■「GRスープラ」に90台限定モデルが誕生
英国トヨタから、「GRスープラ」をベースとした限定車「GRスープラ・ハラマ・レーシングトラック・エディション」がリリースされることになった。
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ネーミングに掲げられるハラマの名は、ランボルギーニのファンにはとりわけ馴染みの深いものでもあるが、これはスペインのマドリード北部にあるサーキットの名前に由来するものである。
かつてトヨタがスープラのメディア向け試乗会を最初におこなったのが、このハラマ・サーキットであったことから、今回サブネームとしてそれが採用されたという。
ちなみにこのハラマ・レーシングトラック・エディションは90台限定で、そのうち30台は英国内に出荷される予定だ。価格は現在まだ発表されていない。
フロントに搭載されるエンジンは、3リッター直列6気筒ガソリンターボ。最高出力340ps、最大トルク500Nmを発揮し、これに8速ATを組み合わせ後輪を駆動する。
もちろんその走りはトヨタ、そしてGRのブランドが誇る素晴らしいものだ。搭載されるローンチコントロールシステムを使用した場合には、0-100km/h加速は4.3秒をマークする。
また、ショートホイールベースや低い重心高などから、サーキットにおいても理想的なコーナリング性能を発揮することが容易に想像できる。
FR車であるスープラの前後重量配分は、理想的な50:50とされており、VSCとの連携制御がおこなわれるアクティブディファレンシャルの装備も、欧州仕様のスープラでは見逃せないメカニズムだ。
■サーキットだけでなく一般道も快適ドライブが可能
ハラマ・レーストラック・エディションは、全モデルが鮮やかなホライゾンブルーと呼ばれる外装色でデリバリーされる。このボディカラーと、マットブラックの19インチ径アルミホイールの組み合わせは実に刺激的なコンビネーションだ。
4ポットキャリパーを組み合わせるベンチレーテッドフロントディスクを備えたブレンボ製のスポーツブレーキや、スポーツチューンドステアリングなどが、ハラマ・レーストラック・エディションには標準で装備されることとなる。サーキットをドライブするための備えは、まさに万全といったところだろう。
サーキット志向のモデルとはいえ、キャビンは決して簡素なフィニッシュではない。内装の基調色はスポーツモデルの定番ともいえるブラックだが、それに外装色とマッチングさせたブルーのステッチを施し、シリアルナンバーとハラマ・サーキットのコースレイアウトが記されたカーボン製のシリアルプレートも装着されている。
バケットタイプのシートはパワー調節機構とヒーター機能を持ち、ナビゲーションシステムは、CarPlayやAndroidAutoとの連携、あるいはSupra Connectのサービスも利用できる。オーディオは10スピーカーを備える高級なものだ。
スポーツカーとしてサーキット走行も余裕でこなす第一線の性能を発揮しつつ、オンロードでも快適な走りを提供してくれるGRスープラ・ハラマ・レーストラック・エディション。その争奪戦の激しさは誰もが容易に想像できるところだろう。
ちなみに英国トヨタでは、GRスープラに「フジ・スピードウェイ・エディション」というグレードをすでに発売しており、限定モデルなどにスープラに馴染みのあるサーキット名を付けるのが習わしなのかもしれない。
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