鈴鹿サーキットで行なわれているスーパーフォーミュラ合同・ルーキーテスト。1日目はレギュラー参戦しているドライバーを差し置き、今季最終戦でデビューしたばかりのユーリ・ヴィップス(TEAM MUGEN)がトップタイムをマークした。これには驚く関係者も少なくなかったが、ヴィップス自身は伸び代がまだあると満足した表情をみせなかった。
彼にとっては10月末の最終戦鈴鹿に続いてスーパーフォーミュラでは2度目の走行機会となった今回のテスト。午前中のセッションから速さをみせ2番手タイムを記録した。午後も勢いそのままにピットを後にしたが、デグナーカーブでコースオフを喫しスポンジバリヤにクラッシュしてしまった。
■SF鈴鹿テスト1日目午後:ヴィップスの勢い止まらず! 初日の一番時計を記録
「ちょうど西日が強くてデグナー1つ目のクリッピングポイントに見失ってしまった。そのままワイドに膨らんでクラッシュしてしまった。でも(スポンジバリヤに対して)まっすぐ突っ込んだことが幸いして、フロントウイングだけのダメージで済んだ」
そうヴィップスも語る通り、マシンのダメージはフロントウイングのみでクラッシュからおよそ40分後には走行を再開。セッション終盤には新品のソフトタイヤを装着し1分36秒216をマーク。これがこの日の総合トップタイムとなった。
「全体的に良い1日になった。テストのメニューはそれぞれ異なるからタイムのことはあまり気にしていなかったけど、僕たちは用意していたメニューを順調にこなすことができた。今日の目標はこのクルマにもっと慣れて自信を持つことだったから、そこはクリアできたかなと思う」
またスポット参戦となった最終戦では、事前のテスト走行ができないまま“ぶっつけ本番”という状態だったが、今回はテストとして様々なことを試しながら周回を重ねられたことで、自信にもつながっているようだ。
「今回しっかり走り込めたというのはクルマやタイヤ、さらにコースのことに対する理解がかなり進んだと感じている。やっぱりどんなシチュエーションでも初めて走るサーキット、初めて乗るクルマはとても難しいものだ。その中で今日の経験はものすごくプラスになっている」
しかしヴィップスは初日の結果に満足している様子は全くなかった。特にセッション終盤は赤旗中断が連続したことで多くのドライバーがタイムアタックのシミュレーションができないままセッションを終えることになった。
このことをヴィップスも十分に理解しており、もっと多くのことを学んで改善しなければならないと、貪欲な姿勢を見せていた。
「僕はまだラップを重ねるごとに新しいものを学んでいる最中で(今日がトップだったからと言って)満足はしていない。しかもセッション終盤は赤旗中断が続いて、多くのドライバーが新品のソフトタイヤを試せないまま1日が終わった。もちろん、僕よりずっと多くの経験を持っているから、もし彼らもちゃんとアタックができていたら……と考えると、僕自身もっと改善していかなければいけないところはあると思っている」
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