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フィアット初の電気自動車「500e」、ハッチバックとカブリオレを発表。販売方式はサブスクとリースのみで展開

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フィアット初の電気自動車「500e」、ハッチバックとカブリオレを発表。販売方式はサブスクとリースのみで展開

2022年4月5日、ステランティス ジャパンはフィアット初のBEV(電気自動車)である500e(チンクエチェントe)を発表。6月25日より販売を開始する。(タイトル写真は、ステランティス ジャパンのポンタス・ヘグストロム社長と500e)

ヨーロッパ12カ国で最も売れている都市型BEV、いよいよ日本導入
2007年にデビューした従来型のフィアット500(および500C)は、日本においても人気を集め、2010年から連続12年以上にわたり年間4000台以上の販売台数を記録し、2021年はローンチ後13年を経たにもかかわらず約4900台という記録を達成。さらに2022年も第1四半期(1~3月)で前年同期比+20%の約2700台(アバルト含む)という過去最高の販売台数を記録。日本には累計で6万台近くものフィアット500(および500C)が生息している。

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そして、フィアット ブランドの日本正規導入25周年目にあたる2022年、いよいよ500eの導入が発表された。500e(および500eオープン)は、プジョー e-208やシトロエン E-C4などに続いてステランティス ジャパンが日本に導入する5番目と6番目の電気自動車となる。しかも、インド・アジア太平洋地域で初めて日本に導入された。ヨーロッパ以外で日本が3番目の市場となる。500eはすでにヨーロッパ12カ国で最も売れている都市型BEVであり、ドイツでは最も売れている電動車なのだ。

そのスタイリングは従来型を踏襲しており、それはつまり1957年に登場した「ヌォーバ500」と呼ばれる2代目500から継承されたものだ。サイズは従来型より85mm長く、60mm幅広く、15mm高く、わずかにサイズアップされたが、それでも日本の5ナンバー規格に収まるコンパクトなサイズは変わらない。

一見、従来型500のビッグマイナーチェンジに思われるが、96%が新設計されたフルモデルチェンジだ。ボディバリエーションは3ドアハッチバックと、電動開閉式ソフトトップを備えたカブリオレの2タイプ。とくにカブリオレは、現在のところ電気自動車では唯一無二の存在だ。なお、本国には右サイドに観音開きドアを備えた「3+1」というバリエーションもあるが、これは左ハンドル専用のため日本には導入されない。

航続可能距離は最大335km。安全&快適装備も充実
インテリアには「FIAT」のロゴをあしらったモノグラムのシート表皮や、トリノの街並みを描かれたスマートフォントレイ、ドアハンドル底面にあしらわれた「MADE IN TORINO」の文字やヌォーバ500のイラストレーションなど、遊び心のあるデザインを散りばめられている。インパネ中央に10.25インチのUコネクトディスプレイが配され、アップルカープレイにワイヤレス接続が可能(アンドロイド オートの有線接続にも対応)だ。

その車名が示すように、500eは電気自動車のみのラインナップで、今後もICE(内燃機関)を搭載する予定はない。パワートレーンは最高出力87kW(118ps)/最大トルク220Nmの電気モーターを搭載し、前輪を駆動する。駆動用バッテリーは42kWhのリチウムイオン電池を床下に搭載し、最大航続可能距離は335km(WLTCモード)。充電方式は交流200Vの普通充電と、付属アダプターを使ってのCHAdeMO急速充電にも対応する。

「フィアット コドライバー」と呼ばれる先進運転支援システムや、さまざまな安全装備も充実。先⾏⾞だけでなく歩⾏者や⾃転⾞も検知可能なオートマチックエマージェンシーブレーキをはじめ、⾞線から外れそうになるとハンドルの振動や警告音で注意を促すレーンデパーチャーワーニング、リアパーキングカメラ(ステアリング連動ガイドライン付き)などを全⾞に標準装備。アダプティブクルーズコントロールやレーンキーピングアシスト、オートハイビームなどは上級グレードに標準装備する。

車両価格は以下のとおり。しかも500eは、クリーンエネルギー⾃動⾞等導入促進対策費補助⾦(CEV補助⾦:500eでは65万円)の対象となる。

■フィアット 500e ラインナップ
500e ポップ(Pop):450万円
500e アイコン(Icon):485万円
500e オープン(Open):495万円
※ハンドル位置は、いずれも右のみ。ポップとアイコンはハッチバック、オープンはカブリオレ。アイコンとオープンの装備レベルは基本的に同じ。

なお、500eはカーリースのみでの販売となる。従来からのリース販売「パケット FIAT」と、サブスクリプション型カーリース「FIAT ECO PLAN(フィアット エコプラン)」の2種類のみを前提としている。いずれも頭金不要で税金・任意保険、契約期間中の整備点検費用も月々の料金に含まれているプランである。

また、従来型のフィアット500(および500C)も当面は継続販売されるが、遠くない将来にフェードアウトすることになっている。

■フィアット500e アイコン 主要諸元
●全長×全幅×全高:3630×1685×1530mm
●ホイールベース:2320mm
●車両重量:1330kg
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:43.0kW(118ps)/4000rpm
●最大トルク:220Nm/2000rpm
●バッテリー総電力量:42kWh
●WLTCモード航続距離:335km
●駆動方式:FWD
●タイヤサイズ:205/45R17
●車両価格(税込):485万円

[ アルバム : フィアット500e はオリジナルサイトでご覧ください ]

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