現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【海外試乗】フレンチMPVの定番が世代交代! 愛と夢をのせてどこまでも!「ルノー カングー」

ここから本文です

【海外試乗】フレンチMPVの定番が世代交代! 愛と夢をのせてどこまでも!「ルノー カングー」

掲載 4
【海外試乗】フレンチMPVの定番が世代交代! 愛と夢をのせてどこまでも!「ルノー カングー」

欧州市場では6月にローンチされていたルノーの新型カングー。初代から数えて実に3世代目のフルモデルチェンジを果たした。コンセプトからデザインにサイズまで、ガラリと変わったことが従来ファンやオーナーから案じられていたものの、乗ってみればやはり、カングーはカングーならではの世界観に磨きをかけていた。

商用車から乗用車へ格上げ方向に進化・洗練

【国内試乗】アウディが放つEVグランツーリスモ!「アウディe-tronGT」

道看板やTVのCMを通じて、果たして本国でリュドスパスとしてMPVとして、かくも力を入れてカングーがキャンペーン展開されていたことなんてあったか? それぐらい新しいカングーは変わった。逆にいえば、欧州ではシトロエン・ベルランゴとベストセラーを競い合う「商用車」色の強さが仇となり、日本市場ほど熱意ある乗り手やファンは少なかった。

まず本国発表値で気になる外寸だが、全長4486mmは先代比で+206mm。全幅はなんと1919mmと+89mmも拡大。全高は1838mmで+28mmだが、これはルーフレールを含む値だ。地上最低高は170mmから164mmと、7mm低い。試乗車は205/55R17を、標準仕様の195/65R15より外径が約3mm大きいタイヤを履いていたので、1.5mmほど上がっているはずだが、見た目も乗り味も違和感はなかった。




ホイール以外にも、乗用車としてスタイリッシュ路線を決定づける細部として、インテンスが採用するダッシュボードのウッドパネルには驚いた。他にも液晶表示を備えた3連ダイヤルのバイゾーン・エアコンスイッチや、ルーテシアやキャプチャー同様、緩やかに弧を描きタッチパネルと操作類がドライバー側にチルトしたダッシュボードなど、「非・商用車ぶり」を質感の高さで見せつける。





でもカングーらしいな、と思わせるのは、フランス流お節介ともいうべき充実した収納の数々。メーターバイザー脇から伸びたスマートフォンホルダーを筆頭に、頭上やセンターのコンソールなど、車内収納スペースの容量は50L近くもある。さらに60:40分割だが独立3座のリアシートはひとつひとつ幅も十分で、足元も広い。スライドドアの開口部も広がり、2列目シートを倒せば1.88m、助手席まで倒せば2.7mもの荷室長を活用しやすくなった。




ちなみに今回のカングーの荷室容量は、5名乗車時で775L、最大で3500Lとなっている。先代に比べて譲る点は荷室高が4cmほど低くなったこと。また、リアゲートが観音開きでなく上ヒンジのハッチゲートであることを気にする向きもあるだろうが、雨の際の積み下ろしは楽になった。




試乗車はTCe130、つまりガソリン仕様だが、まだEDC7速仕様がなく6速MTだった。17インチ履きで乗り心地を心配したが、走り出すと見事なまでにカングーらしい鷹揚さと、確かな進化を感じさせた。それは速度の高低にかかわらず均質で優しいピッチングに、ワインディングで適度に深いロール感を伴いつつ粘るフットワーク、そして巨躯を感じさせない正確なハンドリングだ。




ADASは車速感応式クルーズコントロールではなく前走車との車間を秒数で表示する距離警告だったが、それでいて全体的な余裕、安楽さが一貫していた。2716mmのホイールベースは+16mmしか先代から伸びていないが、フロアもルーフも微妙に下げた重心の低さと、1584/1596mmに大きく拡大した前/後トレッドが効いているのだろう。




しかも今回は2000km以上を走ってリッター16kmと、ガソリン仕様の実燃費が大幅に改善されている。細いタイヤならさらに伸びるはずだ。dCi130にも7速EDCが組み合わされる以上、いっそ日本へはディーゼル導入もありか? 期待させる出来映えだ。

【SPECIFICATION】ルノー・カングーTCe130FAP
■全長×全幅×全高=4486×1919×1838mm
■ホイールベース=2716mm
■トレッド=前1584/後1596mm
■車両重量=1475-1616kg
■エンジン種類=直4DOHC16V+ターボ
■内径×行程=82.50×92.8mm
■総排気量=1333cc
■圧縮比=9.6
■最高出力=130ps(96kW)/4500rpm
■最大トルク=240Nm(24.4kg-m)/1500rpm
■トランスミッション形式=6速MT
■サスペンション形式=前ストラット/コイル、後トーションビーム/コイル
■ブレーキ=前Vディスク、後ディスク
■タイヤ(ホイール)=前195/65R15(-J)、後195/65R15(-J)









【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽トラ」がスゴい! “カクカク”デザイン×「超画期的なユニット」搭載! ファンキーだけど「まじめな発想」で披露された「新時代モデル」とは
くるまのニュース
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
態度を改めないと「免許返納です」傍若無人な“若者運転”が危険すぎる「5つの理由」って!? 事故を起こすのも当然! 未成熟な「ヤバすぎる運転」とは
くるまのニュース
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
27年ぶりにあの懐かしいスターレットが戻ってくる!? ヤリスより小さいリッターカーは2026年登場か!?
ベストカーWeb
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
BMW「S 1000 XR」【いま新車で買える! 冒険バイク図鑑】
webオートバイ
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web

みんなのコメント

4件
  • 先代でもデカかったのに更に横幅が広くなるとちょっと買えないかな。まあ商用車としてのニーズに応えるには仕方がないんだろうけど。残念
  • 205/55R17? 16の間違いでは?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

384.0427.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

16.0399.0万円

中古車を検索
カングーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

384.0427.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

16.0399.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村