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知られざるEVメーカー「NIO」とは?

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知られざるEVメーカー「NIO」とは?

広州モーターショー2019で、とりわけ海外からの取材陣に注目されていたメーカーが「上海蔚来(ウェイライ)汽車」またの名を「NIO(ニオ)」である。小鵬(Xpeng)やBYTONと並ぶ、EVのメーカーだ。

テスラのとなりにあったブースには、EVのスポーツカー「EP9」をはじめ、「ES6」と「ES9」というSUVを並べていた。

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「ES6」はミドルサイズのSUV。ドア・ハンドルは格納タイプ。広州モーターショー2019のNIOブースは、テスラのとなりだった。NIOは自動運転の研究にも熱心に取り組む。カリフォルニアでいちはやく実験をおこなっているのだ。また、フォーミュラEにも熱心だ。

EV普及を使用者目線でとらえているのも、NIOが話題を呼んできた点だ。専用のパワーチャージング・ステーションをはじめ、バッテリーパックの交換サービス「パワースワップ」などを提供する。さらに、オーナー同士の交流場所「NIO HOUSE」を、本社のある上海や北京の4個所に開設した。

広州モーターショー2019に展示された大型SUV「ES8」。車両の技術も高い。「ES8」を例にとると、全長5022mmに達する3列シートのボディに、84kWhの大出力バッテリーを搭載。静止状態から100km/hまでの加速に要する時間はわずか4.4秒だ。そして、満充電時の航続距離は650kmである。

2019年に販売開始されたES8は、最新の運転支援技術を搭載しているのが大きな特徴でもある。これを実現したのは、インテル傘下にあるイスラエル・モービルアイ社の最新画像処理チップ「EyeQ4」。従来チップにくらべ、より高速で演算が出来るようになったのだ。

ES8は3列シートの大型SUV。小型SUV導入へ最新のインフォテインメント・システムは「NOMIメイト」と呼ばれるAI(人工知能)エージェント付き。音声のみで、さまざまな操作が出来る。

NIOは、2019年9月にニューヨークで上場したのも話題になった。オーナーのリー・ベン氏は、中国のイーロン・マスク(テスラの共同創設者)とも呼ばれるという。

縦型のインフォテインメント・ディスプレイが特徴のインテリア。ES8の2列目シートは、独立式タイプ。今年6月には、SUVの第2弾「ES6」のデリバリーも始まった。ところがバッテリー発火事故が起こり、同月には4800台のリコールを実施。株価が急落し、売り上げも落ちてしまっていた。

「その問題は解決していますよ」と、ショー会場で広報担当者は笑顔で応じた。もちろん、そう信じたい。10月以降は、落ちた売り上げが回復傾向にあるという。NIOは近い将来、小型SUV「ES3」の導入も検討しているそうだ。

NIOのSUV戦略に注目したい。

文・小川フミオ

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