サーキット初心者でも楽しめる気軽さが最大の魅力!
富士スピードウェイの主催で、燃費性能を最大限生かしながら運転の総合力を競うエコカーカップ。今年は9月28日に「2019オータムフェスティバル」と題して開かれた。
レーシングドライバーが語る! 理論に基づいた本当に燃費を稼げるエコドライブとは
エコカーカップでは3時間(チャレンジ180)と1時間(チャレンジ60)の耐久レースが用意され、最短ラップタイムはそれぞれチャレンジ180が3分15秒以上、チャレンジ60は4分45秒以上と決められている。それ以上速く走ってしまうとペナルティが待っているのだ!
通常のレースでは速さを競うのが一般的だが、このレースではそのタイムにどれだけ近づけるかに加えて、どのくらい燃料を使ったかという燃費も重視されるため、その両立が難しい。
また、エコカーカップといえど、参加するすべてのクルマがハイブリッド車やプラグインハイブリッド車というわけではない。そのためガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、プラグインハイブリッドでクラスを分けている。今回の参加台数はチャレンジ180が11クラス79台、チャレンジ60は13クラス57台と、とにかく台数が多いのも特徴。聞くと今回は過去最多だとか。いくら広い富士スピードウェイとはいえ、約80台が一堂にレースをするというのだから、驚きだ。
F1まで開かれた富士スピードウェイの本コースを走ることができるにも関わらずライセンスは不要で、サーキット初心者でも気軽に参加できることや、ヘルメットとグローブ、長袖、長ズボン、運動靴というラフな服装での参加が認められているため人気のイベントで、その結果が今回の参加台数にも表われている。
今回は諸般の事情によりWEB CARTOPチームとしての出場は叶わなかったが、トヨタ・プリウスで出場する本誌CARトップとの合同チームとして、新人編集部員の篠田が参加した。
私、篠田はスポーツカーに乗っているものの、富士スピードウェイのコースを走るのは今回が初めて。速度はかなり抑えて走るため危険は少ないが、台数が多いことと、チームによって作戦が違い、それによって速度域もかなり異なるため、意外と難しい。今回はチャレンジ180とチャレンジ60どちらにも参加するため、ペース配分が異なることも苦労するポイントだった。
前日に行われた練習走行では、CARトップの元編集長・鈴木俊治さんの厳しい指導のもと、コースレイアウトとペース配分を覚えるので精一杯。なるべく荷物を減らし、優勝を狙うのこのチームではドライバーとしての参戦は難しいかも……と不安を感じていたが、チャレンジ180では4番手、チャレンジ60では1番手のドライバーを務めることに。
ちなみにこのレースではピットストップの規定も設けられており、チャレンジ180では5回以上ピットに入らなければならない。その際はピットで乗り換えか、もしくは同じ人が乗るにしてもエンジンを停止し、一度クルマから降りなければならないというルールがある。
軽自動車からスポーツカーまで、幅広い車種のエントリーがある
当日は朝に車検を済ませてブリーフィングが行われる。ここで危険なポイントや掲示旗の確認などが行われた。解散後、エンジョイ60のグリッド順をクジで決めるというので、私がCARトップの命運をかけて引いてみる。結果は後ろから2番目の56番……私篠田は運すら味方しないようだ……。
こうしているうちにチャレンジ180の予選が始まった。予選では全開走行が認められており、決勝のグリッド順も決まる大切なセッション。ここは俊治さんに託し、見守るしかない。しかし、周囲はルノー・メガーヌRS、トヨタ86、スバルWRX STIなど、とてもノーマルのプリウスでは太刀打ちできなさそうな強者ばかり。そうはいってもさすがはレース狂いを自認する俊治さん! 総合38位につけた。
予選は2回に分けて行われたのだが、別グループだったメルセデス・ベンツAMG GTが圧倒的な速さでポールポジションを獲得している。このクルマ、いわゆるスーパースポーツに分類されるようなモデルだ。
その後実施されたチャレンジ60の練習走行では初回参加の2人が行い、ペース感覚をなんとか掴んだところで、いよいよ決勝レース! まずはチャレンジ180から実施された。コースインした後に燃費計がリセットされていることを確認し、いよいよスタートだ。
4人中2人がこのレースに長く出ているため、経験豊富なベテランと初参加の新人が入れ替えで1時間ずつ、残りの1時間をベテラン2人が入れ替えて走ることになった。前日の練習走行と合わせて何周も走り、ある程度コースやペースは叩き込んだはず。それでも状況は毎回変わるのがレースで、思い通り走れることはほぼないと言って良い。予選では参加車両同士の接触もあり、もしクルマをぶつけてしまったら……と、私篠田にも緊張が走る。
前半組のレースを見ていると、いつの間にかお昼時に。腹が減ってはなんとやら……ということで、先着順で無料配布されるとん汁をもらい、お腹をある程度満たしたところで、いよいよ出番がやってきた。
決勝での雰囲気を知る意味でも、あとで運転するほうを選択し、まずは助手席でサポートを行った。タイムの読み上げだけではなく、その間にライン取りや遅いクルマの抜き方、ペース配分の最終確認も行い、万全の状態になったところでチェンジ!
