現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > おいおいおい、ちょい待ち! 思わず息を飲んだ レクサス新型RXが見せるトヨタハイブリッド史の「事件」とは

ここから本文です

おいおいおい、ちょい待ち! 思わず息を飲んだ レクサス新型RXが見せるトヨタハイブリッド史の「事件」とは

掲載 45
おいおいおい、ちょい待ち! 思わず息を飲んだ レクサス新型RXが見せるトヨタハイブリッド史の「事件」とは

 2022年6月1日、レクサスはクロスオーバーSUVモデル、「RX」をフルモデルチェンジし、世界初公開した。日本での発売は2022年秋頃となる。

 次世代レクサスの目指す走りやデザインを追求し全面刷新を遂げたという5代目「RX」。

おいおいおい、ちょい待ち! 思わず息を飲んだ レクサス新型RXが見せるトヨタハイブリッド史の「事件」とは

 果たしてどのような変貌を遂げたのか? そして企画担当が度肝を抜かれたという「トヨタハイブリッド史の大事件」とは? 国内初公開されたピュアEV「RZ」もご紹介。

※本稿は2022年6月のものです
文/ベストカー編集部、写真/LEXUS、ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年7月10日号

■トヨタハイブリッド技術の新時代

華麗にフルモデルチェンジを遂げた6代目レクサスRX。スタイリッシュSUVとして登場だ!!

 2022年6月1日、5代目となる新型レクサスRXがワールドプレミアされたのだが、“おいおいおい、ちょい待ち!” 思わず息を飲んでしまった。

 RX500h Fスポーツパフォーマンス。

 フラッグシップとして設定されるこのモデルのパワートレーンの説明を見ると、直列4気筒2.4Lターボエンジンにクラッチを介してモーターを組み合わせ、さらにトルクコンバーターレスの6速ATを組み合わせる。

 このハイブリッドシステムにより前輪を駆動し、後輪には高出力モーターの「eAxle」を採用する「DIRECT4」だという。

 ん!? 待て待て待て!

 技説はさらりと進んでいくのだが、これって、トヨタハイブリッド技術の歴史において、ものすごく大きな事件なのではありませんか!?

 現時点では詳細スペックは公表されてはいないのだが、リアのeAxleはすでに発表されているbZ4Xのリアに搭載されるものと同じだということなので109ps/17.2kgmを発揮。

 RAV4やレクサスNXのPHEV用リアモーターが54‌ps/12.3kgmなのでザっと倍のパワー。

 フロントは2.4Lターボにモーターを組み合わせているので、フロントだけでもシステム出力300psオーバーは確実。

 電子制御により前後トルク配分を100:0~20:80をシームレスにコントロースする。

 ……って話に頭が支配され、肝心の新型RXの全体像を一瞬見失ってしまったほどだ。

■低く流麗なスポーティSUVに!!

インパネのデザインは最近のレクサス車に共通した、オーソドックスで使いやすい形状。包み込まれるようなコックピットだ

 新型RX、プラットフォームの基本はGA-KでNXやRAV4、ハリアーなどと共通なのだが、リアセクションは完全新設計。

 ホイールベースは従来型より60mm延長された2850mmとなり、eAxleを収めるリアアクスル周りは、マルチリンクサスペンションとともに一新した。

 15mm低重心化を果たし、トレッドはF:15mm、R:45mm拡大し、操縦性を格段に向上したのがポイント。

 積極的に走りを楽しみたくなるSUVに仕上げたといい、そのフラッグシップが「RX500h Fスポーツパフォーマンス」なのだ。

 従来型には途中、3列目シートを追加した仕様が設定されたが、新型RXは2列シートのみ。

 割り切ったことでクーペにも見える流麗なルーフからテールゲートに繋がるラインを実現した。

 レクサスと言えばスピンドルグリルがアイデンティティとされるが、新型RXはさらに一歩進めた「スピンドルボディ」がデザインコンセプト。

 これは先に姿を見せたピュアEV「レクサスRZ」でトライした考え方を盛り込んだもの。新たなレクサスのデザインを提案する。

■パワートレーンは4タイプ 注目は新開発2.4Lターボハイブリッド

 新型RXのトピックスは「RX500h Fスポーツパフォーマンス」の2.4Lターボハイブリッド4WDだということは冒頭触れたが、RXに設定されるパワートレーンは4タイプ。

