現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > マツダ&三菱が3%値上げ、輸入車はさらに深刻!!? 買えるならいま買っちゃったほうがいいのか??【クルマの達人になる Vol.603】

ここから本文です

マツダ&三菱が3%値上げ、輸入車はさらに深刻!!? 買えるならいま買っちゃったほうがいいのか??【クルマの達人になる Vol.603】

掲載 45
マツダ&三菱が3%値上げ、輸入車はさらに深刻!!? 買えるならいま買っちゃったほうがいいのか??【クルマの達人になる Vol.603】

 何から何まで値上げ、値上げの2022年夏。物価も気温もうなぎのぼり。それは自動車も例外ではない。

 すでに値上げ幅を発表しているメーカーの情報をもとに、継続生産モデルとモデルチェンジ車の値上げ幅、さらに欧州車の値上げ幅まで予測する。

マツダ&三菱が3%値上げ、輸入車はさらに深刻!!? 買えるならいま買っちゃったほうがいいのか??【クルマの達人になる Vol.603】

※本稿は2022年7月のものです
文/国沢光宏、写真/AdobeStock(メイン写真=moonrise@AdobeStock)
初出/ベストカー2022年8月10日号

■継続生産モデルまでが異例の値上げ!

今までの値上げは仕様変更を伴ったものだったが、今回は継続生産モデルまで値上げするという「異例」のものとなる(adragan@AdobeStock)

 新車の値上げが近づいてきた。早ければ夏休み明けに続々と価格改定を行い始めることだろう。

 今回の値上げの「異例」さは、継続生産モデルまで値上げするという点にある。

 今までの値上げ、すべてマイナーチェンジや年次改良による仕様変更を伴った。グレードアップする代わりに価格も上がりますよ、ということ。

 しかし今後行われる価格改定は、まったく同じ仕様のままで値上がりするし、仕様変更を伴えば一段と値上がり幅も増えると思う。

 気になるのは値上げ幅。すでにマツダと三菱自動車が継続生産車の値上げ幅を3%程度に考えている旨の情報を流している(スバルも今夏、フォレスターの価格を約2%値上げするとの情報あり)。

 マツダの地元紙である『中国新聞』は、239万円のCX-30で6万6000円の値上げを行うと報じた。3%弱といったイメージ。

 同じ中国新聞は三菱自動車も値上げして、これまた3%程度になると紹介している。6万6000円(3%)という値上げ額、妥当なものだろうか? 以下、わかっている範囲で分析してみたいと思う。

