現在はQ1~Q3の3つのセッションに分けてノックアウト方式で行われているF1の予選だが、ストラテジーグループの間では今年に入って、4つ目のセッション、いわゆるQ4の新設について議論が進められてきた。
トラック上を走る時間を改善することで、上位チームがミスをする可能性が増えるとF1オーナーのリバティ・メディアは考えていたのだ。
■“予選Q4”は本当に実現する? 過去の事例から慎重な意見も
Q1、Q2、Q3で4台ずつマシンが脱落していき、最終的に残った8台でポールポジションを争う。さらにトップ8は予選Q3でベストタイムを出したタイヤで決勝をスタートすることになるだろう。
しかしこの案に対し、チームからはそのメリットへの懐疑的な意見や、タイヤのセット数が足りなくなり、走行を妨げる可能性があると懸念が寄せられた。
その影響を調べるため、コンピューターシミュレーションが行われたが、タイヤセットを追加しなければ、Q4で全く走らないチームや、1アタックしかしないチームが間違いなく出てくるという結果となった。
FIAのスポーティング・レギュレーションには、競技規則の変更について次のように規定されている。
「FIAによる安全上の問題に関する変更を除いて、前年の4月30日以降に規則を変更する場合、全競技者の満場一致の合意によってのみ、変更が認められる」
つまり、2020年に予選Q4を導入するためには全チームの合意が必要になるのだ。ただ、これは実現しそうにない。
各チームとFIAは中国GPの際にミーティングを行ったが、予選の変更について過半数の支持を得られなかった。そのため、少なくとも2020年は現行通り、Q3までの3セッションで予選が争われることになるだろう。
レーシングポイントのテクニカルディレクター、アンディ・グリーンは次のように述べている。
「我々にとって、それ(Q4)はあまり意味がないものだ。タイヤの不足もあって、上位3チームをさらに有利にする。各チームを接近させて、より良いレースをもたらすとは思えない」
「予選はおそらく”最も壊れにくいパーツ”のひとつだ。今のところ、予選でのスペクタクルは機能している。我々はこれまでにも何度か、その調整を試みたことはあるが、あまり改善はされていない」
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