■新型bZ4Xと新型ソルテラの詳細明らかに! 何が違うのか
トヨタとスバルが共同開発した新型「bZ4X」と新型「ソルテラ」の詳細が相次いで明らかになりました。
そうしたなかで、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。
【画像】トヨタ・スバル本気の新型SUVは色々凄かった!(78枚)
先行して、新型bZ4Xの存在を明らかにしたのはトヨタで、2021年4月19日に中国・上海で世界初公開。その後、10月29日には日本仕様の詳細を発表しています。
一方でスバルは、2021年5月11日に新型ソルテラの存在を明らかにし、それ以降はティザーサイトを随時更新していき、同年11月11日にはスバルが新型ソルテラを世界初公開しました。
このように共同開発ながら展開方法はそれぞれのタイミングでおこなわれています。
基本的に共通した部分が多い新型bZ4Xと新型ソルテラですが、現時点で判明している情報ではどのような違いがあるのでしょうか。
まず車名において、トヨタは「新型bZ4Xの『bZ』はbeyond Zeroの略で、単なるZero Emissionを超えた価値をお客さまにお届けしたいという想いを込めました。そして『4』はボディサイズ、『X』はボディタイプを表しています」と説明しています。
一方でスバルは「新型ソルテラは、ラテン語で『太陽』を意味する『SOL(ソル)』と『大地』を意味する『TERRA(テラ)』を組み合わせた造語」だと説明していました。
基本骨格となるプラットフォームは、EV専用のものを採用しており、それぞれトヨタ「e-TNGA」とスバル「e-SUBARU Global Platform」と名付けられています。
ボディサイズは両者ともに全長4690mm×全幅1860mm×全高1650mm(アンテナ含む)×ホイールベース2850mmで、最小回転半径は5.7mです。
なお、スバルでは新型ソルテラの最低地上高を210mmと明らかにしています。
また、車両重量では新型bZ4Xが1920kg-(FWD)/2005kg-(4WD)、新型ソルテラが1930kg-(FWD)/2020kg-(AWD)と若干異なっているようです。
デザイン面で新型bZ4Xは、「Hi-Tech and Emotion」というデザインテーマのもと、BEV(バッテリーEV)の先進感とクルマ本来の美しさを融合した造形にチャレンジし、先進的なスリークさと、SUVらしい力強さを両立したスタイリングを目指したといいます。
とくに、フロントビューでは従来車のラジエータを象徴したセンター強調のテーマと異なる空力アイテムをコーナー部に採用したほか、上下に薄いバンパー形状にすることでBEVの独自性を表現しました。
また、フードからヘッドランプ上部へと連続する、特徴的なハンマーヘッド形状で独自性を表現しています。
新型ソルテラのエクステリアは、フロントにシームレスな造形のヘキサゴングリルでBEVらしいエネルギー効率の良さを表現しました。
また、グリルから始まる水平軸が通ったボディや内側から張り出したダイナミックなフェンダーが、SUVらしい力強さを主張しています。
インテリアでは、両者ともに高さを抑えたインパネ造形と、ハンドル上側を通して見えるように配置したトップマウントメーター(トヨタ初/スバル初)を採用したことで、視線移動を少なく遠視点化し、見やすさを重視しています。
■新型bZ4Xと新型ソルテラでことなる中身とは
パワーユニットでは、共通したスペックとなり、システム最大出力150kW(FDW)/160kW(4WD/AWD)、バッテリーはリチウムイオン電池、総電力は71.4kWh、総電圧は355Vです。
充電性能は、AC充電器最大出力が6.6kW、DC充電最大出力が最大150kWとなっており、新型bZ4Xと新型ソルテラはともにソーラーパネル仕様を設定することも明らかにしています。
一充電での走行距離(WLTCモード)は、新型bZ4Xが500km前後(FDW)/460km前後(4WD)なのに対して、新型ソルテラが530km前後(FDW)/460km前後(AWD)とFDWでは異なっているようです。
なお、トヨタは新型bZ4Xの加速性能(0-100km/h)を8.4秒(FWD)/7.7秒(4WD)と発表しました。
そのほか、ステアリングやサスペンション、ブレーキなどは共通ですが、新型ソルテラでは18インチホイールに235/60R18(FWD/AWD)、20インチホイール&235/50R20(AWD)を装着することも明らかにしています。
※ ※ ※
トヨタとスバルが、「86(GR86)」&「BRZ」に続いて共同開発をおこなった新型bZ4Xと新型ソルテラ。
両者は、共通する部分に加えて「トヨタらしさ」「スバルらしさ」を持つクルマだといいます。
それぞれの発売時期は、2022年年央からグローバルで展開されるといい、実際に導入された際には、ユーザーからどのような評価を受けるのか、期待が高まります。
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