■残念ながら日本では売っていない日本車
国内メーカーは世界中でクルマを販売していますが、日本未発売の海外専用モデルが多数存在します。
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なかには、国内で販売しても売れるのではと思われるクルマもあり、過去には日本に導入されたケースもありました。
そこで、もし国内販売されたら欲しくなりそうなクルマを3車種ピックアップして紹介します。
●日産「パトロール」
日産「パトロール」は、日産の本格的4WD車としてフラッグシップに位置するモデルです。
かつては日本でも「サファリ」の名で販売されていましたが、2007年に日本での販売が終了し、現行モデルは中東やアフリカ、オーストラリアなどで販売を続ける海外専売モデルとなっています。
ボディサイズは、全長5315mm×全幅1995mm×全高1940mmで、日本で販売されている同社のSUV「エクストレイル」よりもはるかに大きくなっています。
トヨタのフラッグシップSUVである「ランドクルーザー」のボディサイズは全長4950mm×全幅1980mm×全高1870mmなので、パトロールはランドクルーザーよりもさらに大柄ですが、もはやこのサイズならば使い勝手は大差ないといえるでしょう。
搭載されるエンジンは中東仕様で400馬力を誇る5.6リッターV型8気筒、もしくは275馬力の4リッターV型6気筒で、どちらもガソリンエンジンです。
現在の日本市場においてはランドクルーザーが安定した販売台数を維持していますが、スタイリッシュで威風堂々としたデザインのパトロールならば、日本市場で受け入れられる可能性がありそうです。
●トヨタ「アイゴ」
トヨタ「アイゴ」は欧州向けに販売されているコンパクトカーです。
日本におけるトヨタのラインナップでもっともコンパクトなクルマは「パッソ」ですが、アイゴはさらに小さく、全長3455mm×全幅1615mm×全高1460mmと、いわゆるAセグメントに属しています。
欧州市場では各メーカーから低価格なコンパクトカーが販売されており、競争も激化しています。トヨタが取った戦略は、プジョー、シトロエンを販売するPSAグループとの共同開発をおこない、アイゴが誕生しました。
現行モデルのアイゴは2014年に発売された2代目で、外装のデザインは日本の漫画やアニメに強くインスパイアされたものといわれています。
「X」をモチーフにしたフロントマスクや、ヘッドライトからフロントウインドウへとつながるライン、リアの大きなガラスハッチ、フロントバンパーと共通するデザインを持ったリアバンパーなどが特徴的です。
現在日本で販売されるコンパクトカーのデザインは保守的な印象ですが、もし強い個性を持つアイゴが日本市場に導入されれば、新鮮に映るかもしれません。
■ホンダ製のスタイリッシュなピックアップトラックがある!?
●ホンダ「リッジライン」
ホンダは北米専用にピックアップトラック「リッジライン」を販売しています。現行モデルは2016年に発売された2代目で、2017年に「北米トラック・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
シャシはピックアップでは一般的なはしご型フレームではなくモノコックボディを採用した、スタイリッシュなミドルサイズのピックアップです。
エンジンは3.5リッターV型6気筒を搭載し、6速ATが組み合わされ、電子制御により砂地、泥、雪など路面に応じた4つの走行モードに切り替えが可能な4WDシステムを装備するなど、悪路走破性も考慮されています。
ボディサイズは全長5334mm×全幅1996mm×全高1798mmと、日本では駐車場や道を選ぶ必要があるかもしれません。ちなみに、国内導入されているトヨタ「ハイラックス」のボディサイズは全長5335mm×全幅1855mm×全高1800mmです。
生産はアメリカの工場でおこなわれ、現地の価格は日本円で約333万円からと、ハイラックスの国内価格338万2500円(消費税込)とほぼ同じ価格帯です。
※ ※ ※
今回、紹介した3車種以外にも、魅力的な海外専用車がたくさんあります。
なかでもアジア圏で販売しているコンパクトなミニバンやSUVは、デザインが優れており、価格も安価に作られています。
しかし、日本に導入となると法規対応だけでなく、それなりに品質を向上させる必要もあるので、結局は高価にならざるを得ないでしょう。
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