ポルシェジャパンがポルシェブランド70周年記念記者会見を東京で開催した。スポーツカーブランドとして揺るぎない地位を築いたポルシェだが、あらためてその「進化と挑戦」の方向性を示した。
記者会見の席上、七五三木敏幸代表取締役社長から発表された最大の話題は、ポルシェ初のEV「ミッションE」の日本導入時期であろう。ポルシェブランド初のハイパフォーマンスEVは2020年初頭に導入される予定で、生産拠点となるツッフェンハウゼン工場は現在着々と建設中という。
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ポルシェは2025年には販売車種中50%をBEV、PHEVにすることを目標として掲げている。じっさい新型パナメーラの60%がPHEVモデルであるという(2018年欧州第1四半期)。もちろんポルシェのPHEVだから燃費志向というより、モーターを出力重視にすることでモーターサプリ的な魅力を与えていることもあるだろう。特にパナメーラターボS Eハイブリッドは550psの4.0L V8ターボエンジンと136psのモーターを組み合わせてシステム出力680psを謳う。
ほかにも中期戦略実現に向けて、グループの再編を行い、リーダーシップ、集団経営、責任、組織能力、相乗効果、収益性をさらに高めていくことを宣言した。なかでも17.6%という他ブランドの約2倍という営業利益率はポルシェの好調を表現する最たるものだが、それをさらに押し上げようというのだから驚くほかない。販売台数シェアはわずかに0.3%。それがこの高利益率を生み出しているのかもしれない。
続いて執行役員の山崎香織マーケティング部長から「SPORTSCAR TOGETHER / 70周年アニバーサリームーブメント創造」の説明がなされた。具体的な施策として紹介されたのが、今月末公開予定のドライビングサポートアプリの「The Roads by Porsche Japan」。ルートや距離が保存され、それをSNSで共有することもできるという。ポルシェオーナー以外も利用可能だ。
他にも6月16日~17日に富士スピードウェイで開催されるサーキットイベント「ポルシェエクスペリエンスデイ」や、その翌日の6月18日に箱根ターンパイクで行われる「919トリビュートツアー」の開催が発表された。箱根では919ハイブリッドをEV化した919EVも展示されるという。
さらに7月21日、日本導入される新型カイエンによる新しいポルシェを楽しむイベントとして、7月16日東京・豊洲のワイルド・キャンプにて「ポルシェ・グラマラス・キャンプ」を実施することも発表された。
また発表会当日に世界最大スケール新聞折込広告のデザインが、ギネス世界記録認定されたことが発表された。広告のサイズは3.55平方メートルで朝日新聞に掲載されたという。
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