10年目の大刷新!! 三菱のコンパクトSUV、RVRが本日2019年8月22日にマイナーチェンジを敢行。
フロントマスクも新たに、2010年の登場から10年目で文字通り、顔も新たに新しいスタートを切った。
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三菱のRVRといえば1991年に誕生し、RVブームのなかで人気車に成長したが、ここ最近は厳しい販売状況が続いている。
これまでRVRに関してはフルモデルチェンジの情報も囁かれてきたが、このマイナーチェンジでいったいどうなるのか? 改良の中身とともに最新情報をお伝えしたい。
文:ベストカーWeb編集部
写真:MITSUBISHI
10年目の改良で“顔”激変!!
従来型のRVR
改良新型のRVR。フロントマスクの変更で顔つきが大きく変わった
改良モデルの目玉は、なんといっても一新されたフロントマスク。
写真をみてもわかるとおり、従来型から大幅な変更が施されており、登場したばかりのeKクロスやエクリプスクロスとも通ずる「ダイナミックシールド」をより進化させたニューフェイスは、なかなかの存在感。
フロントグリルは、メッキ加飾によるギラギラ感強めなデザインながら水平・垂直基調で、さほどオラオラ感が強くないのも好印象だ。
【画像】新型RVRのさらに詳しい写真をチェック!
デザイン自体はすでに海外で発売されているASXに準じたものながら、10年目の改良という点を考えてもかなりの大胆チェンジ。ターンランプとフォグランプをヘッドライトから独立させ、バンパーサイドに配したデザインは、デリカD:5と同様だ。
目立つフロントマスクだけではなく、リアまわりもテールランプ形状が絶妙に変わっており、水平基調の新たなデザインとなっている。
また、ボディカラーも写真のサンシャインオレンジメタリック、そして赤系のレッドダイヤモンドと合わせて2つの新色が追加されている。
注目の価格は値下げ!? 中身は進化?
車幅いっぱいに広がる水平基調のテールデザインとバンパーサイドにブラックガーニッシュを新たに採用したリアデザイン
一方、中身の変化は? といえば、機能面では新設されたスマホ連携ナビを8インチのモニターに大画面化(従来型は7インチのナビシステムをオプション設定)。
合わせてトランスミッションも6速スピードモードCVTに、スポーツモードを常時楽しむことができるMポジションを新たに搭載。
さらに、安全面では自動ブレーキを含む予防安全システムの「e-Assist」に、前進時のご発進抑制機能を追加するなど、内容としては小幅ながら細かい部分で性能・機能向上を図っている。
ちなみに、足回りについては「今回変更は行っていない」(三菱広報部)とのこと。また、搭載される1.8Lエンジンも出力などの変更はなく、基本性能に関わる部分はほぼ据え置きといえる内容。
ただ、嬉しいのは価格。従来RVRは下から「M」、「G」の2グレード構成だったが、前者は改良前と全く同じで2WD車が210万4920円、4WD車が234万1440円となっている。
さらに、最上級の「G」は従来型より1インチアップした18インチアルミホイールを採用しつつ、価格は2WD車で227万2320円、4WD車で250万8840円と従来型比でむしろ3万2400円値下げ。
何かにつけて価格を上げる新車が多いなか、“現役10年目”ということもあってか、RVRは価格を据え置き・値下げする戦略を採っている。
2019年上半期の平均月販台数は84台と厳しい戦いを強いられているRVRだが、巻き返しはなるか!? 三菱広報部によると、RVRの月販目標台数は150台(2019年度)という。
次期型RVRはどうなる? 登場時期と中身
次期型RVR(予想グラフィック)
そして、さらに気になるのが次期型RVRの動向だ。ここまで再三触れているとおり、現行型RVRのデビューは2010年。通常のモデルサイクルであればいつモデルチェンジしてもおかしくない時期に達している。
ここまで来ると「本当にRVRの次期型なんてあるのか?」とも思えるが、実はRVRは海外では三菱車で3本の指に入る“稼ぎ頭”。
実際、2017年の上半期には7万5000台を売り上げ、日産・ルノーとともにグループ販売世界首位を獲得した原動力のひとつにもなった。こうした事実を考えてもRVRを消滅させることは考えづらい。
当サイトでも「日産との共同開発車となる次期RVRが2020年に登場する」と伝えたが、どうやら今回のマイナーチェンジで現行型があと2年ほど販売される流れとなり、次期型の発売は2021年か2022年になる見込みだ。
また、次期型は日産ジュークと共通プラットフォームになる可能性が高く、その場合はe-POWERやプロパイロット(三菱版MI-パイロット)がラインナップに加わることになる。
日産とのコラボレーションでいったいどのような車が生まれるのか? 次期RVRの行方にも注目だ!
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