現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【80's ボーイズレーサー伝 26】4代目スターレットは熱血ターボで速さに一段と磨きをかけた<最終回>

ここから本文です

【80's ボーイズレーサー伝 26】4代目スターレットは熱血ターボで速さに一段と磨きをかけた<最終回>

掲載 更新
【80's ボーイズレーサー伝 26】4代目スターレットは熱血ターボで速さに一段と磨きをかけた<最終回>

1980年代のクルマといえば、ハイソカー、街道レーサー、そしてボーイズレーサーが人気を博していた。この連載では、ボーイズレーサーと呼ばれた高性能でコンパクトなハッチバックやクーペたちを紹介していこう。最終回となる今回は「4代目スターレット(EP82)」だ。

トヨタ スターレット 3ドアGTターボ(EP82型・1989年12月発売)
1986年(昭和61年)に発売された3代目スターレットのEP71型は「カッ飛びターボ」の愛称とターボエンジンで人気を呼び、1987年のマイナーチェンジではクラストップレベルの110psにパワーアップして「辛口ターボ」となり、さらに人気を集めた。

【スクープ】新型ヤリスの「GR-4」がGRMNの正体? 3気筒ターボを搭載して2020年内に発売か

1989年(平成元年)12月、1980年代を締め括る1台として、スターレットは4代目にフルモデルチェンジを果たす。型式名はEP82。FF化第2世代となるEP82型スターレットは、プラットフォームこそ先代を継承するものの、高張力鋼板を拡大採用してボディの剛性を上げ、タイヤは175/60R14サイズという、このクラスとしてはワイドなものを装着し、前後トレッドを拡大してコーナリング限界を高めるなど、基本性能の底上げが図られていた。

EP82型における最も大きな変更点は、ベルト駆動される吸気カムシャフトがシザーズギアを介して排気カムシャフトを駆動する、ハイメカツインカムIIと呼ぶ4バルブDOHCエンジンを新採用したことだ。先代の2E-TELU型のストローク(77.4mm)はそのままにボアを1mmアップ(73.0mm→74.0mm)して排気量は1331ccに。最高出力はNA(自然吸気)で100psだが、これに新型CT9ターボチャージャーと空冷インタークーラーを組み合わせた4E-FTE型は、最高出力は135ps/6400rpm、最大トルクは16.0kgm/4800rpmまでにチューンされている。

排気量は先代(1295cc)から36ccで25psのアップなのだから、やはり4バルブDOHC化の威力はスゴいとしか言いようがない。LOモードでは最高出力は125ps/6400rpm、最大トルクは15.0kgm/4800rpmとなる2モードターボシステムが採用されるのは、先代と同じだった。

ただ、先代同様にターボが効き出したときのブースト圧の立ち上がりは急激で、サスペンションのキャパシティが不足気味なこともあって、コーナー出口でパワーをかけると簡単に前輪が空転した。当時の試乗記では「究極のジャジャ馬だけに、単なるエントリーカーなどと思わない方がいい」と評価されていたのが印象に残る。

1990年代に入ると、スターレットは1995年末に5代目にフルモデルチェンジ(発売は1996年)されるが、1999年にヴィッツが登場したことで販売を終了。ルーツであるパブリカを含めると、7代と38年の歴史に終止符を打った。



トヨタ スターレット 3ドアGTターボ(1989年)主要諸元
●全長×全幅×全高:3800×1620×1380mm
●ホイールベース:2300mm
●重量:1010kg
●エンジン型式・種類:4E-FTE型・直4 DOHCターボ
●排気量:1331cc
●最高出力:135ps/6400rpm
●最大トルク:16.0kgm/4800rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:175/60R14
●価格:124万円

