2020年のF1が、史上最多の全22レースで行われる可能性が浮上している。
2020年の開催カレンダーにはオランダGPが復帰し、ベトナムGPが新たにカレンダーに加わる一方、レース数は変わらない予定となっていたため、契約が切れる既存レースのうちふたつがカレンダーから消えることになると考えられていた。
【動画】2019年F1第12戦ハンガリーGPフリー走行2回目ハイライト
今季限りで開催契約が切れるグランプリは5つ。しかしそのうち、イギリスGPは新しい開催契約を締結済み。イタリアGPもネックとなっていた財政問題が解消され、新たに開催契約を結ぶものと見られる。
残るスペインGP、メキシコGP、ドイツGPで残る1枠を争う形となるが、カタルニア州政府がスペインGPの開催契約を1年延長することを承認した。政府が多額の助成金を打ち切ると示唆し、開催が危ぶまれていたメキシコGPも、以前ほどのレベルでないにしろ政府が資金援助を行い、契約更新に動いているという。
ドイツGPの開催が継続される見込みはあまりないものの、これら4レースの開催が継続される可能性が高まったことで、F1のオーナーであるリバティ・メディアは、2020年のF1カレンダーを22戦に拡大することを検討している。
ただし、レース数を増やすにはチームの支持が必要だ。ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、レース数を22戦に増やすことについて承認するかどうかを調査されたと認めた。
シュタイナーが懸念しているのは、パワーユニット(PU)のマニュファクチャラーが4基目のPUを使わずに22レースを戦うことに納得するかどうかであり、もし4基目のPUが必要なら、コスト面にも影響すると語った。
「我々はそれ(カレンダー)について訊かれ、私は自分の意見を述べた」
「私は、ロジスティック的にはなんとかなると思う」
「私が考えていることのひとつは、PUの使用制限を3基のままにしておく必要があるということだ。4基目のエンジンを使用するのであれば、経済的に筋が通らない。我々にとってはマイナスだ」
「エンジンマニュファクチャラーの返答次第だろう。彼らが3基のPUでそれ(22レースを戦うこと)ができると確信しているなら、私は問題ない」
かつて、F1のエンジン規則では一定のレース数を超えた場合、追加のエンジンを使用することが許されていた。しかし現行の規則では、レース数に関わらずドライバーがペナルティなしで使用できるPUコンポーネントは、最大3基までと制限されている。
シュタイナーは、レース数が増えること自体には反対していないが、ウイリアムズの副チーム代表であるクレア・ウイリアムズは、より懐疑的な見方をしている。
「個人的に、レース数は減らしたほうが良いと考えています」
「カレンダーに多くのレースを入れすぎてしまえば、他のスポーツイベントや他のメディアと、市場で多くの競争が起こります。消費者にとって、供給が多すぎてしまうのです」
「もうひとつ考慮すべきなのは、チームの人員についてです。レース数が増えれば、チームにかかるプレッシャーも増えますし、スタッフのワーク・ライフ・バランスを取ることは困難になります」
「小規模なチームにとっては、人員交代のコストが増加するため、21を超えるレース数のカレンダーをどう管理するかは非常に難しい問題です。例えば、レースエンジニアが2人でいいのか、4人必要なのかということです。機材を世界中に輸送する費用もあります」
「私たちは、どれだけチケットが売れるか考えなくてはいけないのですか? それとも、多額の分配金が得られるのですか? 私は、レース数が増えることに反対するでしょう」
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