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デカいクルマ全盛の今だからこその渇望!! クルマは“小ぶり”が絶対いい!!

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デカいクルマ全盛の今だからこその渇望!! クルマは“小ぶり”が絶対いい!!

 デカくなることが進化と言わんばかりにイマドキのクルマはどれも図体がデカい。でも、これって時代に逆行してない? 狭い日本、そんなにデカくなってどうするの。クルマは小ぶりくらいがちょうどイイ……かもよ。

文/FK、写真/スズキ、日産、ホンダ

デカいクルマ全盛の今だからこその渇望!! クルマは“小ぶり”が絶対いい!!

■生まれた時代が悪かった!? 今こそ「スズキツイン」の出番ですよ!

ツインは1999年の東京モーターショーに出品して好評を博したコンセプトカー「Pu-3コミュータ」の基本デザインを活かして市販車に再現

 今や平成ですら“レトロ”といわれる時代に突入したが、思い起こせば自動車市場において平成は昭和に負けず劣らずの個性派モデルが続々と登場したよき時代でもあった。

 そのなかでも市販軽四輪車初のハイブリッドシステム搭載車と660ccのガソリンエンジン搭載車を設定したツインは特異な軽自動車として、今もなお圧倒的な存在感を放ってやまない。

 経済的かつ実用的な2シーター軽乗用車として2003年1月に登場したツインは、国産軽四輪車として最小サイズ(全長はなんと2735mm!)の車体を採用しながらも2シーターとしたことで室内は広く実用的に使えるだけでなく、ハイブリッド車では34km/L(10・15モード)の超低燃費とガソリン車で49万円という低価格の高い経済性を両立。

 もちろん、街中の込み入った路地などでの取り回し性は抜群に高かった。それもそのはず、最小回転半径は3.6mという驚異的なスペックを誇った。

 それでいながら専用のコンパクトボディに合わせて車体の補強を追加して衝突安全性にも対応。決して、単なるキワモノ軽自動車ではなかったというわけだ。

 2003年9月には3速AT、運転席SRSエアバッグ、4輪ABS、カテキンエアフィルター付エアコン、パワーステアリング、パワーウィンドウを装備した75万円のガソリンVを追加。

 2004年1月には運転席から後部ガラスハッチの開錠ができるガラスハッチオープナーやドアガラスにUVカットガラスを採用するなどの一部改良を実施した。

 その後も仕様変更や一部改良を繰り返したが、2005年12月に販売が終了。

 販売期間は3年に満たず、セールス的にも成功を収めることはできなかったが、超小型モビリティの先駆けともいえるツインは、今の時代にこそフィットするのではないだろうか?

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■「日産サクラ」は小ぶりで上質で環境と財布に優しい四拍子揃った最先端の軽自動車

 軽自動車としては少々高値ではあるものの、EVとしては破格な200万円代のプライス設定が話題を呼んだサクラ。しかし、その魅力は低価格だけではない。

 軽自動車ならではの小回り性能はもとより、圧倒的な静粛性や力強くて滑らかな加速、洗練されたデザイン、充実した先進技術の搭載など特筆点は枚挙に暇がなく、2023年7月には受注開始から約1年間で5万台を突破する好調なセールスも記録。

 実際に実車を見るとわかるが、高品質なファブリックを広範囲にしつらえ、シートには座り心地のいいソファデザインを採用するなどワンランク上の品質感を提供する内装はサクラが軽自動車だということを忘れさせるほど。

 インターフェースも7インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用したメーターと大画面の9インチナビゲーションのふたつのディスプレイを水平方向にレイアウトすることで使いやすく、見やすい設計となっている。

 加えて、軽自動車でありながらニッサンインテリジェントモビリティを体現する運転支援技術のプロパイロットや駐車時の操作を自動でコントロールするプロパイロットパーキングも搭載しているが、走りのよさも見逃せないところ。

 EVならではの鋭い加速は言うに及ばず、ガソリンの軽ターボ車と比較すると最高出力は同等ながら最大トルクは約2倍の195Nmを発生し、今までの軽自動車の常識を覆すパワフルな走りを披露してくれるのだ。

 デビューイヤーには日本カー・オブ・ザ・イヤーをはじめ、RJCカーオブザイヤーと日本自動車殿堂 カーオブザイヤーも獲得する3冠も達成したサクラ。小ぶりで上質で環境と財布に優しいEVとなれば売れない理由は見つからない。

■5ドアが発売されたってなんのその! 「スズキジムニー」は3枚ドアがちょうどいい

ジムニーの伝統を継承するデザインアイコンを随所に取り入れたエクステリアは、合理的で無駄のない機能美を追求した飾らない潔さも大きな魅力だ

 2018年7月の発売からもうすぐ6年が経過しようとしているにもかかわらず、今だに抜群の人気を誇っているジムニー。

 今や絶滅危惧に瀕する3ドアの本格オフロードモデルであるジムニーは軽自動車ならではのコンパクトさも相まって、普段使いにも充分対応する懐の深さも大きな魅力となっている。

 では、その魅力とは何かというと……デビューから半世紀以上が経過しているにもかかわらず、現行モデルにおいても初代モデルのこだわりと技術がしっかりと継承されていることが大きな要因ではないだろうか。

