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ホンダ改良新型フリード シエンタとの選び方 ポイントは3列目シート

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ホンダ改良新型フリード シエンタとの選び方 ポイントは3列目シート

ホンダの登録車で1番の販売

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】改良新型フリード・シリーズ 全53枚

10月18日、ホンダはコンパクト・ミニバンの「フリード」「フリード+」をマイナーモデルチェンジして発売する。

フリードはモビリオの後継モデルとして2008年に発売されたコンパクト・ミニバンで、現行型は2016年に発表された2代目となる。フリード+は、先代フリードにラインナップされていたフリードスパイクの後継モデルで、2列シートのワゴンタイプとしてラゲッジスペースの使い勝手を重視している。

フリードとフリード+は、2019年度上半期(4月~9月)にホンダの登録車の中ではいちばん売れたクルマだ(自販連調べ)。

上半期の新車登録台数は4万3468台で、乗用車ブランド通称名別ランキングでは、ホンダではトップの10位となっている。ちなみにフィットはモデル末期ということもあり、4万3287台で11位だった。

5ナンバーサイズの扱いやすいコンパクトなボディながら室内空間は広く、多彩なシートアレンジによる使い勝手の高さなどの特長により、現行型がデビュー以来3年になるが、コンパクトミニバンの中では最大のライバルであるトヨタのシエンタ(これに関しては後述する)と鎬を削り合っている。

さて、今回のマイナーチェンジのポイントは、内外装のデザイン変更、新グレード「クロスター」の追加、安全装備の充実などがあげられる。

内装/安全装備の変更は?

エクステリアでは、ノーマルグレードはフロントグリル、フード、バンパーやロアグリルの形状を変更して、精悍で落ち着きのあるシンプルなスタイルに変更された。アルミホイールのブラック部分をダークグレーに変更し、より洗練されたデザインを追求している。

インテリアでは、木目調パネルはより落ち着きのあるウォールナット調を新採用。シート表皮も刷新して、より一層心地良く、くつろぎに満ちた室内空間としている。

新グレード「クロスター(CROSSTAR)」は、最近コンパクトカーや軽自動車で流行しているクロスオーバー風のエクステリアデザインをまとったモデルだ。

専用のフロントグリルや前後バンパー、LEDフォグライト、ルーフレール、アルミホイール、専用色のドアアウターハンドル&ドアミラーを採用し、アウトドアシーンにも映えるクロスオーバースタイルに仕上げられている。

インテリアも専用のプライウッド調パネルや、汚れの目立ちにくいデジタル柄を採用した専用コンビシートなどで、アウトドアの非日常感を表現している。

先進の安全運転支援システム「ホンダセンシング」は全タイプに標準装備し、新たに後方誤発進抑制機能を追加している。また、ACC(アダプティブ・クルーズコントロール)は、加減速時にスムーズなフィーリングとなるよう熟成させている。

ステップダウンシフトも

ガソリン車では、下り坂でシフトレバーを操作することなく、ある一定のブレーキ操作だけでエンジンブレーキを併用したスムーズな減速が行える、「ステップダウンシフト制御」をホンダのミニバンでは初めて採用した。

これにより、走行状況に応じたダウンシフト制御を行うとともに、エンジンの回転を適切に保ち、滑らかな走りを可能としている。

搭載されるパワーユニットは、従来型と同じ1.5Lのガソリン直噴DOHCか、1.5LアトキンソンDOHCに1モーターを組み合わせたハイブリッド。ミッションは、エンジン車はCVT、ハイブリッドは7速DCTと組み合わされる。

駆動方式は、いずれにもFFと4WDを設定。また乗員数は、2列目をキャプテンシートとした6人乗りと、ベンチシートの7人乗りがあるが、クロスターは6人乗りのみとなる(フリード+は、全タイプ2列5人乗り)。

競合車 好調シエンタ

さて、フリードの最大のライバルは前述のトヨタ・シエンタだ。2019年度上半期の登録台数は5万5602台と3位につけている。2015年に発表された現行型シエンタは、2018年にマイナーチェンジ。サイズもシルエットも、フリードとよく似ている。

1.5Lとハイブリッドのパワーユニットを選ぶことができ、4WDも設定するなど、ラインナップ的にも大きく変わらない。

今回のマイナーチェンジで落ち着きのある顔つきになったフリードと、ちょっとアグレッシブなシエンタ。デザインは個人の好みで選ぶと良いだろう。走りっぷりも、大きな差はない。

最大の違いは、3列目シートだ。

3列目シート 大きな違い

シエンタでは3列目シートを床下に収納できるが、シートの作りは簡素なので長時間座るのはつらい。フリードでは比較的しっかりしたシートだが、跳ね上げ式なのでラゲッジスペースの幅が狭くなる。

またシエンタは6人乗りでも2列目はベンチシートなのでウオークスルーはできない。

つまり、シエンタは2列5人乗りが基本で、いざというときに3列目シートを出して使う。フリードは3列6人(or7人)乗りが基本で、荷物を積むときだけ3列目シートをたたむ。主にどういう使い方をするかが、選択のポイントになるだろう。

フリードには2列5人乗りのフリード+があるし、ファミリーカーっぽくないモデルが欲しいなら、新グレードのクロスターもある。またシエンタにも5人乗りが設定された。

安全&快適装備も、ほとんど差はない。価格的には、グレードや装備の違いがあるので一概には言えないが、フリードのほうが少し高いようだ。この2台、単純にどちらが良いとは結論づけられない。デザインの好み、主な使い方を考えながら、実際に試乗してみて(できれば家族と一緒に)、気に入った1台を選んで欲しい。

改良新型フリード・シリーズの価格は、199万7600円~301万8400円。新グレードのクロスターは、238万400円から用意されている。

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