■初代「ミラジーノ」のモチーフは「英国車」じゃなかった!?
クラシック風でおしゃれな軽自動車と聞けば、ダイハツの「ミラジーノ」を思い浮かべる人は少なくないはず。
絶版となって久しい旧車ですが、今なお根強い中古車人気を誇っているといいます。
【画像】超カッコいい! ダイハツ「ミラジーノ」を画像で見る(30枚以上)
ガチガチの旧車は車体価格も桁違いだし、維持費が心配でなかなか手が出せない。
手が届くくらいの費用感でクラシックな雰囲気を味わいつつ、実用性も高い車を所有したい……。
ミラジーノは、そんなワガママな望みをかなえてくれる「お手軽旧車」のひとつです。
残念ながら、ミラジーノは2009年に生産を終了しています。
そこで中古車市場を見回してみると、新しめのものでも15年落ちという中古軽自動車とは思えないほどの高価格を掲げるミラジーノが、多数存在するではありませんか。
ミラジーノの歴史をおさらいすると、まずダイハツは1997年に、標準車である4代目「ミラ」の丸型ヘッドランプとテールランプとバンパー下部、ドアミラー、ホイールキャップなどにメッキを施し、ブラウンのインテリアを与えたクラシカルなイメージの「ミラ クラシック」を発売しました。
そして2年後の1999年、5代目ミラの追加グレードという位置づけで「ミラジーノ」(1999年~2004年)を発売。
ダイハツによるとこの初代ミラジーノのフロント周辺のモチーフとなったのは、ダイハツの「コンパーノ」(1963年~1969年)だといいます。
メッキが施されたグリルやライトリング、オーバーライダー付きバンパーなどの装着やホワイトのフロントウインカーレンズを採用し、インテリアもウッドステアリングやウッド調パネル、メッキインナードアハンドルなど、「小さな高級車」ともいえる細部へのこだわりが光ります。
エンジンは64馬力のツインカムターボと58馬力のツインカムの2種類で、ターボモデルのFF車にはオプションでLSDも選択可能。3ドアと5ドア、2つのボディタイプが用意されていました。
ただし初代ミラジーノも、「欧州風で可愛い」と女性ファンを獲得した一方で、「ローバーミニに酷似している」といった声が聞かれるなど、当初はそれほど人気が高いわけではなかったのです。
■中古車市場では初代が人気だが今の狙い目は「2代目」!?
そして2004年、2代目ミラジーノ(2004年~2009年)が登場。
2代目は「友達感覚の仲良し親子(M&D=マザー&ドーター)」、「こだわりの新上質感」をテーマとして、統一感と仕立ての良さにこだわったインテリアが印象的な一台となりました。
搭載された660ccエンジンは、直列3気筒DVVT可変バルブタイミング機構を持つ58馬力のツインカムユニット。
初代のデザインを踏襲しながらも、より洗練されたスタイルと快適性を追求した1台となりました。
特に、内外装の質感をさらに高めた上級グレードの「プレミアムX」では、MOMO製ウッドステアリングやハーフレザーシートといった高級感あふれる装備を採用。
レトロでクラシックなデザインを維持しながら、プレミアム感を演出する専用装備が特徴でした。
改めて中古車市場を確認してみると、ミラジーノの中でも“初代”への根強い人気が感じられます。
特に高価なケースが多いのは、初代ミラジーノに設定されていた特別仕様車「ミラジーノ ミニライトスペシャルターボ」。
スポーティな装備が魅力で、2000年頃に登場したモデルですから、出回っている車体は20年以上の歴史を刻んだものばかり。
660ccターボエンジンを搭載し、最高出力は64馬力で、スポーティな走りを楽しめる仕様でした。
クラシックなデザインが特徴のミニライト製アルミホイールに、クロームメッキの外装パーツや丸型フォグランプが装備され、クラシック感を強調しています。
クラシックなデザインとスポーティ性能を両立しているうえに、カスタムベースやコレクターズアイテムとしての需要が高いことから、「実用性だけでなく趣味性も高い軽自動車」として、根強い人気を誇っているのです。
※ ※ ※
とはいえ、そこは名実ともに「小さな高級車」となってしまった初代「ミラジーノ」。
程度の良い車体を高価格で購入するのは、ちょっとハードルが高い……となれば、外観はクラシック風で高年式の2代目を購入して、気軽にカスタム三昧を楽しむのもおススメです。
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みんなのコメント
2代目はせっかくの専用ボデーを活かし切れていない上、ムーヴラテと共通のインパネも似合っていなかったように思える。
どう見ても初代はクラシックミニ。2代目はBMWミニだけど