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「キャラ変」大成功!? デカいのになぜ売れる? 初代から貫徹するRAV4の哲学とは

掲載 更新 17
「キャラ変」大成功!? デカいのになぜ売れる? 初代から貫徹するRAV4の哲学とは

 世界累計販売台数が1000万台を超えた――。1994年の発売開始から27年間、5世代に渡って、日本そして米国や欧州、中国など、世界中で売れまくっている、トヨタ RAV4。

 しかも、世代更新をするごとに、販売台数は右肩上がりで伸びており、2019年に登場した現行型RAV4は、過去最高販売台数を更新中だ。

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 RAV4は、世代が変わるごとに、少しずつデザインやコンセプトを変えてきている。

 コンセプトが変更されると「らしさ」が失われたとして、失敗するクルマが多いなか、なぜRAV4は、コンセプトが変わっても、ユーザーから支持され続けることができるのだろうか。

【画像ギャラリー】初志貫徹!? 歴代RAV4を一挙におさらい

文:吉川賢一/写真:編集部、TOYOTA

■初代から5代目まで歴代RAV4を振り返る

【コンパクトボディとカジュアルさで一世を風靡した初代】

 RAV4が誕生した1990年当時は、ランクルやパジェロのような本格クロスカントリーSUVが人気であった。

 そんな中で初代RAV4は、乗用車をベースにしたクロスオーバーSUVの先駆けとして登場、「RAV4という名のスポーツ!」をキャッチフレーズに、当時人気の「キムタク」をCMキャラクターに採用、若者たちの視線を釘付けにした。

初代RAV4のイメージキャラクターはキムタクだった。若者のライフスタイルを提案した1台だ

 このCMに憧れ、RAV4を手に入れたユーザーは多かった。コンパクトなボディと明るく開放感のあるキャビン、大きなタイヤを装着し、車高を上げ、ボディの下半分を樹脂バンパーとしたことで、アクティブな印象を与えていた。のちに5ドア5人乗りも出していたが、印象にあるのは3ドアボディだろう。

【初代のやんちゃ感を抑えて、正統派SUVへ進化した2代目】

 2代目RAV4は2000年5月に登場した。ボディタイプは初代と同様に、3ドアと5ドアが用意されたが、北米市場に向けて、そのサイズは大型化された。

 開放感のあるキャビンと背高でワイドなボディ、大きなタイヤ、背面に背負ったタイヤなど、ポイントをおさえたデザインとなっていたが、初代のデザイン程のインパクトは姿を消し、まじめなクロスオーバーSUVの方向性へとややシフトした。

【SUVとしての地位を築いた3代目】

 3代目は2005年に登場。登場するやいなや、グローバルでの年間販売台数が30万台を突破し、大ヒットとなったモデルだ。ボディは5ドアのみとなり、ボディサイズも2代目に比べて、全長、全幅ともに拡大された。

海外志向が強くなったともいわれる3代目

 大きく視界のよいウィンドウ、リアに背負ったスペアタイヤなど、2代目のボディスタイルを踏襲し、より洗練化したデザインへと正常進化した。

【シャープな都市型SUVへとシフトした4代目】

 4代目は2013年1月に登場したが、日本では販売されなかった。北米メインとなったことで、よりワイドなボディへとなり、3代目までの柔らかい印象のフロントフェイスから、シャープな印象へとシフトし、ボディシェイプも流麗となるなど、都市型クロスオーバーSUVの方向へと進化した。

 デビュー年には50万台を突破、年を追うごとに販売台数を増やし、年間80万台を超えるまでに成長した。

【オフロード走行寄りのワイルドなデザインへ振った5代目】

 そして2019年に、現在の5代目RAV4へモデルチェンジ。日本市場復活を果たしたこの5代目では、オフロード寄りのキャラクターへと姿を変え、ややワイルドなデザインとなった。

大ヒットとなった5代目。車幅の大きさをハンディとせずややオフロードよりのキャラクターが支持された

■5代目RAV4が日本でヒットしたワケ

 当初、5代目RAV4は、国内での目標販売台数は、月販で3000台、年間3.6万台と消極的だった。

 しかし、ふたを開けてみれば、3月は目標の倍以上となる6286台を売り上げ、国産SUVで2位(6286台)にランクインするなど、発売開始からそろそろ1年が経つのに、その勢いはとどまるところを知らない。

SUVという"万能選手"であることを求められるカテゴリーながら、本格的な4WD性能もきちんと追求したRAV4

 この5代目RAV4がヒットした理由としては、増え過ぎたスタイリッシュな都会派SUVに対し、「好きにまみれろ!」のキャッチフレーズとともに、泥汚れが似合う雰囲気のコンセプトを打ち出した、ことにあると筆者は考えている。

 オフロード寄りのデザインと、しっかりとした走りのよさをもち、価格も300万円弱からとリーズナブル。

プラグインハイブリッドの設定も予定されるRAV4。この快進撃はどこまで続く?

 走りの良さや環境性能の高さなどのクルマとしての実力はもちろんのこと、「新鮮さ」がこの5代目RAV4大ヒットの最大の理由であることは間違いないと思っている。そしてこれは初代RAV4も同じであった。

 初代RAV4は逆に、当時のクロカンブームのなかに「カジュアルなクロスオーバーSUV」として登場し、世の中をざわつかせた。RAV4は、このように、初代から常に時代の先を読み、「新鮮さ」でユーザーの心を捉えることで支持されてきたのだ。

【まとめ】

 今年はこの後、新型ハリアー登場を控えている。オフロード寄りのRAV4、都会派SUVのハリアー、トヨタ最強の布陣が、出揃うわけだ。しかし、他社も指をくわえてこのトヨタの快進撃を見ているわけではない。

 日産からは、キックスとエクストレイル、ホンダからはヴェゼル、そして、三菱のアウトランダーなど、強力なライバルたちが1年以内に、それぞれ新型となって登場してくる。群雄割拠の様相となる日本のSUV市場に期待している。

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みんなのコメント

17件
  • 哲学ってそんなに軽いもんか?
    文からは全く読み取れないけど。
  • トヨタでなけりゃこんなに売れるクルマじゃないな。それでも売っちゃう、さすがトヨタさんです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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