本物のP/1075 まず入手不可能
まずはこの事実を受け入れよう。ル・マン24時間レースで2連覇したフォードGT40を手に入れることは不可能だ。
シャシーナンバーP/1075はこの世に1台しかなく、当面は売りに出される気配もない。もし売りに出されたとしても、その価格はまさに青天井となるだろう。昨年、ル・マン出場歴があるGT40がオークションに出品されたが、この車両はたった一度、3位に入ったことがあるだけにもかかわらず、落札価格は100万ドル(約1.1億円)近かった。
「外観上は本物のP/1075と見分けが付かない」というわけで、ル・マンを2連覇したフォードGT40を手に入れることは諦めた方がいい。しかし、それを入念かつ正確に再現したレプリカなら、手に入れることも不可能ではない。
写真のクルマは、あの伝説的なガルフ・カラーをまとうジョン・ワイヤーのGT40に見えるが、1968年と69年にサルテ・サーキットでチェッカーフラッグを受けてはいない。カーナンバー6は、1969年にP/1075が付けたものだ。
この限定生産のレプリカは、スーパフォーマンス、サフィールGT40、そしてガルフ石油のコラボレーションから誕生した。英国のル・マン・クーペズ社が販売を手掛ける。
しかし、最も重要なことは、おそらく本物の10分の1程度の価格で手に入ることだろう。
トリビュート・エディション 公道走行対応
生産台数はわずか50台のみ。「トリビュート・エディション」と「ツールルーム・コピー」という2種類の仕様が設定される。18万5000ポンド(約2400万円)からという価格が付けられた前者は、ワイドボディとホイール、そして印象的なガルフカラーで仕上げられ、P/1075と「外観上は見分けが付かない」という。
本物とのわずかな違いはボンネットの下に見られる。ラウシュによって組まれたフォードV8の排気量は5.0Lと7.0Lを用意。トランスアクスルもクワイフRFQまたはZF RBTから選べる。トリビュート・エディションは完全に公道走行に適応しており、エアコンまで装備されている。本物より乗りやすいはずだ。
「この精巧なレプリカを手に入れられるのは50人だけ」ツールルーム・コピーは、外観だけでなく機械面も含めてP/1075を忠実に復刻した仕様だ。サーキット走行に最適化されており、FIA認定のHTP(ヒストリック・テクニカル・パスポート)も取得。つまり、国際的なヒストリックカー・レースにも出場できるいうことだ。ただし、税別で28万ポンド(約3600万円)という価格を支払わなければならない。
FIAのHTP付きツールルーム・コピーには、1966年以前のGT40 Mk Iレースカーを復刻したモデルもあり、こちらは25万ポンド(約3200万円)からとなっている。
なぜ? ガルフカラーのギター付属
ル・マン・クーペズ社のマネージング・ディレクターを務めるオリバー・ヒュームは、次のように語っている。「オリジナルを所有できるのは世界で1人だけです。しかも、なかなか売りに出されることはありません。もし売りに出されたとしても、エンスージアストたちの99.9%以上は手が出せないでしょう」
これらのレプリカだってポケットマネーで買える人は少ないだろうが、ヒュームの言いたいことは理解できる。
「ガルフGT40のイメージを模したギターまで付属する」トリビュート・エディションとツールルーム・コピーの車両には、すべてGT40P/1000番台のシャシー・ナンバーが与えられ、P/1075の成功に貢献した25人の名前が刻まれたプラークが付く。さらに奇妙なことに、ガルフGT40のイメージを模したギターまで付属するという。オーナーは往年のレーシング・ドライバーになった気分が味わえるだけでなく、ガレージでロックンロールを奏でることもできそうだ。
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