マツダは25日、アテンザに大掛かりな改良を施し、同日販売を開始した。今回の改良では、インテリアデザインを改良するとともに、走りの安心感や乗り心地を向上させる「G-ベクタリングコントロール」を新たに採用。さらにディーゼルエンジンの静粛性を向上させる改良を施した。
インテリアカラーは、ホワイトとブラックの2種類を設定し、天井とピラーはブラックとすることで落ち着きある空間を追求した。また、インパネデコレーションパネルやドアトリムスイッチ、シフトパネルは専用カラーでコーディネートし、パワーシートスイッチとグローブボックスのノブには専用加飾を施すことで上質感を演出した。またステアリングホイールにも専用アクセントをあしらった。
なおエクステリアデザインには、「マシーングレープレミアムメタリック」や「ソウルレッドプレミアムメタリック」などの新色を含む全10色を設定した。
新採用のG-ベクタリングコントロールは、ドライバーのハンドル操作に応じてエンジンの駆動トルクを緻密に変化させることで、横方向と前後方向の加速度をコントロールするというもの。タイヤの接地荷重を最適化し、人間の身体感覚に合った自然で滑らかな挙動を実現する。加速度の変化をより滑らかにつなぐことで、体の揺れが減り、結果、乗り心地の改善にも寄与するという。
パワートレインは、ターボの過給圧の制御を改善し、より細かな燃料噴射を可能とすることで、エンジンのトルク応答をより緻密にコントロールする「DE精密過給制御」を新たに採用した。さらにエンジン燃焼や部品の共振で起こる圧力波から、音量が大きい周波数別に静粛性を向上させる「ナチュラル・サウンド・スムーザー」と、「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」を採用し静粛性を向上させた。
さらにフロントドアガラスの板厚アップやトップシーリングの吸音材面積の拡大により、遮音・吸音性能を高めた。
安全面については、衝突の危険があると認識すると自動的にブレーキをかけて衝突の回避や被害軽減を図る「アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)」を採用。近赤外線レーザーセンサーだった検知デバイスをフォワード・センシング・カメラに変更することで、車両だけでなく歩行者も検知可能とした。作動速度域も従来の約4~30km/hから、約4~80km/hへと大幅に拡大。歩行者検知は約10~80km/hで作動する。
さらにこのフォワード・センシング・カメラでは、速度制限・進入禁止・一時停止の交通標識の読み取りが可能で、アクティブ・ドライビング・ディスプレイに表示するほか、制限速度超過をディスプレイ内のグラフィック点滅やブザー警告でドライバーに通知する「交通標識認識システム(TSR)」を新採用した。
アテンザセダンおよびワゴンの価格は、276万4800円から400万1400円。
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