 RX500hのパワートレーンはエンジン→クラッチ→モーター→クラッチ→6速ATという構成の、1モーター2クラッチ式。

 スカイラインなどのハイブリッドシステムと機構的には同じで、従来、加速時の応答性やスムーズネスに課題があるとされたが、そのあたりを最新制御技術で解決したのだろう。

「RX450h+」は直4、2.5L+THSのプラグインハイブリッドで、基本的には「レクサスNX450h+」と同じ。

「RX350h」はカムリやRAV4、ハリアーなどにも搭載される2.5Lエンジンの通常のTHS。

 そして「RX350」は直4、2.4Lターボ(279ps/43.8kgm)だ。RX350hにはFFのほか、後輪をモーターで駆動するE-Fourを設定。

 RX350にもFFと4WDがあり、4WDはメカニカル式の電制トルクスプリットだ。

 いずれも現時点ではパワースペックの詳細は明らかにされていないが、すでにNXなどに搭載されているパワーユニットについては、ほぼ同等の数値だと思われる。

■レクサスRX主要諸元
・全長:4890mm
・全幅:1920mm
・全高:1695mm
・ホイールベース:2850mm
・RX500h Fスポーツパフォーマンス:直4、2.4Lターボ+モーターリアeAxle(109ps/17.2kgm)※
・RX450h+:直4、2.5L、PHEVリアE-Four(54ps/12.3kgm)※
・RX350h:直4、2.5L、THSリアE-Four(54ps/12.3kgm)※FFの設定もあり
・RX350:直4、2.4Lターボ(279ps/43.8kgm)電制4WD、FFの設定もあり
※印はリア駆動モーターの出力/トルク

【番外編コラム】レクサス渾身のピュアEV「RZ」国内初公開

トヨタブランドのbZ4Xと基本プラットフォームを共用。EV専用に開発

 レクサスとしてはUXに次ぐピュアEVのRZ。トヨタbZ4X、スバルソルテラと基本プラットフォームを共通に開発。

 スピンドルグリルをEVとして表現することを狙い新たなトライをして完成した「スピンドルボディ」は新たなレクサスのデザインアイデンティティとなる。

 全高は1635mmと低く、フード先端もグッと低いのはEVならではのプロポーションだ。

■レクサスRZ450e主要諸元
・全長:4805mm
・全幅:1895mm
・全高:1635mm
・ホイールベース:2850mm
・タイヤサイズ:18インチ、20インチ
・航続距離:約450km
・電池容量:71.4kWh
・フロント出力:150kW
・リア出力:80kW

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
「ラリーのコースなのでトンネル工事を休止します」 名古屋‐飯田の大動脈 旧道がレース仕様に!
乗りものニュース
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
紫ボディはオーロラがモチーフ、中国ユーザーが求めた特別なインフィニティ…広州モーターショー2024
レスポンス
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
『頭文字D』愛が爆発。パンダカラーで登場のグリアジン、ラリージャパンで公道最速伝説を狙う
AUTOSPORT web
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
トヨタ勝田貴元、WRCラリージャパンDAY2は不運な後退も総合3番手に0.1秒差まで肉薄「起こったことを考えれば悪くない順位」
motorsport.com 日本版
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
日産「新型ラグジュアリーSUV」世界初公開! 斬新「紫」内装&オラオラ「ゴールド」アクセントで超カッコイイ! ド迫力エアロもスゴイ「QX60C」中国に登場
くるまのニュース
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
エコの時代に逆行!? 「やっぱ気持ちいいのは大排気量のトルクだよね」……800馬力超のエンジンが吠える「アメ車」マッスルカーの“クセになる世界”とは
VAGUE

みんなのコメント

45件
  • 結局何に息をのんだのか?全くわからん。
  • モーター出力がどうとかあるけど、結局今までの450hとシステム出力は大差ないんでしょ?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

666.0901.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

89.51119.0万円

中古車を検索
RXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

666.0901.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

89.51119.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村