[ アルバム : EP82型スターレットターボ はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

一度は乗ってみたい! サイドカーは、通常のバイクにつけることができる?
一度は乗ってみたい! サイドカーは、通常のバイクにつけることができる?
バイクのニュース
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
なぜ免許とマイナカード「24年度末」に一体化? 紛失時はどうなる? 一体化でどんな影響ある?
くるまのニュース
ボルボ XC40、豪華仕様の限定車「プラス B3 セレクション」発売
ボルボ XC40、豪華仕様の限定車「プラス B3 セレクション」発売
レスポンス
「出遅れ」「巻き返し」「反転攻勢」EVめぐる話題が目白押し【新聞ウオッチ】
「出遅れ」「巻き返し」「反転攻勢」EVめぐる話題が目白押し【新聞ウオッチ】
レスポンス
日本ミシュランタイヤが「ジャパントラックショー2024」にブースを出展! サステナブル素材を使用したタイヤなどを展示
日本ミシュランタイヤが「ジャパントラックショー2024」にブースを出展! サステナブル素材を使用したタイヤなどを展示
くるまのニュース
マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
レスポンス
スズキのコンパクトSUV「エスクード」国内販売が終了 新たな「グローバルSUV」投入に期待!
スズキのコンパクトSUV「エスクード」国内販売が終了 新たな「グローバルSUV」投入に期待!
くるまのニュース
スタイリッシュなスタイルと折りたたみ機構を採用 電動アシスト自転車「Refna WINDY」発売
スタイリッシュなスタイルと折りたたみ機構を採用 電動アシスト自転車「Refna WINDY」発売
バイクのニュース
アルファロメオ ジュリア/ステルヴィオ、限定車「ヴェローチェ スペリオーレ」発売
アルファロメオ ジュリア/ステルヴィオ、限定車「ヴェローチェ スペリオーレ」発売
レスポンス
GWにホンダ青山本社で「モーターサイクルショー」開催、新型車をじっくり見られる機会!
GWにホンダ青山本社で「モーターサイクルショー」開催、新型車をじっくり見られる機会!
モーサイ
ホンダN-VANがマイナーチェンジ。特別仕様車FUN「STYLE+ NATURE」を同時発売
ホンダN-VANがマイナーチェンジ。特別仕様車FUN「STYLE+ NATURE」を同時発売
カー・アンド・ドライバー
ランボルギーニの電動化第二弾は「ウルス」!フェイスリフトでPHEVになったウルスの全情報!
ランボルギーニの電動化第二弾は「ウルス」!フェイスリフトでPHEVになったウルスの全情報!
AutoBild Japan
トヨタが「新型モデル」世界初公開! クロスオーバー&SUV 2台同時に! 25年半ばまでに発売!? 「bZ3C」と「bZ3X」中国で登場
トヨタが「新型モデル」世界初公開! クロスオーバー&SUV 2台同時に! 25年半ばまでに発売!? 「bZ3C」と「bZ3X」中国で登場
くるまのニュース
フォーミュラEの改良型マシン『GEN3 EVO』が初公開。4輪駆動化と超高速充電対応で2025年デビュー
フォーミュラEの改良型マシン『GEN3 EVO』が初公開。4輪駆動化と超高速充電対応で2025年デビュー
AUTOSPORT web
フォルクスワーゲンが次世代大型電動SUV『ID.CODE』を発表
フォルクスワーゲンが次世代大型電動SUV『ID.CODE』を発表
レスポンス
ホンダ ヴェゼルをマイナーチェンジし新グレードも設定
ホンダ ヴェゼルをマイナーチェンジし新グレードも設定
Auto Prove
最近、スズキのデザインが尖ってきたワケ「キーワードはGSX-R DNAとプラットフォーム」
最近、スズキのデザインが尖ってきたワケ「キーワードはGSX-R DNAとプラットフォーム」
モーサイ
鉄道はあれど重い荷物にはバスのほうがラクだが……運休!? 空港行きの高速バスで2024年問題を痛感した!
鉄道はあれど重い荷物にはバスのほうがラクだが……運休!? 空港行きの高速バスで2024年問題を痛感した!
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

77.0154.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8325.0万円

中古車を検索
スターレットの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

77.0154.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.8325.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村