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メーカーの独自色を出してどうする! 操作や名称を統一すべきクルマの装備9選

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メーカーの独自色を出してどうする! 操作や名称を統一すべきクルマの装備9選

 一般ユーザーが混乱しないような統一は図るべき

 クルマの機能のなかには、メーカー、車種によって呼び方、使い方が異なるものがある。その1台だけに乗り続けているならあまり問題はないが、買い替え、呼び方、使い方が異なるクルマを複数所有していると少々やっかい。ここではそんなメーカー、車種によって呼び方、使い方が異なる、できれば統一してほしい機能をピックアップしてみたい。

一度経験すると付いていないクルマに乗れなくなるほど便利な装備11選

 1)先進運転支援機能&ACCの作動速度域

 まずは、最近では軽自動車にも採用されてきたACCと呼ばれる前車追従型クルーズコントロール。高速走行、長距離ドライブ、渋滞時に便利な先進運転支援機能だが、渋滞追従するものとしないものがあり、停止後の作動条件、上限速度はまちまちだ。

 たとえばホンダ車では、N-BOXやフィット3、ヴェゼルなどは渋滞追従なしで約30~115km/hでの作動。しかし、オデッセイなどは全車速追従型となり、0~135km/hで作動する。トヨタ・カムリなどは0km/hから最高速度まで作動する。デビュー年次やコストの問題などで仕様はさまざまだが、今後は全車、渋滞追従型に統一してほしい。何しろ、ACCにもっともありがたみを感じるのは、高速道路につきものの渋滞時だからである。そして上限速度も高速道路最高速度120km/h時代に合わせてほしい。

 また、渋滞追従型ACCを使い慣れている人が、そうでないACCのクルマに乗り、ACCを使って走っているシーンでは、停止までACCが作動していると勘違いして、けっこう危なかったりするのだ。

 2)ACCの呼び方

 先進運転支援機能の呼び方も、統一してほしいところ。例えば上記のACC(アダプティブクルーズコントロール)。ホンダやフォルクスワーゲンなどは順当にACC=アダプティブクルーズコントロールと呼んでいるが、トヨタやマツダはレーダークルーズコントロール、スバルは全車速追従機能付クルーズコントロール、メルセデスベンツに至ってはアクティブ・ディスタンスアシスト・ディストロニック (自動再発進機能付)と、ACCの存在・機能が分かっていても、それがACCだとすぐにピンとくる人は(オーナーで使いこなしている人は別にして)まずいないだろう。

  メーカーそれぞれにアピールしたい部分はあるはずで、それにしたがって独自の名称をつけていると思われるが、ACC(アダプティブクルーズコントロール)に統一したほうが、機能の存在が分かりやすいと思う(自動ブレーキやブラインドスポットモニターなどの名称も同様)。

 ちなみにABS、アンチロック・ブレーキシステムは、90年代以前、トヨタが4-ECS、日産が4-WAS、ホンダが4W ALBなどとバラバラな名称だったのだが、90年代以降、ABSに統一された経緯がある。

 3)オペレーターサービス

 ここ最近、注目されているのが、専用ナビの装着で可能になるオペレーターサービス。マイク、スピーカーを備え、専任オペレーターにボタンひとつでつながり、緊急時はもちろん、クルマの使い方、食事処の案内など、さまざまな要望に応えてくれるサービスだ。しかし、自動車メーカー各社でサービスの内容が異なる。

  まず、トヨタ、日産など、ナビなどに専用通信機器(DCM)を装備しているほうが便利。スマホの所持、接続関係なしに利用できるのだ。一方、既存のホンダ車はスマホの接続が必要になる。スマホを持っていなければ利用できない。ホンダも今後は専用通信機器を備えてくるだろうが、現時点ではそうではない。オペレーターサービスはあおり運転対策にもなる機能であり、専用ナビを装着すれば、スマホなしで利用可能になるように統一してほしいところだ。

  また、オペレーターサービスの利用料金の無料期間は、3年間無料(トヨタなど)、5年間無料(トヨタ・ヤリス)、10年間無料(日産)などバラバラ。これもより利用しやすいように、長期の無料期間を設定してほしい。せっかくの安心便利機能も、無料期間が終わったからと言って、契約を解除してしまったらもったいない。

