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ラグジュアリーとはこういうこと。サンタモニカ妄想ドライブの中身

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ラグジュアリーとはこういうこと。サンタモニカ妄想ドライブの中身

「好きなクルマで行く妄想の旅!」(1) サンタモニカとシボレー カマロ コンバーチブル 


岡崎宏司の「クルマ備忘録」連載 第210回

青学中等部の美人同級生は毎日、黒いアメリカ車で送迎されていた


「好きなクルマで行く妄想の旅!」、、以前から書きたいと思っていたが、コロナ禍の制約もあって、なんとなく書きそびれていた。

タイトル通り「妄想の旅」の話だが、僕もかなり旅をしてきているので、その経験も織り込んだ「実話型妄想話!?」といったことにもなるだろうか。

いずれにしても「好きなクルマで、好きな旅をする」話だから、楽しんでいただけるのではないかと思っている。加えて、皆さまの旅の、なにがしかの参考にでもなればうれしい。

ちなみに、旅を共にするクルマは、僕自身、ステアリングを握っていないものもある。なので、そこもイメージを膨らませて、、といったことになるのをご承知いただきたい。

で、、第1回は、サンタモニカをベースに、シボレー カマロ コンバーチブルでビーチを巡る話だが、書く前からワクワクしている。

カマロ コンバーチブルには、コルベット譲りの6.2ℓ V8 650hpという強力なエンジンもある。だが、ここは敢えて、標準の2ℓ直4(ターボチャージャーで275hp / 400Nmを引き出している)を選ぶ。

南カリフォルニアの旅には、パワーを楽しむことより、陽射しと風を全身で楽しむことのほうが僕にはより大切だからだ。

ボディカラーはホワイト、インテリアカラーはブラックとレッドの2トーン。

真っ白なボディは南カリフォルニアの空や海の鮮やかな蒼によく映えるだろう。そして、黒と赤のインテリア、、特にクッキリした赤は、テンションを昂めてくれるはずだ。

サンタモニカは、「アメリカの僕の原点」とも言える。1964年、初めてアメリカの土を踏んだ時、1カ月ほど滞在した思い出深い街でもある。

以後、何度も行き、何度も滞在している。僕にとってはとても寛げる場所なのだ。

カマロはLA空港エリアのレンタカーをピックアップ。フリーウェイ 405号と10号を使ってサンタモニカへ。

4~6車線がビッシリ埋まり、大河のようにクルマが流れる405号に入ると、いつも「LAに来たな!!」と実感する。

60マイルほどで流れる大河に流入する時は、加速に余裕のあることが望ましいが、直4ターボのカマロは楽々と課題をクリアする。

僕はフリーウェイではあまりオープンにしない。とくに405号線のような混雑したフリーウェイでは、、。大型トラックも多いし、オープンの心地よさが楽しめないからだ。

その代わりにFMを楽しむ。LAエリアには無数のFM局があるが、「いい感じのJAZZ」を流している局を選ぶのに時間はかからない。

サンタモニカのホテルは「カーサ デルマール」を選ぶ。目の前には砂浜と太平洋が広がっている。ピアもすぐ近く。クラシックで上品な佇まいは、東海岸の邸宅街にでも紛れ込んだような印象だ。

パブリックスペースもシックで上品だし、クラシックとモダンがほどよく溶け合っている。部屋にもまた同じことが言える。

贅沢なレストランもいいが、僕はよく、部屋のテラスでルームサービスを楽しむ。メニューも簡単にハンバーガー辺りで済ませる。そんなスタイルがけっこう好きなのだ。

カーサ デルマールの部屋のテラスで、ビーチを、サンタモニカ ピアを、、その夕景を眺めながら過ごすひと時は文句なしだ。

そして、Googleマップを見ながら、行きたい場所の再確認をしたり、おおよその距離と時間をチェックしたり、、。その時からもう、楽しい旅は始まっている。

1日目は海岸線を走って、ベニスビーチ、マリーナデルレイ、マンハッタンビーチ、レドンドビーチ、、と、ビーチ巡り。カマロ コンバーチブルの美味しいところを満喫できるコースだ。

