現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > まずは話をさせてくれ! フェラーリF1代表、サインツJr.への”迅速すぎた”ペナルティ判断に「腹立たしい」

ここから本文です

まずは話をさせてくれ! フェラーリF1代表、サインツJr.への”迅速すぎた”ペナルティ判断に「腹立たしい」

掲載 3
まずは話をさせてくれ! フェラーリF1代表、サインツJr.への”迅速すぎた”ペナルティ判断に「腹立たしい」

 F1オーストラリアGP決勝でフェラーリのカルロス・サインツJr.は、他車との接触によりペナルティが科されたが、チーム代表のフレデリック・バスールはFIAスチュワードが裁定を行なう前にドライバーと話し合いを行なうべきだったと考えている。

 赤旗により、残り2周というところで2度目のリスタートとなったオーストラリアGP決勝。スタンディングスタートからのターン1への飛び込みで、サインツJr.はアストンマーチンのフェルナンド・アロンソに追突し、スピンさせてしまった。

■サインツJr.、接触によるペナルティに憤慨「これまで見た中で最も不公平」。話し合い無しでの裁定に納得いかず

 このリスタートではサインツJr.とアロンソのインシデントだけでなく、随所で接触が相次いだことで再び赤旗が振られた。混乱により順位に大きな変動が発生したものの、FIAはリスタート前のポジションに順位を戻して、ファイナルラップをセーフティカー先導で走ることを選択。結果、スピンを喫したアロンソは従来のポジションを取り戻し、3位でチェッカーを受けた。

 サインツJr.は5番手から決勝レースを迎え、レース序盤に出動したセーフティカーのタイミングで早めのピットインを選択したものの、その直後に1度目の赤旗が提示されたことで判断が裏目に出て後退……そこから追い上げて4番手でチェッカーを受けたものの、アロンソとの接触を引き起こしたとして5秒のタイム加算ペナルティが科されることとなった。

 3度目の赤旗中断中にこの知らせを受けたサインツJr.は、チームに無線でスチュワードは自分の言い分を聞くまで判断を待つべきだと激しく訴えた。

 一方でライバルチームは、セーフティカー先導でタイム差を開くことができない間に車間距離を詰めて走るようドライバーに指示を出すことができた。最終的に、サインツJr.は完走したドライバーでは最下位となる12位でレースを終えた。

 フェラーリは決勝のオープニングラップにも、シャルル・ルクレールが奇しくもアストンマーチンのランス・ストロールと接触しリタイア。ノーポイントでオーストラリアを去ることとなった。

「フラストレーションという言葉がぴったりだ」

 バスールはそうオーストラリアGPを振り返った。

「そして今回は、より真実味があった」

「1周目、最初のスタートでランスとシャルルが接触し、我々は1台を失った」

「そしてカルロスの状況は、チームにとって非常に厳しいモノだった。というのも、レースを見てみると、彼は冒頭のセーフティカーで無駄にピットストップをすることとなり、追い上げのレースを強いられたからだ」

「そして(アロンソとの接触について)レーシングインシデントなのか、そうではないのかを話し合うべきだ。私としては、1周目の件についても同じことが言える。でも腹立たしいのは、彼らがたった5分で裁定を下したという事実の方だろう」

 スチュワード側がサインツJr.とインシデントについて話し合いをしていたら、より公平な判断が下されたと考えているか、と訊かれたバスールは次のように答えた。

「データを見てみる必要がある。データを見れば、カルロスがパニック状態だったのか、既にブレーキを踏んでいたのかが分かるはずだ」

「フェルナンドは、ペナルティが少し厳しかったと言っている。アロンソの成績に影響を与えない状況では、理にかなっているとは思う」

 そしてバスールは、サインツJr.がペナルティの知らせを受けて感情的になった理由は理解できると語った。

「最初の赤旗でピットストップが無駄になり、後方に沈んだが、その後大きく挽回してみせたという彼の状況を理解するべきだ」

「彼のペースはとても力強く、安定していて、表彰台まであと一歩というところまで戻ってきた。なのにこのような形で、いきなり最後に全てを失うことになった。彼の怒りと彼が受けた衝撃は完璧に理解できるよ」

 またバスールは、赤旗を提示するFIAのレース中の状況判断については何の懸念もないと語っているが、サインツJr.の件では審議を行なう時間は充分にあったと考えている。

「リアルタイムで判断しなければならない時は常に難しいモノだし、不満はない」

「ただ、カルロスについての判断に話を戻すと、彼らには判断を下すための時間があった。この件で彼らは時間をかけるべきだった」

「もちろん、赤旗提示のボタンを押す必要があるのなら、それは別の話。安全のため、早急に押す必要がある」

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[15秒でニュース]アウディ『TT』生産終了…名車がラインアップから退く
[15秒でニュース]アウディ『TT』生産終了…名車がラインアップから退く
レスポンス
まさかの急展開! タナクのクラッシュでヌービル戴冠確定。トヨタにビッグチャンス到来|WRCラリージャパンDAY4午前
まさかの急展開! タナクのクラッシュでヌービル戴冠確定。トヨタにビッグチャンス到来|WRCラリージャパンDAY4午前
motorsport.com 日本版
日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
日産の「新型スポーティセダン」公開に反響多数!?「ほしい」「格好いいよね」 迫力エアロ採用の「ラティオ」後継車! VLでスポーツな「アルメーラ」比国に登場
くるまのニュース
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
マナー違反?それとも法令違反? バイクでのすり抜けの法的扱いとは
バイクのニュース
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
フォルクスワーゲン、2026年にEVモデル全面刷新へ エンジン車縮小と「ポロ」改良を明言
AUTOCAR JAPAN
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
『レンジローバー』がオーバーヒート、リコール
レスポンス
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
衝撃50Gの大クラッシュも、コラピント決勝出場へ。再検査受け問題なし……マシンもなんとか修復
motorsport.com 日本版
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
VW ティグアン 新型発表、米国はひと回り大きい『タイロン』ベースに…ロサンゼルスモーターショー2024
レスポンス
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
さらば50cc…手に入れるなら今!? 50cc人気3選、今はまだ買えるの?
バイクのニュース
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
コメリ、オリジナルのヘッドライトコーティング剤発売 最長1年間黄ばみ・劣化から守る
レスポンス
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
最後の非電動・非ターボの水平対向6気筒…ポルシェ『911 GT3 RS』をスクープ!
レスポンス
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
半世紀前の名車バイクの走行距離がなんと“60km”!? 極上のホンダ「CB500Four」をイタリアで発見 気になる価格とは
VAGUE
 専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
専用品がない旧車や緊急時の味方!!「液体ガスケット」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
全長3.9m! ダイハツの「コンパクトSUV」は“一文字テール”が未来的! パワフルな「1200cc×ハイブリッド」やターボ搭載した「トレック」とは!
くるまのニュース
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
「支払は今度で……」なんていまだ人情話もある日本の路線バスもシッカリ経営に! キャッシュレス化がもたらすメリットとは
WEB CARTOP
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
【KTM 990RC R発表】RC8シリーズ以来の大排気量スーパースポーツRC・公道へ再降臨!デビューは2025年春以降
モーサイ
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
悔しい予選に終わったノリス。王者争いには悟りの境地「最初の6戦で決着していた」今は打倒フェラーリに集中
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

3件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村