 例えば、そのひとつがXメンバーと前後にクロスメンバーを加えたことでねじり剛性を先代モデルから約1.5倍向上させた新開発のラダーフレーム。

 ほかにもFRレイアウト、副変速機付パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションなど挙げだしたらきりがない。

 加えて、スペシャリストが愛用する“プロの道具”をデザインコンセプトに機能に徹した飾らない潔さを追求したエクステリアも丸型ヘッドランプ、5スロットグリル、クラムシェルボンネットフードといったジムニーのデザインアイコンがしっかりと継承されている。

 その一方、高い走破性能を実現するブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備したり、専用チューニングを施したR06A型ターボエンジンを採用したりするなど、本格4WDオフロードモデルとしてのスペックと走行性能には磨きがかかっているのだから、みんなが欲しいと思うのもナットクといったところ。

 海外では5ドアモデルの先行予約販売が開始されたが、コスパと使い勝手を考えたら3ドアの一択でいいんじゃない?

■使い勝手はバイク並み!? 断捨離的な割り切り感が一級品の走りを生む「ホンダS660」

 いつでもワクワクする、心が昂ぶる本格スポーツカーを追求するべく“Heart Beat Sport”をキーワードに開発された軽オープン2シーターのS660がデビューしたのは2015年4月。

 スポーティな走りをもたらすミドシップエンジン&リアドライブレイアウトの採用と引き換えに収納スペースは皆無に等しく、幌の開閉は手動だし、着座位置も低くて乗り降りもかなり大変……と、使い勝手はいいとはいえない(むしろ悪い!)。

 要するに、S660は走りに徹した趣味性が高い2シーターのオープンモデルであり、バイクに乗るような感覚で楽しむ割り切りが必要になるわけだが、それでも乗りたくなってしまう走りのよさこそS660の特筆すべきポイントといえる。

 エンジンは専用ターボチャージャーを採用した直列3気筒DOHCで64psの最高出力と10.6kgmの最大トルクを発生。

 組み合わせるトランスミッションもワイドレンジ&クロスレシオの6速MTとダイレクトな走りが楽しめるスポーツモードに切り替え可能な7速パドルシフト付CVTの2種類を設定し、走る楽しさを提供してくれる。

 加えて、最適な前後重量配分や軽自動車初の電子制御システムであるアジャイルハンドリングアシストによって曲がる楽しさももたらしてくれるなど、Heart Beat Sportのキーワードに恥じない走りを披露してくれるのだ。

 そんな唯一無二ともいえるスペックを誇ったS660は、残念ながら2022年3月に生産が終了。

 現在もその人気は健在で中古車市場においても安くて100万円前後から、モデューロXやトラッドレザーエディションといった特別仕様車に至っては200万~500万円という高値で取り引きされている。

■「スズキワゴンR」のガソリンエンジン搭載車が欲しければ、今のうちに買っておけ!

広く使える前席のパーソナルスペースと機能的で使いやすい後席の実用スペースを融合した軽ワゴンの使いやすさを表現するべく、個性的な3つのデザインが用意されたワゴンR

 群雄割拠の様相を呈し続けている軽自動車のトールワゴンだが、その元祖と聞いて思い浮かぶモデルはやはりワゴンRではないだろうか。

 そのデビューは1993年9月で個性的なデザイン、広く快適な居住空間、乗り降りがしやすいシート、使い勝手のいいラゲッジスペースなど、それまでにないまったく新しいタイプのクルマとして発売直後から高い評価と人気を獲得したワゴンR。

 1996年以降も車名別国内年間販売台数で6年連続全軽四輪車中第1位となり、1996年10月には発売後3年2カ月という短期間で累計販売台数50万台を達成するなど、元祖トールワゴンの異名に恥じない数々の金字塔を打ち立ててきた。

 そんなワゴンRはこれまでに5度のフルモデルチェンジを行い、現在は6代目に進化。

 2017年2月に発売された6代目では広くなった室内空間と軽ワゴンならではの使い勝手のよさをさらに向上させながら機能性とデザイン性を両立させた機能美を表現し、幅広い世代のライフスタイルとさまざまな価値観に対応する個性的なデザインを採用。

 また、発進時にモーターのみで走行できるマイルドハイブリッドを搭載し、軽量化と高剛性を両立させたプラットフォーム“HEARTECT”を採用することで、当時の軽ワゴンではNo.1の低燃費33.4km/Lも達成した。

 2021年9月には派生モデルとしてワゴンR スマイルをラインナップに追加。ワゴンRの特徴でもある広い室内空間と高い機能性はそのままに、スライドドアの利便性と個性的なデザインを兼ね備えたモデルとして幅広い世代から支持を得る人気の1台となっている。

 そんなワゴンRはフルモデルチェンジの噂が絶えず、しかもその際にはEV化されるのでは? とも囁かれているだけに、ガソリンエンジン搭載車が欲しいならいまのうちに買っておくのが吉かもしれない。

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みんなのコメント

58件
  • cor********
    クルマでかいと色々めんどい、アメリカみたいな所だと関係ないんだろうけどね
    若ければいいんだろうが50老人にもなれば5ナンバーオーラで十分杉
    一人だとそれでもめんどくて軽トラでスーパーに行ってます
    後ろ向き駐車は時間のムダ、さっさと止めてさっさと買ってさっさと帰る
  • ssn********
    軽乗りは貧乏、と言う人が多いですが、現実は賢い人が軽を選ぶのです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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