WRC(世界ラリー選手権)第7戦ラリー・ポーランドでは、トヨタのセバスチャン・オジェがコースを下見するレッキの際に交通事故に遭い、ラリー出走を見合わせるという事態となった。これによりカッレ・ロバンペラが召集されることになったが、彼は慌ただしい週末を送ることになりそうだ。
8度のWRC王者であるオジェと2022年、2023年のWRC王者であるロバンペラは今季、トヨタGRヤリス Rally1の3台目をシェアしている。久々のカレンダー復帰となるラリー・ポーランドではオジェが走る予定だったが、前述の通りレッキ中に一般車と衝突してしまった。オジェとコ・ドライバーであるヴァンサン・ランデ、そして一般車の運転手、同乗者が全員病院で検査を受けたが、幸いにも重傷は免れた様子。ランデは当日中に退院し、オジェは一晩の経過観察を経て退院した。
■セバスチャン・オジェ、レッキ中の交通事故でラリー・ポーランド欠場。ロバンペラが代役出場へ
今週末は出場予定がなかったロバンペラは、ジェットスキーで湖に繰り出す準備をしていたという。しかしトヨタはオジェに代わってロバンペラを出場させる許可をFIAに要請。これに伴い、ロバンペラは急遽ポーランドに向かう格好となった。
「昨日は奇妙な1日になったよ。まず昼過ぎにセブとヴァンサンが無事だと聞けて何よりだったし、それが一番大事だ」
ロバンペラはそう語る。
「それから僕は湖に出かける準備として、自分のジェットスキーのスパークプラグを交換していたんだけど、カイ(リンドストローム/トヨタのスポーティングディレクター)から連絡があった。彼からの連絡で、僕は事情を把握した」
「チームが僕たちに来て欲しいということだったけど、もちろん僕もヨンネ(ハルットゥネン/コ・ドライバー)も全く準備していなかったから、簡単な決断ではなかった」
「でももちろん、チームポイントという点でも出来るだけ助けになりたいと思っていた。今年は特に重要だから、役に立てるといいね」
ロバンペラたちはレッキに間に合わせるため、ポーランド行きの飛行機に急いで乗り込んだ。木曜夜にラリーがスタートするまで24時間あまりしかない状況だったが、彼らはそこから全てのステージを回ってペースノートを完成させる必要があった。
これほど短期間でラリーの準備をすることがいかに大変かを尋ねると、ロバンペラはこう答えた。
「かなり大きなチャレンジだ」
「基本的に1日でラリー1回分を走らないといけないことになるし、もちろん事前に動画を見ることもできない。かなり厳しいイベントになるし、できる限り学習しないといけない。このスケジュールは簡単じゃない」
「今週末何ができるかを把握するのは相当難しい。僕たちはこのラリーの前にテストをしていないんだ。シェイクダウンで正しいやり方だったかを確認しないといけないし、レッキでどれくらい上手くやれるかにかかっている」
「いつもならラリーでは優勝したいと思っているけど、今週末はそうもいかないだろう。もちろんベストを尽くして、チームのためにたくさんのポイントを持ち帰りたい」
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