■ポルシェ新型「パナメーラ」世界初公開
2023年11月24日、ポルシェはスポーツラグジュアリーセダン「パナメーラ」の第3世代目となる新型を中国・上海で初公開しました。
【画像】めちゃカッコイイ! ”680馬力の爆速V8セダン”「パナメーラ」を画像で見る(33枚)
パナメーラはポルシェ初の4ドアセダンとして2009年にデビュー。走りと快適性を高次元で融合した、いわば「セダンのかたちをしたスポーツカー」です。
これまで改良を続けてきたパナメーラは性能向上だけでなく、ホイールベースを延長して後席の居住性をより高めた「エグゼクティブ」、積載性を高めたワゴンボディの「スポーツツーリスモ」、Eハイブリッドと名付けられたプラグインハイブリッド車(PHEV)など、バリエーションもどんどん拡充していきました。
今回公開された新型パナメーラは、全長5052mm(エグゼクティブは5202mm)×全幅1937mm×全高1423mm(エグゼクティブは1428mm)。
従来からつづく特徴的なプロポーションを踏襲しながら、フロントのナンバープレート上部にエアインテークを追加したり、サイドビューのウインドウラインを一新したりと、ダイナミックな印象を強めています。
コックピットは直感的な操作性をコンセプトとした「ポルシェドライバーエクスペリエンス」を導入。デジタルとアナログの操作要素を理想的なバランスで構成されています。
ギアセレクターレバーはステアリングホイール左側に配置。また、アシスタンスシステムのアップグレードによって、エアコンやシートマッサージ、照明などをApple CarPlayやSiri音声アシスタントを介して直接制御できるようになり、総じて新世代にふさわしい多機能でありながら運転操作に集中できる環境となりました。
足回りは2チャンバー、2バルブ技術によるエアサスペンションを採用しました。
これにポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)が組み合わされ、路面状況やドライビングスタイルに応じて電子制御が行われます。伸長段階と圧縮段階を分離することで、路面からの衝撃を緩和するとともに走行安定性を高めています。
高性能グレードのPHEV「ターボEハイブリッド」には、路面形状などにより生じる力をほぼ完全に相殺し、快適性とダイナミクスを飛躍的に向上させるポルシェアクティブライドアクティブサスペンションシステムをオプション設定しました。
パワーユニットも大幅に進化しています。ターボEハイブリッドは全面改良した4リッターV型8気筒ターボエンジンと新開発の電気モーターを組み合わせ、システム総合出力は680ps/システムトルク930Nmを発生。8速PDKを組み合わせ、0-100km/h加速3.2秒、最高速度は315km/hに達します。
また大容量バッテリーにより、EV走行距離の向上も図りました。WLTP複合サイクルで91km、市街地サイクルで83~93kmを実現します。
四輪駆動モデル「パナメーラ4」も引き続き設定される予定です。
パナメーラ4は2.9リットルV型6気筒ターボエンジンを搭載。最高出力は先代モデルから23psアップの353ps、最大トルクが50Nmアップの500Nmを発生。0-100km/h加速は5.1秒に短縮、最高速度は272km/hに向上しました。
新型パナメーラはヨーロッパで2024年3月より納車予定。日本では11月24日より、パナメーラが1424万円、パナメーラ4が1479万円で予約受付が始まりました。
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