9度目の開催
text & photo:Hiroyuki Kondoh(近藤浩之)
年に一度のロータスの祭典と親しまれ9回目を迎えた、「ジャパン・ロータス・デイ2019」が、9月8日にいつもの富士スピードウェイで開催された。
レース、レース形式走行会、走行会、ステージ・イベントなど様々な催しが富士スピードウェイを舞台に行われる、この「ジャパン・ロータス・デイ2019」。
主役はロータスの様々なモデルとそのオーナー達だが、今年の注目はなんといってもエヴァイヤの日本初公開だろう。
エヴァイヤ 日本初公開
ワンピースのカーボンファイバー製モノコック・シャシーのミドにバッテリーパックをマウント。500psのモーターを4基セットすることで2000psを発揮する。
最高速320km/h以上というスペックを持ち、130台の限定生産というエヴァイヤ。価格は180万~200万ポンド(2億3876万円~2億6529万円)とされている。
まずはロータス・カーズからエグゼクティブ・デイレクターのジェフ・ダーウィン氏やリード・デザイナーのバニー・ハット氏などを迎えてメデイア向けの発表会が行われた後、一般公開。
イベント開始時から首を長くして待っていたロータス・ファン達が展示会場を訪れ、興味深そうに展示モデルを観察(まさにそんな感じだ)していた。
台風15号接近でも
イベント自体は台風上陸の前日で、天候が急変する富士スピードウェイということもあり、悪天候が予想されていたがスタート時は晴天。
コースもドライ状態で、ロータスのワンメイク・レースとなるロータス・カップ・ジャパン、レース形式の走行会エリーゼ・スーパー・テック、往年のモデルが姿を見せるヒストリック・ミュージアム、同乗走行のサーキット・タクシー、一般参加の走行会などのプログラムが進行していく。
ところが台風の影響で、次第に天候は悪化。それでも、主催者側の配慮でパレードランが中止された他は、一部雨によるスタートのトラブルなどもあったが、参加車両は雨の中でも果敢にサーキットランを楽しんでいた。
また、強い雨のため、じゃんけん大会やカルトクイズなどの一部のステージ・イベントが中止となったが、これは状況を考えるといたしかたないことだろう。
来年もこの場所で
台風の影響に悩まされた今年の「ジャパン・ロータス・デイ」。事前の予報でもかなりの荒天が予想されていたが、それでも会場には400台以上のロータスが集合した。
サーキット走行や、貴重なモデルをその目で見られるというイベント自体の楽しみ。それに加えて、オーナー同士の情報交換や、久しぶりに同好の士と再会する場として、年に1度のこの日を心待ちにしていたロータス・ファンがいかに多いかを物語る数字だ。
来年のこの日は、晴天のもと、もっとたくさんのロータスのモデルとオーナー達に出会えることを期待したい。
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