ビーチ巡りの折り返し点はランチョ パロスベルデス。パロスベルデス エステートの南端に位置する絶景のポイントである。

パロスベルデスは高級住宅地として知られ、日本企業のしかるべき地位の人たちが多く住むエリアでもある。

そんな人のお宅に招かれたことが2度あるが、日本的価値観から見れば「信じられない!」レベルの邸宅だった。

その邸宅街を外れた海沿いの岬の突端、、観光客などまったくいない静かな場所に、「わが家のビューポイント!」はある。

この辺りをなんとなく走っていた時に偶然見つけたのだが、太平洋を目の前にした崖の上の小さな草地にそれは位置する。

その先端に立つと、太平洋がまるで自分のものであるかのような感覚に包まれる。家内は高所恐怖症なのだが、なぜかここだけは怖がらない。崖っぷち1m辺りにまで近づいて海を眺めている。

それほど惹きつけられるものがあるということなのだろう。僕と家内だけの秘密のビューポイントだ。

この近くにあるスターバックスも、すごく気に入っている。そのテラス席からは、太平洋が一望に見渡せる。大好きなカフェラテを飲みながらの夕景見物は最高だ。

カマロ コンバーチブルでのビーチ巡り、、南カリフォルニアの陽射しと甘い風に全身を包まれての穏やかなドライブ、、なんと心地よくもハッピーなことか。6.2ℓ V8をやめて、2ℓ 直4ターボにしてよかった。

もし、強力なV8にしていたら、、音や鼓動感、そして加速感等々に気を取られて、ビーチ巡りの楽しさ心地よさにのめり込めなかったかもしれない。いい選択だった。

2日目は、フリーウェイでロングビーチまで行き、フェリーでサンタカタリナ島のアバロンへ。そこでゴルフカートのような電動カートをレンタル。ノンビリと島巡りをする。

ちなみに、この島の大半は自然保護区であるためガソリン車は制限されている。なので、住民の足も電動カートがほとんど。この景観は、ちょっとしたカルチャーショックだ。

ホテルに戻って少し休んだ後、歩いてサードストリート プロムナードへ。有名ブランドが並ぶ歩行者天国、、カジュアルな感覚のショッピング ストリートはいつ行っても楽しい。

サンタモニカの締めくくりは、ピアの側の「ザ ロブスター」でディナー。そしてホテルへ戻り、テラスでビーチやピアの夜景を楽しみながら、しばしの時を過ごす。

3日目は、大好きなニューポートビーチへ。街も住宅街もヨットハーバーも、、美しい。

クルマ好きには、トヨタのデザイン拠点「Calty」と「ロード&トラック誌」がある街としても知られている。

お金持ちの住む街とも言われるが、暖かで穏やかな雰囲気に包まれている。オープンでゆったり流すのがなんとも気持ちのいい街だ。

最終日は、サンタモニカを離れてLAの好きなエリアを巡る。ビバリーヒルズ、ロデオドライブ、ロバートソンブルバード、メルローズアベニュー、、特に、メルローズアベニューのパンクファッションや古着屋は楽しい。

ランチはサンセットプラザのカフェで、、。
目の前の大通りをカッコいい人たちとカッコいいクルマが通り過ぎるのを見ながらのランチは美味しい。

そして、最後の夜は、ビバリーヒルズ ホテルで過ごす。ここのバレサービスはいつも気持ちがいいが、特に、オープンで乗りつけたりすると「ようこそ~!!!」みたいな感じで迎えてくれる。

白のボディと、鮮やかな赤の入るインテリアのカマロ コンバーチブルだったら、、「ようこそ~!!!」は、まず間違いない。

ディナーもホテルで、、。ホテル内の「The Polo Lounge」が好きだからだ。特別感を気軽に楽しめる雰囲気とメニューが、とても気に入っている。

カマロ コンバーチブルと共に過ごす南カリフォルニア、妄想の旅、、いかがでしたでしょうか!

● 岡崎宏司 / 自動車ジャーナリスト


1940年生まれ。本名は「ひろし」だが、ペンネームは「こうじ」と読む。青山学院大学を経て、日本大学芸術学部放送学科卒業。放送作家を志すも好きな自動車から離れられず自動車ジャーナリストに。メーカーの車両開発やデザイン等のアドバイザー、省庁の各種委員を歴任。自動車ジャーナリストの岡崎五朗氏は長男。

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