コンセプトカーながら95%は市販モデルと同じ
ホンダはジュネーブショーに先駆けて「2025年までに欧州で発売する4輪商品すべてを電動車両に置き換えること目座す」と発表した。すでにディーゼルモデルは姿を消し、ハイブリッドを中心とするラインアップに変わりつつある。
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その象徴となるのが新型EVの「ホンダe」。今回のモデルはプロトタイプだが、特殊なボディカラーや車高、ツライチのホイールインセットなど若干異なる程度で95%は市販モデルと同じだそうだ。
VWのディーゼルゲート事件以降、欧州の自動車メーカーは電動化シフトを行なっているが、その多くはバッテリーをたくさん搭載するため、大型SUVをベースにするモデルが多いが、ホンダeはコンパクトハッチバックボディを選んだ。ボディサイズは未公表だが、全長はフィットより10cm短く、全幅は1700mmを超えているようだ。
驚きなのはパッケージングで、一般的なFFではなくクラリティと同じモーターをリヤに搭載する後輪駆動であることだ。
ちなみにタイヤは前後異形でフロント205/45R17、リア225/45R17サイズのミシュラン・パイロットスポーツ4を履く。そして航続距離は200km以上(WLTP)と、先日発表されたばかりの500km以上の航続距離を誇るリーフe+とは対照的である。
「EVは割り切ることも大切」という考え方
一体このクルマはどのような目的で開発されたのだろうか? LPL(ラージ・プロジェクト・リーダー)の人見康平さんはこう語る。
「電動化がマストとなる世のなかですが、多くのモデルはバッテリーに合わせて車体を選ぶ、バッテリーに合わせてコンセプトを決めているモデルばかりです。ホンダeは『本当にユーザーに必要なEVは何か?』と言う答えのひとつになります。距離を200km+αと区切ることで、従来の延長線上ではない新しい価値が盛り込んだモデルになっています」。
つまり、内燃機関の代替えではなく、内燃機関と棲み分けを行なうことで、独自の魅力を付加させたモデルなのである。
「EVにあれもこれもと欲張らずに、いい意味で『割り切る』ことも重要です。弊社にはフィットもありますのでフォーメーションで闘っていくのがホンダの考えです。モーターはパワフルですし、重心も低くスポーツカーに近いディメンジョンなので、走りもかなり期待してもらっていいと思います」。
デザインも、ここ最近のホンダのプロダクトに見られる味濃いめのスポーティなイメージとは真逆で、エクステリアは薄味ながらも初代シビックを彷彿させるどこかほのぼのしながら質の高いスタイルとなっている。またインテリアもインパネ左右いっぱいにレイアウトされる2画面の液晶パネルやボディサイズを感じさせないパッケージングが特長だ。
「ボクシーなスタイルでタイヤも太いので空力はそれほどよくありませんが、これも航続距離を割り切ったことで実現できたことのひとつになります。シンプルなデザインのために、サッシュレスドア、デジタルアウターミラーなど難しい技術を色々と使っています」。
今年の夏より欧州で予約がスタート、日本にも時期は未定ながら導入は間違いない。しかし、ホンダのメインマーケットである北米には導入されないそうだ。
「価格は決して安くはありませんが、『いい物を買った』と言う満足感が得られるような付加価値をプラスすると共に、質の高いプロダクトに仕上がったと思っています。市販時には使い方を含めてシッカリと提案していきたいと思っています」。
久々に“ホンダらしさ”全開のモデルである。
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