現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > デコトラ乗りはヤンチャな荒くれ者……は映画の刷り込み! じつは優しい人が多いオーナーの素顔

ここから本文です

デコトラ乗りはヤンチャな荒くれ者……は映画の刷り込み! じつは優しい人が多いオーナーの素顔

掲載 18
デコトラ乗りはヤンチャな荒くれ者……は映画の刷り込み! じつは優しい人が多いオーナーの素顔

 この記事をまとめると

■いまや日本全国に知れ渡ったデコトラ文化

デコトラ乗りって「イカツイ」「コワい」……なんて先入観は間違い! 北の大地を彩る「北龍丸」オーナーの素顔に迫った

■デコトラオーナーは怖いというイメージをもつ人も

■しかし実際には優しい人が多いという

 映画などのイメージも影響している

 映画『トラック野郎』で日本全国に知れ渡ったデコトラ文化。故・菅原文太さんが演じた星 桃次郎のキャラクター設定の影響が大きいのかもしれないが、古くからデコトラ乗りはガラが悪いとかやんちゃで怖いというイメージがつきまとってきた。実際のところ、暴走族上がりだとか暴力団や右翼団体の構成員がデコトラを転がして生計を立てているというケースもあるため、そのようなイメージで見られてしまうのはやむを得ないことでもあるだろう。

 そんなデコトラ界に大きな変化が起きたのは、1990年代後半のこと。1998年にプレイステーション用の「爆走デコトラ伝説~男一匹夢街道~」というゲームが発売され、デコトラの存在は若い世代にも広まった。そのころから、デコトラの世界にもオタク旋風が巻き起こったのである。

 もちろん、デコトラオタクというものは古くから存在する。純粋にデコトラを愛する真面目な少年たちが自転車を飾り、実車を飾るようになるというのは、至極もっともな流れ。もちろん見た目は普通の少年なのだが、ゲームによって参入してきた彼らの風貌は、従来のファンとは一線を画すもの。それゆえに、大きな変化が生じたと感じるのだろう。

 デコトラが集うイベントに参加してみると、兎にも角にも面白い。いかにも本職のような貫禄満点の人から暴走族風情、ヤンキーやお水風の女性、爽やかな男女やゲームオタクなどといった幅広いジャンルの人たちが会場内を楽しげに闊歩しているため、人間ウォッチングにも事欠かないのだ。

 その現場を見ると、デコトラがとても幅広い人たちに愛されているということが、ひしひしと伝わってくる。働くトラックをベースに改造するという前提ゆえ、ほかの改造車とは一線を画するデコトラだが、クルマだけではなく愛好家自身の存在感もバラエティに富んでいるのである。

 デコトラオーナーは親切で優しい人が多い

 そして、イカつい人だから怖いというわけでもない。名実ともに本職であるデコトラオーナーであっても、ファンや仲間たちには親切で優しい人が多いのだ。

 以前、イベント会場に偶然訪れたという老夫婦が、ド派手なデコトラに関心を寄せていた。「懐かしいなぁ。若い頃にトラックで仕事をしていたころとか、一番星を思い出すよ」と話しながら、嬉しそうに一台のデコトラを見つめていたのである。その光景を見ていたデコトラのオーナーは老夫婦のもとへと小走りで駆け寄り、「これはボクのトラックなのですが、気に入っていただけました? 良かったら、運転席に座ってみますか?」と笑顔で声をかけたのである。そして老夫婦は、満面の笑みを浮かべ、旦那さんはオーナーや仲間たちの手を借りながら大型トラックの運転席へと乗り込んだ。感動のあまり言葉をつまらせながら、オーナーと仲間たちに何度もお礼をいいながら、デコトラを満喫していたのだ。

 そんな粋な行動が自然にできる、心優しき男が多いのである。

 なかにはトラブルをやたらと起こすようなチンピラじみた人物も存在するため注意が必要だが、デコトラの世界では有名であればあるほど、トラックが立派であればあるほど、そのオーナーは優しい傾向にある。これもまた、反社の世界と相通じるものがあるのかもしれない。その道を極めた親分クラスは優しいが、そうでない人物に限って誰彼構わず威圧し、喧嘩をふっかけるものだから。

 ただし、いくら優しいからといって度を超えたワガママ発言をしてしまうと逆鱗に触れる恐れがあるため、そんなオーナーの優しさにどっかり甘えてしまうのは禁物だ。

 デコトラオーナーに限らず、どのような人に対してもいえることだが、最低限の礼儀とモラルはつねにもっておきたいもの。そうして、日本が誇るデコトラ文化を安全かつ楽しく体験してもらいたいものだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

