もくじ
ー 大排気量NAの終焉 電動化へ
ー ピュアパフォーマンス志向のEVへ
ー 4シーターのeトロンGTも
ー ウラカンもハイブリッド化
アウディ、100km/hまで2秒のコンセプト「PB18 eトロン」公開 画像36枚
大排気量NAの終焉 電動化へ
アウディは2022年、R8を電動スーパーカーに生まれ変わらせる。それとともにV10エンジンの使用は終了するようだ。
ここ20年あまり、V10はアウディのパフォーマンスモデルの代名詞的存在であった。しかし、今回の電動ドライブトレイン採用は近年のふたつの流れを象徴するものだ。それは電動パワーの発展と、高回転型の大排気量自然吸気エンジンの終焉である。
アウディはRS4やRS5にV6ターボを搭載するなど、V8の使用も減らしつつある。現在V8を搭載するのはA6、A7、A8やSQ7などの大型車に限られている。
アウディは2015年にR8 eトロンを限定生産した。しかし、3代目R8はEV仕様のみが発売され、現行モデルとは大きく変わる見通しだ。
このモデルは今年ペブルビーチ・コンクール・デレガンスで発表されたPB18 eトロン・コンセプトにインスパイアされたものとなるだろう。
合計775psを発揮する3基のモーターを搭載し、そこに内燃機関の入り込む余地はない。シューティングブレーク型のリアエンドを持ち、車内空間と日常での実用性を確保している。パフォーマンスが最重要であることに変わりはないが最高速は300km/h超に、0-100km/h加速は「2秒をわずかに超える」とのことだ。
ピュアパフォーマンス志向のEVへ
アウディは自社を電動化のリーダーと位置づけており、2025年ごろまでに80万台の電動車を販売する計画だ。これは世界規模で広がる厳しい排出ガス規制に応えるものだ。
初代R8が2006年にデビューした当時、アウディのラインナップ拡大を象徴するトップモデルとしてヒットを収めた。しかし、2015年に登場した2代目はそれと同様の成功とはいかなかった。2008年に欧州で3000台近くを売り上げたものの、現行型は1500台にすら届いていない。米国での販売も同様の傾向だ。
アウディはこの結果を見て、3代目R8の計画を中止したと見られていた。しかし、昨今の電動化の流れから再び計画が浮上したようだ。
ピュアパフォーマンス志向のEVとして、この3代目R8は現在販売中のクルマの中でも飛び抜けた数値を叩き出すことになるだろう。1000ps級の4WDであり、0-100km/h加速は2.0秒程度と予想されている。
電動仕様のアウディすべてに取りつけられるeトロンのバッジとR8の関連性を持たせるため、R8 eトロンという名称が再び使われる可能性が高い。9月に公開予定のアウディ初のEV車は単に「eトロン」と名付けられているが、一時はQ6 eトロンと呼ばれていた。
4シーターのeトロンGTも
次期型R8の登場前には、eトロン・スポーツバックも登場するだろう。さらにアウディ・スポーツが開発したeトロンGTも続く。
ともにフォルクスワーゲングループの一員として、アウディとポルシェは大型電動モデルを共同で開発している。J1プラットフォームを仕様したツインモーター4WDのポルシェ・タイカンがその代表格だ。
eトロンGTは2ドア4シーターとなり、その最高出力は800ps超となる見込みだ。このモデルはアウディが4月に行った決算報告会でプレビュー画像が公開されており、2020年にドイツで生産が開始される。
このクルマに使用される技術の多くは3代目R8にも使われることになるだろう。同じJ1アーキテクチャを使用する可能性もあるが、フロアマウント式のバッテリーは車高の低いスーパーカーには適さないかもしれない。
eトロンGTは現行R8と同じくドイツ・ネッカーズルム工場で生産される。
ウラカンもハイブリッド化
2022年に登場する次期型R8は、今までとは異なるルックスのスーパーカーになるようだ。その頃にはマクラーレン、フェラーリ、ポルシェなどがハイブリッド化を進めていると予想される。現行R8の姉妹車であるランボルギーニ・ウラカンもプラグインハイブリッド版が投入されているだろう。
ランボルギーニはCO2排出量削減のためハイブリッド技術を用いてはいるが、そのブランドイメージを構成するV10自然吸気エンジンは存続させる方針だ。
ただし、フォルクスワーゲングループ内でランボルギーニの生産台数だけで新たなミドエンジンのプラットフォームを設計することは困難だろう。ウラカンは現行プラットフォームを改良してV10ハイブリッドを搭載すると見られている。
もうひとつの選択肢としては、ポルシェで長らくうわさされているミドエンジンスーパーカーとの共有だ。この場合、ミドエンジン・ポルシェが次期型ウラカンとの姉妹車となり、R8を完全電動車として独立させることができる。
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