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マセラティの新型SUV「グレカーレ」の日本での受注がスタート

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マセラティの新型SUV「グレカーレ」の日本での受注がスタート

マセラティが新型SUVのグレカーレの日本におけるオーダー受付を開始。まずはマイルドハイブリッドモデルのGTとモデナ、高性能バージョンのトロフェオをラインアップ。発売記念モデルのプリマセリエも設定

 マセラティ ジャパンは2022年5月24日、新型SUVのグレカーレ(Grecale)の日本におけるオーダー受付を開始。合わせて、公式ウェブサイトのMaserati.comにてコンフィギュレーターをオープンした。
 車種展開はマイルドハイブリッドモデルのGTとモデナ(Modena)、高性能バージョンのトロフェオ(Trofeo)という3グレードで構成。また、発売を記念した世界限定1000台のローンチエディションで、“最初のシリーズ”を意味するネーミングを冠した「プリマセリエ(PrimaSerie)」を設定する。

マセラティのレヴァンテとギブリにブラックをテーマカラーに据えた特別限定モデルが登場

車両価格は以下の通り。
■通常モデル
グレカーレGT:862万円
グレカーレ モデナ:1046万円
グレカーレ トロフェオ:1395万円
■ローンチエディション
グレカーレ プリマセリエGT:1071万円
グレカーレ プリマセリエ トロフェオ:1718万円

 グレカーレは既存のレヴァンテに続くマセラティ製SUVの第2弾に位置する。車名のグレカーレはイタリア語で「地中海に吹く強い北東の風」に由来。マセラティ伝統の“風”からインスピレーションを受けたネーミングだ。

 エクステリアはMC20以降の全ての新型車に共通したマセラティの新しいビジュアルシンボルを取り入れたうえで、上質かつスポーティなSUVスタイルを構築する。フロント部は低く堂々とした縦桟基調のグリルにトライデントのエンブレム、デイタイムランプを内蔵したシャープな造形のLEDヘッドライトなどによって精悍な顔つきを演出。一方でサイドビューは、流線的なルーフラインにトライデントを配した太いCピラー、近年のマセラティ車共通の3連ダクトを配したフロントフェンダー、抑揚のあるドアとリアフェンダーのパネル、19~21インチの新造形アロイホイールなどを採用して、SUVクーペのフォルムを巧みに具現化する。そしてリアセクションは、台形型の安定したスタイリングに、3200GTから着想を得たブーメラン型のテールライトやルーフラインと一体化したリアスポイラーを配し、印象的な後ろ姿を創出した。ボディサイズは全長4846~4859×全幅1948~1979×全高1659~1670mm、ホイールベース2901mmに設定している。

 内包するインテリアは、先進性とともにラグジュアリーとスポーツを高度に融合させたことが訴求点だ。インパネのセンター部には様々な情報を表示するタッチパネル式の12.3インチセントラルディスプレイとその他のコントロール用の8.8インチコンフォートディスプレイを、メーター部には視認性に優れる12.3インチTFTフル液晶モニター(表示はクラシックモード/進化モード/リラックスモード/コルサモード[トロフェオのみ]を設定)を配備。スイッチ類は大幅に削減され、そのぶんセンターアームレストの大型化や収納容量のアップ、スマートフォンのワイヤレスチャージャーの設定などを果たす。また、機能面では最新鋭のインフォテインメントやマセラティ・コネクトなどを組み込むマセラティ・インテリジェント・アシスタント(MIA)マルチメディア・システムを採用。エンターテインメント機能として、ソナス・ファベール(Sonus faber)3Dサウンドシステムも装備する。インパネセンター上部にマセラティ伝統のクロック、しかも液晶表示で多様なアレンジができる最新バージョン(表示は時計文字盤/デジタル時計モード/音声アシスタント/コンパス/加速度メーター/ストップウォッチなどを設定)を配したことも、グレカーレのトピックだ。

 グレードのキャラクターに合わせて内装トリムを巧みに演出した点も見逃せない。
 GTは都会的でミニマルなデザインで構成。シートとドアトリムにはチョコレートカラーのプレミアムレザーをあしらい、またザッフィアーノレザーダッシュボードインサートやレーザー処理のアクセントなどを採用する。一方でモデナは、上質なアウトドアスポーツを志向。ダッシュボードやシートなどには、刺繍とステッチによるグラフィックモチーフを取り入れる。そしてトロフェオは、ハイパフォーマンスと先鋭さの融合を表現。パネルとトリムには3Dビジュアルカーボンファイバーやパンチングレザーなどを配し、合わせてシェブロン(山形)をモチーフとしたシート表皮などを採用する。カラーリングはブラックを基調に、イエローまたはレッドのコントラストステッチを配備。ブラック&ダークレッド、ブラック&アイスの2トーンカラーも選択可能だ。

 パワーユニットに関しては、グレードごとに計3種類を設定する。
 GTとモデナには、1995cc直列4気筒マルチエアガソリンターボエンジンに、BSG(ベルトスタータージェネレーター)と駆動用バッテリー、eブースター(電動コンプレッサー)で構成した48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。トランスミッションには専用セッティングのZF製電子制御8速AT(8HP50)を組み合わせ、駆動機構にはセルフロッキング機械式LSD(GTはオプション)を配した4WDを採用する。最高出力および最大トルクは、GTが300ps/5750rpm、450Nm/2000~4000rpm、モデナが330ps/5750rpm、450Nm/2000~5000rpmを発生。性能面では、GTが0→100km/h加速5.6秒、最高速度240km/h、欧州WLTCモード燃費8.7~9.2リットル/100kmを、モデナが0→100km/h加速5.3秒、最高速度240km/h、欧州WLTCモード燃費8.8~9.3リットル/100kmを実現した。

 一方でトロフェオには、点火システムにMTC (マセラティ・ツイン・コンバスチョン) ツインスパークおよびパッシブプレチャンバーを組み込んだ“Nettuno(ネットゥーノ)”3000cc・V型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジンを搭載。最高出力は530ps/6500rpm、最大トルクは620Nm/3000~5500rpmを発生する。トランスミッションには専用セッティングのZF製電子制御8速AT(8HP75)を組み合わせ、駆動機構にはセルフロッキング電子制御式LSDを配した4WDを採用。性能面では、0→100km/h加速3.8秒、最高速度280km/h、欧州WLTCモード燃費11.2リットル/100kmを成し遂げた。

 ドライビングモードシステムに新開発のビークル・ダイナミック・コントロール・モジュール(VDCM)を組み込んだこともトピックだ。エンジン出力や足回りなどを統合制御し、モードとしてはコンフォート、GT、スポーツ、コルサ(トロフェオのみ)、オフロードを設定する。また、トロフェオには6段階調節式のエアサスペンションを標準で装備した。

 発売記念モデルのプリマセリエに話を移そう。
 装備面では、プリマセリエGTに20インチEtere Forged Stagアロイホイールやブレーキキャリパー塗装、パノラマルーフなどを、プリマセリエ トロフェオに21インチcrio staggeredアロイホイールやベンチレーテッドフロントシート、レベル2ドライバーアシスタンスパックなどを標準で採用。さらに、シートのヘッドレストにはPrimaSerieステッチロゴを配する。ハンドル位置は左のみの設定だ。

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  • 買うとき高い。売るとき安い。いつものヨーロッパ車と一緒だ。
  • EVのSUVは国産でも600万超えるから800万からは妥当なんやろな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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