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ニューウェイが選んだ移籍先はアストンマーティン。契約発表はアゼルバイジャンGP前か

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ニューウェイが選んだ移籍先はアストンマーティン。契約発表はアゼルバイジャンGP前か

 天才F1デザイナー、エイドリアン・ニューウェイがレッドブル・レーシングから離脱することが発表されて以来、複数のチームが争奪戦を繰り広げてきたが、アストンマーティンF1チームが獲得に成功したようだ。契約発表は、次戦F1アゼルバイジャンGPの前に行われるものとみられている。

 当初はフェラーリが最有力候補であると伝えられていたが、最終的にアストンマーティンがニューウェイの心を動かした。チームオーナー、ローレンス・ストロールが個人的に働きかけを続け、ニューウェイは今年、シルバーストンの新ファクトリーを訪問。ニューウェイは、最先端の設備とチームの将来へのビジョンに感銘を受けたといわれる。ローレンス・ストロールは、F1チームに多額の投資を行い、インフラをアップグレード、新しい風洞も間もなく完成する予定だ。

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 今週『Bloomberg』から受けたインタビューにおいて、ストロールは、ニューウェイ獲得を極めて重要に考えていると示唆した。

 ニューウェイはアストンマーティンに加入するのかと聞かれたストロールは、「もちろん、そうなることを願っている」と答えた。

「エイドリアンと私は、何カ月、いや実際には何年にもわたり、話し合いを行ってきた。エイドリアンは、これまでの実績と経歴から判断し、明らかにF1界で最も才能がある人物だ」

「したがって、エイドリアンが我々のチームに加入してくれるのであれば、非常にうれしい。現在F1に参戦するすべてのチームが同じように感じるだろう」

 ニューウェイとの契約をまとめるためには全力を尽くすかと聞かれたストロールは、「間違いなくそうする」と答えた。

 アストンマーティンとニューウェイの契約条件については、年俸2500万ドル(約36億円)とも、それ以上ともうわさされている。すでに契約は結ばれていると考えられているが、ニューウェイとレッドブルの取り決めに従って、発表日が設定されるようだ。さらに、ニューウェイがアストンマーティンで実際に仕事を始めるまで、6カ月の待機期間が設けられる可能性がある。

 F1での勝利を目指すアストンマーティンは、これまでもトップクラスの人材の採用を進めてきた。7月には、メルセデスでエンジン責任者を務めたアンディ・コーウェルとの契約を発表、彼は10月にマーティン・ウィットマーシュに代わるグループCEOに就任する。また、フェラーリでシャシー担当テクニカルディレクターの役割を担ったエンリコ・カルディレが2025年からチーフテクニカルオフィサーに就任することも明らかにした。

 なお現在、アストンマーティンでテクニカルディレクターを務めているのは、かつてレッドブルに所属していたダン・ファローズだ。

 アストンマーティンは、こうして強化した体制に、さらにニューウェイを加えることになる。これは、F1世界タイトルに挑戦するという強い意志表明にほかならないだろう。

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