フォルクスワーゲン(以下VW)は2021年5月14日、ビッグマイナーチェンジした新型『ポロ』の予約受注を欧州で開始した、と発表した。ポロは、これまでにグローバルで1800万台以上も製造されたクルマであり、世界で最も成功したコンパクトハッチバックのひとつだ。同社のゴルフ同様、コンパクトカークラスの世界的なベンチマークとなっている。
その人気コンパクトハッチは今回のビッグマイナーチェンジでどう生まれ変わったのか、全貌を見ていこう。
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文/吉川賢一
写真/VW
【画像ギャラリー】より目力が増して精悍に! 新型ポロを画像で徹底チェック!
■目力が増し、インパクト抜群のフロントフェイスに!
VWは、2021年のワールドカーオブザイヤー(WCOTY)において、BEV(=Battery Electric Vehicle=バッテリー動力のみで駆動するEV)の『ID:4』がイヤーカーを獲得している。『ID:3』『ID:4』と、立て続けにBEVを打ち出すVWだが、主力販売モデルは、『ゴルフ』『ティグアン』『T-ROC』、そしてこの『ポロ』だ。ちなみに、ポロの中でもより多く売れているのは、排気量の小さなグレードだという。
先代5代目からデザイン・機能面ともに大幅に進化して2017年6月に登場した、6代目となる現行型ポロ。そこから4年が経ち、今回のビッグマイナーチェンジとなった。
ボディ全体のプロポーションは6代目ポロのままだが、フロントとリアのデザイン変更で目力が増した
新型ポロは、2019年末にドイツで登場した新型ゴルフ8を彷彿とさせるフェイスとなった。最大の特徴である新形状のLEDヘッドランプは、ライトバーがフロントグリルを貫通して左右を繋げるような形をしている。また、2本のアイラインがヘッドライト下に装備された。これまでありそうでなかったデザインであり、目力が半端なく増したことでインパクトはバツグンだ。
リアスタイルも一新。標準装備となるLEDリアテールランプは、リアハッチまで伸びて、ブーメランのような形状となった。こちらもゴルフ8に寄せてきているように見える。
全角LEDライトバーを備えた新しいヘッドランプを手に入れた。もちろん、新デザインのVWエンブレムを装着している
ブーメランのような形状のLEDテールランプ
■欧州Bセグも、デジタルメーターが当たり前の時代に
インテリアに関しても、最新のデジタル化が織り込まれている。新形状のステアリングホイールを採用したコクピット周りは、10.25インチのデジタルメーターディスプレイが上級グレードに標準装備となる。
先進運転支援ももちろん搭載しており、ACC(アダプティブクルーズコントロール)とレーンアシストを組み合わせたアシストシステムを持つ。同じくBセグメントであるホンダフィットや日産ノートもそうであるように、もはやこのクラスにも、こうした先進運転支援は「欠かしてはならない装備」となってきており、いかにコストを抑えられるか、各社の技術の見せ所ともなっている。
上級グレードには、10.25インチのデジタルメーターディスプレイが標準装備となる
新形状のステアリングホイール
上級グレードでは8.0インチのインフォテインメントシステムがセンターコンソール最上段に備わる
■悩ましいパワートレーン、CAFE規制対応できたのは天然ガス車のみ
現在ホームページ上で確認できた新型ポロ用のパワートレーンは3種類。
ひとつは、最高出力66kW(90ps)の1L直列3気筒TGIエンジンで、燃料が「Natural Gas」、つまり天然ガス車だ。6速MT車の燃費は3.30kg/100km(≒30.3km/L)、CO2排出量は90g/kmと、2021年の欧州CAFE規制(95g/km以下)にも対応する。このパワートレーンは現行型ポロにも設定があり、そのキャリーオーバー(繰越し)と考えられる。
ふたつめが、最高出力70kW(95ps)の1L直列3気筒のTSIガソリンエンジン。トランスミッションは5速MTと7速DSGがあり、どちらも燃費は4.60kg/100km(≒21.7km/L)、CO2排出量は105g/km。そしてもうひとつが、最高出力81kW(110ps)の1L TSIガソリンエンジン。トランスミッションは7速DSGのみとなり、燃費は4.70kg/100km(≒21.2km/L)、CO2排出量は107g/kmだ。
なお、現行ポロの日本仕様にある、1.5L TSIエンジンは、現時点、新型ポロのラインアップにはない。また、ポロGTIに関しても情報はないが、おそらく200ps/320Nmの出力を誇る2L直噴ターボエンジンとなる見込みだ。
■ゴルフとポロ、IDシリーズは共存するのか!?
欧州市場での2020年販売ランキングでは、1位:VW ゴルフ(28万4909台)、2位:ルノー クリオ(24万8344台)、3位:プジョー 208(18万9872台)、ポロは13位(15万8101台)となっている。ちなみにID:3は、2020年9~12月で5万4522台が売れており、徐々にBEVの足音が聞こえてきている状況だ。
販売台数の規模を考えると、VWとしては、ゴルフとポロを廃止するわけにはいかない。だが、内燃機関モデルが売れるほどにCAFE規制による罰則が増す。となると、ゴルフとポロ、そのどちらかが、内燃機関モデルをもたない、完全なBEVとなるような気もする。
なお、新型ポロの日本導入モデルに関しては、VWジャパンからのアナウンスは現時点ないが、おそらく半年から1年遅れとなり、2022年初頭から夏頃の導入となるのではないか、とみられる。ひょっとすると、内燃機関モデルはこれで最後かもしれないポロの新型は、要チェックだ。
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みんなのコメント
ただ…ダミーマフラーっぽいよねコレ。なぜ最近のドイツ車は意味分からない事をするのか。