MotoGPフランスGPのスプリントでポール・トゥ・ウインを果たしたホルへ・マルティン(プラマック)。ドゥカティファクトリーチームへの昇格を目指し、キャリアの岐路を迎えているマルティンだが、現在チャンピオンシップをリードしていることは契約においても大きなことだと感じているという。
マルティンはフランスGPの予選でコースレコードを更新する走りでポールを獲得すると、そのままトップでチェッカー。これでスプリントレース3勝目となった。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)はトラブルでリタイア、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)が4位とライバルが低調な結果に終わったこともあり、マルティンはポイントランキングで2番手以下に28点の差をつける形になった。
■“マーケティング・ビースト”のマルケス相手なら負けても仕方ない……マルティン、ドゥカティ昇格バトルに白旗?
ファクトリーチーム昇格を目指すマルティンの将来は未確定だが、ドゥカティはバニャイヤのチームメイトとしてバスティアニーニを残すのか、それともマルティンかマルク・マルケス(グレシーニ)を迎え入れるのかを今月末には決断すると見られる。
またドゥカティのゼネラルマネージャーであるジジ・ダッリーニャはMotoGP.comに対し、ドゥカティは2024年の結果だけでなく「彼らのあらゆる実績を考慮しなければならない」とコメントしている。
現時点で自分がファクトリーライダー争いをリードしていると感じているかと尋ねられたマルティンは、次のように答えた。
「どうだろう、分からないね。僕は(選手権の)リーダーだけど、ここまでは僕が一番強かったのだと思う」
「シーズンの終わりには、チャンピオンシップについて考え始めると思う。確かにリードをすることも大事だけど、何よりチャンピオンになるチャンスを持っていれば、面白いことになると思っている」
「その瞬間が訪れるまでは、そこについて考える必要はないと思っている。ポルティマオからずっと(ポイントリーダー)だ。つまり1ヵ月以上トップに立っているんだ」
「これはつまり僕たちが一番強いということを意味しているし、契約においても力を持つということになる。首位に立っていることは嬉しいよ」
マルティンは決勝レースに向けても自信を深めているが、スプリントで予想以上にフロントのグリップが低いことが判明したため、プラマックはその点を改善しなければならないと語る。
「ここまでは、完璧な週末になっている」とマルティンは言う。
「本当に嬉しい。スプリントでは素晴らしいパフォーマンスが見せられた。明日は僕たちの状況が分かるという点でも興味深いレースになるだろう」
「僕は自信がある。フロントに関してはあまり良いフィーリングがなかったので、明日のレースに向けて良い状況が得られたと思う。今朝(スプリント前)ほどではないにしても、エッジグリップが少し落ちていた」
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