優等生の味わい。欠点らしい欠点がないのが個性といえる
カローラクロスHV・Z(FF) 価格:299万円
総合評価/76点
CDテストモード燃費/33.0km/リッター
【クルマの通知表】カローラの新たな主役、カローラクロスが提示するSUVワールド
カローラクロスは、カローラ初のSUV。販売は好調だ。ユーザーからの高い支持は、優れた商品性を示すものであり、魅力的なSUVであることを物語っている。
シートは快適設計。室内空間は想像するよりも広く、後席の居住性も十分。上級グレードには後席エアコン吹き出し口が装備される。ラゲッジ空間はゴルフバッグが4セット積める広さ。汚れ物を気にせず積めるマットも用意されている。ただし、リアシートの背もたれを倒しても微妙に段差が残る。車中泊には不向きだ。
走りは、そつがないという表現がぴったり。TNGAに基づくプラットフォームは、C-HRとの共通性が高い。リアサスペンションは4WD車がマルチリンク式。2WD車はシンプルなトーションビーム式を組み込む。ビーム式でも乗り味の面でネガを感じさせない。ハンドリングはナチュラル。適度にロールし、操舵感覚は過敏でも鈍くもない。いたって素直だ。
印象的なのはハイブリッドの出来のよさである。THSがここまでレスポンスよく、力強く加速するようになるとは、数年前には想像もできなかった。燃費は驚くほど良好。実走テストでは33km/リッターをサラリとマークした。静粛性は、ハイブリッド化に合わせていろいろ手当てしたであろうことがうかがえる仕上がり。圧倒的に静かというイメージはないが、さまざまな状況下で気になる点はなかった。
カローラクロスは、クルマに趣味性を求めるユーザー層には無機的に映るかもしれない。だが実力は本物。コストパフォーマンスに優れ、日々の生活で快適に使えて良好な燃費という大きな恩恵にもあずかれる。極めて良質な実用車である。
Brief Comment
現行型カローラは、全方位レベルアップしたことに驚いた。その延長上にあるカローラクロスも、非常に完成度が高い。改めてじっくりとチェックして優れた実力を再認識した。細かく見るとACCの制御に多少の改善点は見受けられる。だが大きな意味では、欠点らしい欠点は見当たらない。この完成度をこの価格帯で実現したことには恐れ入る。デザインとパッケージが気に入れば購入を躊躇する要素はない。
トヨタ・カローラクロス主要諸元
グレード=ハイブリッドZ(FF)
価格=THS 299万円
全長×全幅×全高=4490×1825×1620mm
ホイールベース=2640mm
車重=1410kg
エンジン=1.8リッター直4DOHC16V
エンジン最高出力/トルク=72kW(98ps)/142Nm(14.5kgm)
モーター最高出力/トルク=53kW(72ps)/163Nm(16.6kgm)
WLTCモード燃費=26.2km/リッター
駆動方式=FF
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いまどきIR(赤外線)カットガラスは当たり前の車が多いのに