もうクルマから降りたくない! 1990年代にオーナーを陶酔させた「唯一無二」のインテリアの国産車7台
もうクルマから降りたくない! 1990年代にオーナーを陶酔させた「唯一無二」のインテリアの国産車7台
WEB CARTOP
外国人旅行者によるレンタカーの「路上乗り捨て」まで発生! これまでの常識は通用しないいま「交通マナー」への寛容性も重要になる
外国人旅行者によるレンタカーの「路上乗り捨て」まで発生! これまでの常識は通用しないいま「交通マナー」への寛容性も重要になる
WEB CARTOP
頼むからヤメてくれ! トラックドライバーが頭を悩ませる乗用車の運転ダントツ1位は「速度が安定しない」だった
頼むからヤメてくれ! トラックドライバーが頭を悩ませる乗用車の運転ダントツ1位は「速度が安定しない」だった
WEB CARTOP
タクシー&バスドライバーはお先にどうぞのパッシングを信用しない! 疑ってかからざるを得ないプロドライバーの世界
タクシー&バスドライバーはお先にどうぞのパッシングを信用しない! 疑ってかからざるを得ないプロドライバーの世界
WEB CARTOP
世界が絶賛! 映画『最後の乗客』が上映開始、全国順次ロードショー…1台のタクシーが被災地で、過去から現在までの思いを繋げるストーリー
世界が絶賛! 映画『最後の乗客』が上映開始、全国順次ロードショー…1台のタクシーが被災地で、過去から現在までの思いを繋げるストーリー
Auto Messe Web
交通違反で止めようとした警察を振り切って逃げた! ドラレコに防犯カメラに通行人のスマホカメラもあるいま軽微な違反でも「後日逮捕」もあるので絶対ダメ
交通違反で止めようとした警察を振り切って逃げた! ドラレコに防犯カメラに通行人のスマホカメラもあるいま軽微な違反でも「後日逮捕」もあるので絶対ダメ
WEB CARTOP
盛り上げのプロのDJがアドバイス!こんな曲がドライブを大いに盛り上げる!
盛り上げのプロのDJがアドバイス!こんな曲がドライブを大いに盛り上げる!
カー・アンド・ドライバー
むしろ使わないほうが無難か!? あまりに意味が広すぎる「パッシング」の是非を考えてみた
むしろ使わないほうが無難か!? あまりに意味が広すぎる「パッシング」の是非を考えてみた
WEB CARTOP
まさに人馬一体!! 大人気のオープンカーだけど…結局[歴代マツダ ロードスター]の中でどれが一番いいの?
まさに人馬一体!! 大人気のオープンカーだけど…結局[歴代マツダ ロードスター]の中でどれが一番いいの?
ベストカーWeb
【感涙レベルの完成度】 もっとやれ! 新型V12『レヴエルト』はランボルギーニらしさ全開!
【感涙レベルの完成度】 もっとやれ! 新型V12『レヴエルト』はランボルギーニらしさ全開!
AUTOCAR JAPAN
ドリフト熱爆上がりのインドネシアで2人の女性日本人ドライバーが激走! すでにインドネシア人ファンも多数獲得している2名に直撃インタビュー
ドリフト熱爆上がりのインドネシアで2人の女性日本人ドライバーが激走! すでにインドネシア人ファンも多数獲得している2名に直撃インタビュー
WEB CARTOP
チンクエチェント初心者と「軽井沢フィアット・ピクニック」に参加! はたしてゴールに辿り着くことはできるのか……!?【週刊チンクエチェントVol.46】
チンクエチェント初心者と「軽井沢フィアット・ピクニック」に参加! はたしてゴールに辿り着くことはできるのか……!?【週刊チンクエチェントVol.46】
Auto Messe Web
【WECジェントルマン物語vol.1】走れる実業家のオモテ稼業とは。プライベートジェット250機保有って本当?
【WECジェントルマン物語vol.1】走れる実業家のオモテ稼業とは。プライベートジェット250機保有って本当?
AUTOSPORT web
【最新フェラーリの世界】フェラーリ・プロサングエ。それはスポーツカーの「純血種」。ダイナミックで心躍る存在。しかも4ドアである!
【最新フェラーリの世界】フェラーリ・プロサングエ。それはスポーツカーの「純血種」。ダイナミックで心躍る存在。しかも4ドアである!
カー・アンド・ドライバー
モータースポーツを続ける最大の意義は、人材育成にこそあるんです【株式会社キャロッセ代表取締役社長 長瀬 努氏:TOP interview】
モータースポーツを続ける最大の意義は、人材育成にこそあるんです【株式会社キャロッセ代表取締役社長 長瀬 努氏:TOP interview】
Auto Messe Web
残虐な死のゲーム再び! 殺人鬼“ジグソウ”の復讐に慄くシリーズ最新作『ソウX』
残虐な死のゲーム再び! 殺人鬼“ジグソウ”の復讐に慄くシリーズ最新作『ソウX』
バイクのニュース
半世紀前の日本のテレビアニメがフィリピンの大きな愛で実写化!『ボルテスV レガシー』
半世紀前の日本のテレビアニメがフィリピンの大きな愛で実写化!『ボルテスV レガシー』
バイクのニュース
「新車を買う!」の高揚感で気がつけば要らないものまでテンコ盛り! 無駄な出費を抑える失敗しないオプション選びとは
「新車を買う!」の高揚感で気がつけば要らないものまでテンコ盛り! 無駄な出費を抑える失敗しないオプション選びとは
WEB CARTOP

みんなのコメント

18件
  • ws210
    車検通らない車は 社会悪。
  • zab********
    何を…訴えたいのかよくわからん記事やな…そもそも「デコトラ」そのモノが…とても希少な存在でそのドライバーも…ものすごく「マイノリティー=少数」だ…
    自分も仕事でトラックに乗るけど、今の時代のトラックドライバーはほぼ雇われドライバーなら「サラリーマン」と同じ…会社の所有物を運転してるだけだよ、
    完全「個人事業主」でトラックも自分の所有物なら
    カスタマイズも自由かもしれないけど…
    コンプライアンスが煩い今の時代、ゴテゴテのトラックに
    荷物の輸送を依頼する荷主はどれほどいるやら…
    デコトラも、「懐かしい昭和」の残滓だよなぁ…
    否定はしないけど、好きにしたら?って感じ
    但し、あまり「近づきたくない」存在かもね…
    でも、むしろ大事なパーツを傷つけたくないから運転は慎重かも…
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村