 4)ウインカーレバーの位置

 ウインカーレバーの位置は日本と世界では異なる。日本車は右。しかし、輸入車は左。これは規格の違いで、世界のほとんどの国で国際標準化機構=ISO規格を採用し、それがウインカーの位置=左なのである。一方、日本車は日本工業規格のJISを採用し、ウインカーレバーは右に付けること、と規定されている。

  ただし、新型スープラのウインカーは左にある。これはISO規格採用のBMW Z4との共同開発車ならではの設計だ。もっとも、日本車だけに乗り続けている人には関係なし。日本車と輸入車を所有している人にとってのみ、統一してほしいと思える機能と言えそうだ。

 操作の「方向」は世界統一でも問題ないはず

 5)ATセレクターのマニュアルモード操作方向

 ATセレクターのマニュアルモード操作の方向もメーカーによって異なる。ほとんどはセレクターを前に押してシフトアップ、手前に引くとシフトダウンだ。しかし、BMWやマツダはその逆。Gのかかり具合など、それぞれに主張はあるのだが、ほとんどの人は使わず、パドルシフトの用意もあったりするので、これはどうしても統一すべき点ではないようにも思える。

 6)エコモードの呼び方

 最近のクルマには、燃費を向上させ、加速を穏やかにしてくれるエコモードスイッチが付いている。ほとんどのクルマは「ECO」表示だが、ホンダは「ECON」という緑のスイッチになる。説明されていれば分かるものの、知らなければ「ECO」モードはない? と勘違いしそう。

 7)電子パーキングブレーキのスイッチの操作方法

 パーキングブレーキは、かつてのサイドレバー式や足踏み式から、自動、またはボタン操作でOKの電子パーキングブレーキに代わりつつある。サイドブレーキを使った走行をする人はともかく、一般的にはセンターコンソールまわりと足もとがすっきりして、いいことだらけ。が、問題はその作動について。

  まず、上級車の多くは、エンジンを切ると自動でパーキングブレーキがかかり、Dレンジに入れて発進すれば自動解除となる。これが電子パーキングブレーキならではの便利さだ。しかし、中にはパーキングブレーキをかけるのも、解除するのも手動の、電子パーキングブレーキの便利さを一部損なうクルマがあるのと同時に、オデッセイHVのように、スイッチの操作方向が逆のクルマもあるのでやっかい(押すとかかり、引き上げると解除。ガソリン車は足踏み式ブレーキなので、その動作に合わせているのか?)。統一してほしいところだ。

  つまり、一般的にはサイドブレーキの操作方向と同様、引き上げるとかかり、押すと解除。ところが、ホンダ・オデッセイはその逆なのである。まぁ、自動で作動してくれるクルマなら、ブレーキホールド機能をONにしておくことで手動操作は必要ないから、心配にはおよばないことなのだが……。

 8)キーロック時のドアミラーの折り畳み

 リモコンキー付きのクルマでは、ロックすると自動的にドアミラーが畳まれるクルマが多い。しかし、ロックしてもコストダウン!? でドアミラーが畳まれないクルマもある。となると、ロックされたのか否かの判別が難しい。これは統一して、畳まれるようにしてほしい機能だ。

 9)給油口のロックとアンロック

 給油口を開ける際、運転席まわりのスイッチでロックを解除するクルマと、輸入車に多い、ドアロックと連動で、ふたを押すだけで開くクルマがある。どちらが便利かと言えば、後者に決まっている。日本車にもそうしたクルマがあるが、スイッチ式だと夜、見つけにくいこともあるので、統一してほしい。

 番外編)給油口の位置

 クルマの給油口も左右が混在している。今ではほとんどのクルマの燃料計に給油口の位置を示す▲マークがあり、給油口が左右どちらにあるか一目瞭然(りょうぜん)だが、なかった時代に友達のクルマやレンタカーを借りた際、悩んだ経験がある人もいるだろう。

  日本車のほとんどは左側、輸入車は右側が多いのだが、日産セレナは右だったりする。とはいえ、これは統一する必要なしと思える。だって、一方通行のガソリンスタンド(セルフ)で、給油口が右と左のクルマが混在したほうが、一度に多くのクルマがスムースに給油できるではないか。

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