クルマにはコースマップやタイムがすぐに見られるよう工夫にしていたことや、実際に自分が運転する際にも隣に乗ってもらえているという安心感がある。そのおかげか思ったほど緊張することなく走ることができた。
速度は確かにそんなに速くはなく、コース幅も広いため、そこまで危ないという場面はなかった。それでも第1コーナーやシケインと呼ばれる急カーブが連続する場所ではスキール音を鳴らしっぱなし。慣れている人からしたら、おそらく意味がわからないと言われるであろうライン取り、他車を抜かすタイミングや場所など、反省点を挙げればきりがない。それでもペースをなるべく守りながら燃費を上げていき、無事にバトンタッチ。
チャレンジ180でのレース順位は33位とイマイチだったものの、速さと燃費での総合順位は9位。じつは規定タイムよりも速く走ったことによるペナルティポイントが入ってしまったのだが、まずまずの結果だろう。
レースでの運転技術やエコドライブは普段の運転にも使える!
そして休憩をする間もなく、エンジョイ60の決勝レースの開始を告げるアナウンスが流れる。グリッド位置にそれぞれクルマを置くのだが、どう見ても我らがCARトップは56番。この位置ではレーススタートを知らせるコントロールブリッジも見えない。これはかなり不利かもしれない……。
しかし、この位置だったからこそ、面白いことを知ることができた。今回、たまたま隣になったのがタクシーの日産ノートe-POWERで参加していた三和交通神奈川さん。先ほどのエンジョイ180で3時間走っている間メーターを回していたそうで、その運賃はなんと7万円超!
こちらは俊治さんと新人2人の3人で20分ずつを走ることになった。まずはグリッド順の責任を取るべく、私篠田がステアリングを握る。
こちらはチャレンジ180よりもさらに遅いペースで走らなければならないため、他車を抜くタイミングがより難しい。その結果、順位がほとんど変わらず、結果は45位。しかし、燃費では全体の4位で、総合順位は6位。悔しさが残りながらも、やりきったという思いだった。
そして表彰式へ。CARトップのプリウスが属していたHV-4クラスはとくに手強いチームがあり、総合の表彰台独占状態になっていた。優勝商品はタイヤ4本! など豪華なものばかり。うらやましい。
それでも「マスターオブエコカー」と呼ばれる、チャレンジ180とチャレンジ60の両方に参戦したチームが対象となる表彰では総合4位だった。私篠田は足を引っ張っただけのような気もするが、チームとしては爪痕を残すことができたと思う。
私篠田が普段乗っているクルマはそもそもあまり燃費が良くはないため、あまり意識していなかったのだが、エコカーカップに参加したことで身につけたエコドライブは愛車を運転するときにも生かしている。
次回のエコカーカップは来年2月に開催される。どんなクルマでも参加できるわけではないが、かなりの車種に参加資格がある同レース。日常使いのクルマで富士スピードウェイを走ることができるので、ぜひ気軽に参加してほしい。
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