現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スーパーカーを手に入れるのも東大に合格するのも、最後は「意地と執念の継続」が決め手なのかもしれない

ここから本文です

スーパーカーを手に入れるのも東大に合格するのも、最後は「意地と執念の継続」が決め手なのかもしれない

掲載 4
スーパーカーを手に入れるのも東大に合格するのも、最後は「意地と執念の継続」が決め手なのかもしれない

クルマ好きであれば、友人や知人などから「○○○を買おうと思っているんだけどどう思う?」とアドバイスを求められたことがあるかもしれません。

たった1冊のクルマのカタログが、その後の人生を大きく左右することってあると思う

こういうときにアドバイスをするのは野暮というもの。聞いてくる側の答えはとっくの昔に出ていて「あとは誰かに背中を押してほしい状態」というケースがほとんどです。いっそのこと「この瞬間に押さえておかないと他の誰かに買われちゃうよー」と焦らせた方が親切かもしれません。どっちにしても買う気満々なのですから・・・。



その一方で、なかなか煮え切らない方がいるのも事実です。



■馴染みのセールス氏から聞いた話

某輸入車ディーラーに勤めるセールス氏との雑談の最中



「ご家族がいらっしゃる場合だと家族会議に掛けてから翌日に答えを出します・・・という例もありますが、買う方はほぼ即決ですね。反対に、あれこれ理由をつけて買わない人はいつまで経っても買いません。それが数年単位におよぶ方もいらっしゃいますし・・・」



とのことでした。そのディーラーでは新車のほかに認定中古車も取り扱っていて、それこそ人気モデルやグレードは一瞬で(今どきの表現なら"秒で")売れるそうです。



新車であれば自分で好みのボディカラーやオプションを選ぶことができますが、中古車ともなればそうはいきません。自分の理想のモデル、グレード、ボディカラー、オプションなど・・・すべてをかなえる個体が見つかる確率は低く、条件を積み重ねるほど時間も掛かります。さらに見つかったとしても大幅に予算オーバー・・・といった具合に、どこかに妥協点を見つけないとなかなか先に進むことができません。



セールス氏曰く、なかなか決められない見込み客の特徴のひとつに「妥協できない」ことが挙げられるとのこと。内心では「そんなにこだわるなら新車を買えばいいのに・・・」と思うそうですが、さすがにそれは言えないとか(いったらおしまいです)。



それはさておき、当時新人だったセールス氏はあるとき



「あれこれ理由をつけて買わない人は、いつまで経っても買わないんじゃないかと・・・」と遅まきながら気づいたそうです。確かにそうかもしれません。



他メーカーの複数のセールス氏にも聞いてみましたが、皆さんおおむね同じ見解でした。



■スーパーカーブーム時代の夢を叶えた元少年(少女)たちは・・・

かつて日本の少年たちを熱狂させた「スーパーカーブーム」。多くの子どもたちが消しゴムやめんこ、ソノシート(懐かしい!)などのグッズを集め、カメラ片手に街中に繰り出したり、スーパーカーショーに見学に行ったものです。



しかし、大人になっても「スーパーカーを買うんだ!」という夢を諦めず、現実にしたのはホンの一握りの人たち。



事実、取材などを通じてスーパーカーオーナーさんに話を伺うと、実際に購入できたのはクラスや学年で自分だけかもしれない・・・というケースも少なくありません。



少年時代は夢に見るほどスーパーカーに憧れていたけれど、大人になるにつれて現実が見えてきたり、興味が薄れたり、結婚して家族を優先したり・・・。



さまざまな要因で年を重ねるごとに「なんとしてもスーパーカー(もしくは憧れのクルマ)を買うぞ!」というモチベーションを維持している人が減っていきます。



しかし、家族がいようと、それなりの家賃や住宅ローンを抱えていようと、なんだかんだで買う人は買っていることも事実です。



かつては「鬼の60回ローン」なんていわれたものですが、いまは「踏み絵の120回&低金利ローン」を標榜する販売店も存在します。あるいは数年おきに買い替える前提で年収を大幅に超えるローンがとおる購入プランに契約。結果、無限ループのローン地獄沼に突入してでもスーパーカーや憧れのクルマを手に入れようとする猛者もいます。



※これは余談ですが、将来、持ち家の購入を考えている方は、長期あるいは多額の自動車ローンを組むのは御法度です。その分、融資額が減りますし、条件次第では住宅ローンの審査にとおらないことも・・・。例として、若くしてアルファードのフルローン&残価設定購入・・・がその典型例です。下手をすると「月々の家賃で家が買える」どころではなくなります。



■東大に入れるかどうかの別れ道は「意地でも合格する!」という強い意志?

筆者の友人のお嬢さんが一浪したすえ、ご本人が目指していた東大に合格&入学したそうです。



友人曰く「東大に合格できるためには、何が何でも合格する!」という、何があっても心が折れず、本人の強い意志がどこまで高いモチベーションで持続できるかが、最後の決め手だと感じたとか。



友人から話を聞けば聞くほど「(あらゆる点において)自分には無理だ・・・」と気づかされました。ドラゴン桜はおおげさとしても、受験する本人の「強い意志を、何年にもわたって、高回転で継続すること」がとても重要だと気づかされました。



もはや意地とか執念の世界です。その途中には挫折があり、あらゆる誘惑があり、フェード&ドロップアウトする(できる)理由や言い訳となる事象が次々と起こるなか、多少のモチベーションの上下動はあるにせよ、諦めない。だからといって叶うかどうかの保証はどこにもない。本当に欲しいクルマを手に入れることとオーバーラップするものを感じたことも事実です。



■買わない理由を探しているうちは「本命のクルマ」ではないのかもしれない

何かのきっかけで衝動的に欲しくなるクルマがあるはずです。そのときに後先考えずに突っ走れるか、「いや、ちょっと待てよ・・・」と冷静になれるかどうかで欲しい度指数が見極められそうです。



ひとつの例として「60回あるいは120回ローンなど、それなりの長期ローンを組んででも欲しいかどうか?」。文字通りの「踏み絵」として自分の胸に手を当てて潜在意識に問いかけてみてみるのもありです。あるいは、キャッシュでポーンと買えるほどの財を成せるかどうか。



スーパーカーを手に入れるのも、偏差値を問わず東大に合格するのも、最後は「意地と執念の継続」が決め手となるのかもしれません。



[ライター・松村透/画像・AdobeStock]

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
快適さと使いやすさの最適解! 日産NV200バネットがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
[大型ミニバン]頂上対決!? レクサス[LM]vsトヨタ[ヴェルファイア]約800万円の価格差はどこ?
ベストカーWeb
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース

みんなのコメント

4件

  • 何なんだこのペラペラの内容の記事は。
    ディーラー勤務者や友人の娘なんかのまた聞き話なんか知るかよ。
    この筆者にいい記事を書こうという執念が足りないんじゃね。

    ネット記事配信している連中の相当数はクリック稼ぎ目的の素人バイトだからな。
    まともな取材くらいしてから記事を書けと言いたい。

  • 確かに
    意地と執念
    そして身の丈を伸ばす努力ですかね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.92199.0万円

中古車を検索
アルファードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

540.0872.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.92199.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村