この記事をまとめると
■比較的高年式でありながらリーズナブルに狙える中古スポーツモデルを紹介
20年前のクルマなのに新車時の2倍も! 限定車でもないのに価格高騰の国産中古車4選
■実用性に優れる2リッター以下のコンパクトカーにMT設定モデルがある
■ランサーエボリューションXのSSTモデルも狙い目だ
安く買えて楽しい高年式スポーツモデルを紹介
スポーツカーが200万円台で買えたのは昔の話。現在だとGR86で約300万円。GRヤリスで約400万円。RZ34では約500万円と結構なお値段になってしまっている。しかし、諦めることはない。中古車には、走って楽しく、いじって遊べるモデルがまだまだ多数ある。そのなかでも、今回は比較的バリュー感のあるモデルを紹介しよう。
1)ホンダ歴代フィット
フィットは初代から荷物が載せられてよく走るコンパクトカーながら、その切れ味鋭いハンドリングには定評あり。マニュアルモデルの設定もされており、RSグレードは人気が高い。先代のGKフィットは見た目はずんぐりとしたコンパクトカーながら、ステアリングを切って曲がっていくフィーリングは鋭く、スポーツカーそのもの。
それでいて価格はMT車でも100万円以下で多数あるのでかなりお買い得感があるのだ。荷物もかなり積めるので使い勝手の良さもあり、これ1台で通勤からスポーツ走行まで可能だ。
2)日産マーチNISMO&ノートNISMO
NISMOの名がついたスポーツグレードがマーチNISMOとノートNISMO。マーチは1500ccエンジン、ノートは1600ccエンジンで、どちらもATと5速MTがラインアップされていた。
専用エンジンはめちゃくちゃ速いわけではないが、気持ちよく高回転まで伸びる。シャシーはGT-Rで知られる田村宏志氏が指揮を取り、「補強を入れまくった」ということでベースモデルよりも明らかに剛性がよくなり、スポーティなシャシーへと進化している。
純正らしい静粛性や乗り心地の良さは保ちつつ、スポーティさをグレードアップしているので、街乗りから高速道路までどこでも楽しめる。アフターパーツもそこそこあり、サーキットで楽しむ人も多い。
ここ10~15年前に販売されていたスポーツモデルが穴場!
3)スズキ・スイフトスポーツ(31/32型)
現行型はターボエンジンで圧倒的な速さを誇るスイフトスポーツだが、先代までのNAエンジンを搭載したスイフトスポーツも侮れない。スズキ的には初代スイフトスポーツであるZC31Sは、1600ccのNA直列4気筒エンジンを搭載。ZC32Sも同じエンジンのブラッシュアップ版。ミッションが異なり、31Sは5速MT、32Sは6速MTとなる。
エンジン的には1500ccのフィットにも及ばない出力だが、31Sも32Sも欧州市場をターゲットに開発されたボディを持っているおかげで高い剛性があり、ハンドリングが素晴らしい。とくに32Sの強固なボディは歴代最強と言われており、フロアまわりのドシッとした剛性感は普段のちょっとした走りでも気持ちよさ、安心感を得られる。
状態にもよるが、車体はどちらも100万円以下から狙えるのもうれしい。タフさに定評がある車種でもあり、トラブルが少ないので過走行車でもしっかりメンテナンスしてあれば問題は少ない。
4)三菱ランサーエボリューションX
スポーツカーといえばランエボXもじつはオススメ。ただし、SSTモデルに限る。現時点での最後のランエボではX(テン)で、同モデルはツインクラッチ式ミッションであるSSTが売りで、その素早いシフトチェンジは素晴らしく乗りやすい。同世代のR35GT-Rの当時モデルよりも遥かにスムースだ。2ペダルでのスポーツドライブ時代の到来を庶民にも教えてくれたマシンであった。
当時はSSTが人気で5速MTはイマイチだったハズだが、世界的なマニュアル車の減少を受けて5速MTモデルが高騰。新車価格に匹敵するような値段になってきているのも珍しくない。
だが、逆にSSTモデルは価格が下がってきていて、100万円台半ばから入手可能。ミッション自体も決して弱くはない。固有トラブルもあるが、対策もわかっているのでそれほど心配はないし、普通に乗っている分にボンボン壊れるほどヤワではない。いま、あえてSSTに乗る選択肢が出てきたのだ。
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