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【人気モデル研究】愛すべきルックス。超人気モデル、トヨタ・シエンタの万能性

掲載 22
【人気モデル研究】愛すべきルックス。超人気モデル、トヨタ・シエンタの万能性

スタイリングは欧州車感覚。使い勝手抜群の5ナンバーミニバン

トヨタ・シエンタ・ハイブリッドZ(FF) 価格:THS 291万円
総合評価/74点
CDテストモード燃費/29.8km/リッター

【クルマの通知表】キュートなスタイリングで大好評! コンパクトで広い、トヨタ・シエンタのフレンドリーワールド

 スタイリングは欧州車感覚。ボディサイズは5ナンバー規格に収まる全長×全幅×全高4260×1695×1695mm。「このサイズがいい」というユーザーは少なくない。
 インテリアはソファのような生地のシートをはじめ、質感がすいぶんとアップした。いたるところに収納スペースが配されているのも魅力だ。新型は車体形状の絞り込みを小さくしている。その効果で着座すると、とくに2列目の余裕が増していることがわかる。3列目シートは想像するよりも広くて使いやすい。

 走りは、いい意味で自己主張が弱い。全般的にスムーズで静かだ。売れ筋のハイブリッドは、最新のトヨタ車らしく瞬発力があり力強い。発進時に無意識にアクセルを踏み込むと、体がシートに押し付けられるほど。走行モードでエコを選んでもモーターの強みで出足はまずまず力強く、ストレスは感じない。

 駆動バッテリーは、アクアが採用したバイポーラ型ではない。開発陣に聞くと、「従来型のほうが、コストやサイズ面でシエンタに適するから」だという。燃費は優秀。テストモードではカタログ値の28.2km/リッターを上回る29.8km/リッターをサラリとマークした。実用燃費は素晴らしい。

 スッキリとしたステアリングフィールも好印象。ミニバンというより、ヤリスなどのコンパクトカーと同じ感覚で乗れる。それでいて車内は圧倒的に広いのだ。このあたりは、シエンタを積極的に選ぶ理由になりそうだ。
 インフォテイメント系や運転支援系装備も、このクラスでこれ以上はないほど充実している。シエンタはストレスを感じさせない、愛すべき万能コンパクトミニバンである。

Brief Comment

 このサイズのミニバンで、これほど完成度の高いクルマは他にない。車内の作りはよく、利便性は抜群。安っぽさも感じない。車重が重く車高が高いから、もたついてぐらつくと思っていたが、実に気持ちよく自然に走る。実走燃費も良好で驚いた。他のヤリス系BROS車とは、クルマの作り込みがひと味違う。先進装備が満載されているのも大きな魅力。新型は誰からも愛されるキャラクターの持ち主。実力は極めて高い。

トヨタ・シエンタ主要諸元

グレード=ハイブリッドZ(FF)
価格=THS 291万円
全長×全幅×全高=4260×1695×1695mm
ホイールベース=2750mm
車重=1370kg
エンジン=1.5リッター直3DOHC12V
エンジン最高出力/トルク=67kW(91ps)/120Nm(12.2kgm)
モーター最高出力/トルク=59kW(80ps)/141Nm(14.4kgm)
WLTCモード燃費=28.2km/リッター
駆動方式=FF

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みんなのコメント

22件
  • 良い車だと思いますよ!試乗しましたが、走りやすいし、デザインも丸みを帯びて、若い奥様たちに人気のようですし。日本車によく見られるソリッドな形状に逆行した柔らかな感じで良いと思います。欧州車を真似してると言えば確かにそうですが…人気があるから真似するんでしょうから、それはそれで方向性は間違ってないと思います。
    ホンダフリードも埼玉寄居工場の本格稼働で、嵩んだバックオーダーが解消されるまではモデルチェンジも発表がないでしょうし、しばらくはこのクラスのミニバンは一択になってますね…

  • シエンタの4WDがあれば、冬場でも使い勝手が上がって、購入検討の候補に入ってくるかもしれない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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