脱へ。その一方でフェラーリからはレスタら上級スタッフを獲得か
メルセデスF1、空力主任ビーノが離脱へ。その一方でフェラーリからはレスタら上級スタッフを獲得か
motorsport.com 日本版
ドメニカリCEO、モンツァ・サーキットにインフラ引き上げを再要求「8月末に意見交換を行う」
ドメニカリCEO、モンツァ・サーキットにインフラ引き上げを再要求「8月末に意見交換を行う」
AUTOSPORT web
ホンダ三部社長ブレずに「2040年にBEV+FCV100%、2030年に40%(200万台)」を明言 ホントか…? ホントに出来るのか??
ホンダ三部社長ブレずに「2040年にBEV+FCV100%、2030年に40%(200万台)」を明言 ホントか…? ホントに出来るのか??
ベストカーWeb
5ナンバーサイズの「小型ミニバン」なぜ異様に売れる? トヨタ「シエンタ」&ホンダ「フリード」が絶大な支持を集める理由
5ナンバーサイズの「小型ミニバン」なぜ異様に売れる? トヨタ「シエンタ」&ホンダ「フリード」が絶大な支持を集める理由
くるまのニュース
スポーティな新クロスオーバー登場 キア「EV6」航続距離延長 改良実施
スポーティな新クロスオーバー登場 キア「EV6」航続距離延長 改良実施
AUTOCAR JAPAN
昭和レトロなダイハツ「ハイゼット」はトヨタ「カローラ」よりも古い歴史を持っていた! 唯一の角目は3代目のみ、パーツ探しもひと苦労です
昭和レトロなダイハツ「ハイゼット」はトヨタ「カローラ」よりも古い歴史を持っていた! 唯一の角目は3代目のみ、パーツ探しもひと苦労です
Auto Messe Web
6/20申込締切 モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~
6/20申込締切 モビリティ業界の新規事業のつくり方~ヤマハ発動機の成功と失敗に学ぶ~
レスポンス
フェルスタッペン、大荒れのF1イモラ初日ではお馴染み“GP”がレースエンジニアを担当せず。その理由をレッドブルが説明
フェルスタッペン、大荒れのF1イモラ初日ではお馴染み“GP”がレースエンジニアを担当せず。その理由をレッドブルが説明
motorsport.com 日本版
これは便利!ソフト99が特殊構造の繊維を採用した全長57cmのホイールブラシ「奥洗王」を発売
これは便利!ソフト99が特殊構造の繊維を採用した全長57cmのホイールブラシ「奥洗王」を発売
@DIME
プジョーの全EV、モーターなどに最長8年保証…欧州メーカー初
プジョーの全EV、モーターなどに最長8年保証…欧州メーカー初
レスポンス
違反になったりする? 時々見かける愛犬とのツーリング
違反になったりする? 時々見かける愛犬とのツーリング
バイクのニュース
【人とくるまのテクノロジー展2024】ボルグワーナーは車両の性能・効率向上を目的に設計された電動化ソリューションを展示
【人とくるまのテクノロジー展2024】ボルグワーナーは車両の性能・効率向上を目的に設計された電動化ソリューションを展示
Auto Prove
「Hyundai Mobility Lounge富山」がオープン! すべてのヒョンデ車に試乗できるイベントも開催
「Hyundai Mobility Lounge富山」がオープン! すべてのヒョンデ車に試乗できるイベントも開催
THE EV TIMES
VWの新型EVは500万円以下となるか? 中国シャオペンとの共同開発EV、その姿とは
VWの新型EVは500万円以下となるか? 中国シャオペンとの共同開発EV、その姿とは
レスポンス
まるで純正品のクオリティー! パイオニアから三菱「デリカD:5」「デリカミニ」などに適合のトゥイーター取り付けキット登場!
まるで純正品のクオリティー! パイオニアから三菱「デリカD:5」「デリカミニ」などに適合のトゥイーター取り付けキット登場!
くるまのニュース
3つ星シェフの夢のガレージで「ムルティストラーダV4パイクスピーク」を公開! ドゥカティ・ユニカ・プログラムから生まれた特別モデル
3つ星シェフの夢のガレージで「ムルティストラーダV4パイクスピーク」を公開! ドゥカティ・ユニカ・プログラムから生まれた特別モデル
バイクのニュース
2030年に向けたスズキのカーボンニュートラルへの取り組みとは...人とくるまのテクノロジー展 2024予定
2030年に向けたスズキのカーボンニュートラルへの取り組みとは...人とくるまのテクノロジー展 2024予定
レスポンス
エクストレイルとキックスが黒金フェイス!! 特別仕様車が激アツ!! しかも一部改良で充実機能で勝負
エクストレイルとキックスが黒金フェイス!! 特別仕様車が激アツ!! しかも一部改良で充実機能で勝負
ベストカーWeb

みんなのコメント

7件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村