高級SUVがいくつも存在する今、あえてランドローバーの新型「レンジローバー」を選ぶべき理由を、実際に試乗した小川フミオが考えた。
どこから見てもレンジローバー!
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第5世代に進化した新型レンジローバーは、世界的に売れているらしい。もうすこし厳密にいうと、欲しい人がかなり多いようだ。現在ウェイティングリストにサインしたひとの数は約7万5000人。このひとたちの手元に車両が届くのに約2年はかかるという。
5mを超える全長を持つプレミアムクラスのSUV。このセグメントは、現在、かなり混み合ってきている。そこにあって、新型レンジローバーはどのようにポジションを獲得するんだろうか……そんなことを思って試乗したら、このクルマにしかないキャラクターがちゃんとあるではないか。
「競合するモデルはなにか、ということは考えていません。モデルチェンジの背景は、それより、顧客のいまのテイストを考えて、です。言葉でいうと、モダニティが好まれるんです」
説明してくれたのは、本社でプロダクトマーケティングディレクターを務めるデビッド・スティール氏。開発チームが検討を重ねた結果、内外のデザイン面でレンジローバーにしか出来ないモダンさを作りだすと同時に、最新のテクノロジーを採用して「Car For All Season」、つまり、なんでも出来るクルマを、と目指したそうだ。
はたして、第5世代になっても、レンジローバーはレンジローバーでしかありえない、そんな出来映えだ。
さきのデザイン面でいえば「ほかのなににも似ていないこと」を考え、「そのため、クリーンで、よけいなものをすべて削ぎ落としたようなボディを作りました」と、デザインを率いるチーフクリエイティブオフィサーのジェリー・マガバン氏は語った。
「ロレックスやエルメスはプロダクトとブランドが密接に結びついているのが特徴です。バッジを外してもそれとわかります。新型レンジローバーも、おなじところにいると自負しています。“デザイン”と私が言うとき、それはたんに外側を飾るスタイリングを意味していません。求められる要件を高いレベルで達成することなのです」
それまで写真でしか見ていなかったので、そのときは、あまりにつるんとしたサーフェスの処理に、私は「ちょっとやりすぎでは?」と感想を持っていた。ところが、サンフランシスコで、太陽光線を反射した車体を見て、たしかに美しさを強く感じた。新しい、でも、どこから見てもレンジローバーなのだ。
ほかにマネ出来ない“らしさ”
操縦した印象も、デザインとすこし似ている。いいところを残して、かつ良くするべきところにしっかり手が入っているのだ。とくにサスペンションシステム。先代のふわりふわりとした“足さばき”が保たれているのは、私がとても気に入った点だ。
ハンドリングはいっぽうで、しっかりした。ナパバレーのワインディングロードを、速度をあげて走った場合も、爽快さが感じられる。エアサスペンションと、加速やブレーキを使う車体制御システムと、さらに四輪操舵システムをうまく使いながら、レンジローバー独自の“あたり”がソフトな乗り心地を保っているのだ。
エクステリアとおなじように、削ぎ落としをテーマに造型されたインテリアは、シンプルなぶん、使う素材と色づかいの独自性が際立つ。これもレンジローバーならではの魅力。いまのところ、マネする競合車は登場していない。
標準ホイールベースでも2997mmもあるから、空間的余裕とともに、「ナノイー」による空気浄化システムや、ノイズキャンセリングシステムの恩恵による静粛でクリーンな空間という、まさに走るラウンジ感覚も、やはりレンジローバーだからこそ手に入るものだろう。
「作りすぎないのもブランドにとって大事」と前出のプロダクトマーケティングディレクター、スティール氏。
ということは、高級SUVの市場にあって、いまもって強い個性を魅力としているレンジローバーを手に出来るひとは幸運ともいえる。そこも市場での価値だと思う。
文・小川フミオ
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これが他社にない魅力になってる。