 一番大きい値上がり要因になるのは鋼材だ。CX-30の原価計算をした時点から、すでに1トンあたり2万円値上がりしている。

 CX-30に使われている鋼材の重量を推算すると約1トン。今秋からさらに値上げすると言われているため、鋼材だけで最大4万円の値上がり要因になります。

 参考までに鋼材最大手の日本製鉄は自動車メーカーに対し値上げ要求した結果、満額回答を受けた。結果、収益率が大幅によくなったらしく史上最高益を上げている。

 タイヤの値上がりも大きい。2年前と比べ素材の高騰により10%の値上がり。

 そのほか、高騰している原油から作られる樹脂部品、海外から調達しているワイヤーハーネス、半導体などの値上がりを考えると、3%は努力の結果だと評価していい。

 継続生産モデルの値上げ幅はマツダと三菱自動車が基準になると考えるべき。

 つまり大半の継続生産車は秋口から3%程度の値上げをしてくることを覚悟しておくこと。ちなみに契約を完了している人は、契約時の金額のままでOK。

 年次改良車やマイナーチェンジ車はどうなるだろう? こらもうまったく予想できない。値上がり幅のベースが3%になること間違いなし。

 ただ継続生産モデルだから3%に抑えるのであり、改良を行ったら遠慮なく値上げ可能。私の勝手な予想だと下を見て6%。200万円のクルマで12万円というイメージ。

 加えて、納期が長いということもあり完全に売り手市場。値引き幅は縮小しており、「値上げ+値引きの縮小」というダブルパンチを受ける。

 さらに深刻なのは輸入車。1年前と比べ10%以上のユーロ高になっている。もちろん日本車と同じく現地の販売価格だって上昇中。

 私が買ったルノールーテシアのラリー車も6万2000ユーロから6万5000ユーロに値上がりしていた。5%だ。

 FOB(仕入れ価格)で15%上がったら、日本の販売価格はミニマムで10%くらい値上げしないとならない。

 輸入車、今すぐ契約しちゃったほうがいいと思う。

こんな記事も読まれています

一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
一般車両侵入でSS12中止のラリージャパン、主催者に約800万円の罰金! 執行猶予付き1600万円の追加罰金も
motorsport.com 日本版
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
日本に世界が注目!? 公道激走バトルの「ラリー」開催! 3年目の「ラリージャパン」どんな感じ? トヨタ会長が語る
くるまのニュース
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
新型3列シート電動SUV『アイオニック9』正式発表、充電中は4人が広々休憩も…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
全国に「警察軽トラ」配備へ なぜ? 警察庁初の取り組み、理由は? ダイハツ製61台を24年度中に導入! 各都道府県警察で運用
くるまのニュース
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
転倒時にバイクを守る! エンジンガードは装着した方がいいのか?
バイクのニュース
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
『ランクル40 / 70』にもピッタリ! トーヨータイヤ『OPEN COUNTRY A/T III』がラインアップ拡充
レスポンス
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
寒いとバカっ速! ラスベガスで完勝ワンツーのメルセデス、懸念のグレイニングも一切出ず「不思議だね」とウルフ代表
motorsport.com 日本版
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
約99万円! トヨタ新型「“軽”セダン」発表! 全長3.4m級ボディで4人乗れる! 安全性向上&寒さ対策UPの「ピクシス エポック」どんな人が買う?
くるまのニュース
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
夢だけで終わらせたくない「マイ・バイクガレージ」 たぐちかつみ・マイガレージ回顧録 VOL.01
バイクのニュース
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が明言!! 開発開始を宣言、次期86も「出す」
ベストカーWeb
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
スズキ・フロンクスが月販目標の9倍も受注! 絶好調な理由は小さくて安いのに感じられる「高級感」!!
WEB CARTOP
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
車載電池のノースボルト、米国で破産法を申請 事業継続にめど
日刊自動車新聞
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
【初試乗!】さらにスポーティになった「メルセデスAMG GT 63 PRO」はポルシェとのGT対決に終止符を打てるか!?
AutoBild Japan
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
レクサス新型「FF最大・最上級セダン」世界初公開に大反響! めちゃ“斬新グリル”&一文字ライト採用! “6年ぶり”に内外装刷新の「ES」中国に登場!
くるまのニュース
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
20年前の個体なのに走行距離301キロ!? 555台の限定車 BMWアルピナ「ロードスターV8」がオークションに登場 極上車の気になる予想価格とは
VAGUE
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
完璧なシーズンでも届かない、王者の背中。ノリス「たとえミスがなかったとしてもタイトルを手にできたかどうか……」
motorsport.com 日本版
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
苦手な「前向き駐車」なぜコンビニで推奨されるのか? 「もちろんやってる」「出る時が怖い…」賛否あり!? バック駐車じゃない理由への反響は?
くるまのニュース
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
今でも現役! いろんなバイクに採用されています。「SOHC」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース

みんなのコメント

45件
  • 問題無いのであれば乗り続けるのが最良の選択だと思いますね。
    というより少しの不具合なら直して乗り続けた方が良いと思います。
  • 価格は、一過性の要因で上げるなら、コスト安や円高の時には下げてくださいね!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

303.5368.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

134.7360.3万円

中古車を検索
CX-30の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

303.5368.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

134.7360.3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村