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【メルセデス・ベンツ EQE SUV】セレブ御用達のミドルクラス電気SUV

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【メルセデス・ベンツ EQE SUV】セレブ御用達のミドルクラス電気SUV

新車試乗レポート [2023.09.11 UP]


【メルセデス・ベンツ EQE SUV】セレブ御用達のミドルクラス電気SUV
文●九島辰也 写真●メルセデス・ベンツ

【メルセデス・ベンツ EQE SUV】電気SUVフルラインアップ最後のピースが登場

 今回のEQE SUVでメルセデスのEV、つまりEQシリーズは完成したように思える。

 EQAからEQSまで揃い踏みした感じだ。その中でEQE とEQSにはそれぞれ2つのモデルが用意される。ハッチバックドアを持ったセダンタイプと背の高いSUVだ。その理由はEV専用設計だということ。コンパクト系モデルは内燃機関のプラットフォームと共有するため背の高さを必要とした。床下にリチウムイオン電池を敷き詰めるにはスペースが必要だからだ。


電気自動車専用設計の強み

EQE 350 4MATIC SUV
 だが、今回のEQE SUVを含む大型プラットフォームは専用設計のため車高は関係ない。エンジン、トランスミッション、プロペラシャフト云々のスペースを割愛できるから都合がいい。バッテリーを効率よく置けるのはもちろん、クーリングシステムも設計段階から完備できる。さらにいえば、アンダーボディをフラットにし空気抵抗値を抑えることも可能。それを証拠にEQE SUVは背が高いにも関わらずCd値0.25を実現した。


EQE 350 4MATIC SUV
 そのエクステリアデザインはじつにうまく纏まっている。EVだからといった気を衒ったところはなく、意外?なくらいオーセンティックなフォルムとなった。斜め後ろから見ているとGLEの前身Mクラスを思い出したほどだ。新鮮なのはEQシリーズのトレードマークともいえるグリルの造形だろう。


新しさが満載されたインテリア

EQE 350 4MATIC SUV
 それに対しインテリアは新しさ満載。ステアリングホイール、ガジェット型のメータークラスター、インパネ周りの意匠は新鮮だ。そしてそこにアンビエントライトがうまくマッチする。もしかしたらアンビエントライトはEV時代に向けての装飾装備だったのかもしれない。


EQE 350 4MATIC SUV

EQE SUVを試乗してわかったこと
 では試乗だが、ステアリングを握ったのはEQE 350 4MATIC SUVだった。スリーサイズは全長4880×全幅2030×全高1670mm。EQS 450 4MATIC SUVが全長5135×全幅2035×全高1725mmだから順当なクラス分けと言ってところだろう。サイズでクルマのキャラクターは変わる。で、肝心なのはホイールベース。EQS SUVの3210mmに対しEQE SUVは3030mmと縮まった。つまり、短くなったホイールベースが運動性能を上げるのだが、そこにリアステアが関わってくるからおもしろい。10度の逆位相は最小回転半径4.8mを可能とする。実際にUターンしてみたが、思った以上に内側へ鼻先を向けた。見た目のボリュームとは裏腹に機動力は高そうだ。

 パワーソースは前後のアクスルに装着する2つのモーターで、システム合計では最高出力292ps、最大トルク765Nmを発揮する。トルクの数字からわかるように一般的に十分すぎるスペックだ。とはいえ、モアパワー!を欲しる人は追加されるメルセデスAMG EQE 53という選択肢がある。その辺のニーズに抜かりないのが最近のメルセデスだろう。

 それはともかく、EQE 350 4MATIC SUVの操作とその反応は至ってマイルドだった。アクセル操作に対し急激にトルクが立ち上がるのではなく、内燃機関を扱うような細かい調整のできるアクセルが用意される。ここはメルセデスのこだわりであり、しばらく運転しているとEVであることを忘れさせる仕上がりだ。加減速のプログラミングがかなりうまい。回生ブレーキの利かせ方もそう。左側のパドルシフトを操作すると軽いGフォースをかけながら効率的な回生を行う。さらにいうと、メルセデスが用意するD AUTOが運転を楽にしてくれる。これは前走車に近づきすぎるとセンサーが自動的に回生ブレーキをかける仕組みで、ACCに似た動きをする。もちろんその手前でドライバーがブレーキを踏めばいい話だが、自然な減速フィールは精度が高い。個人的には好きな装備だ。

 ハンドリングは前述したEQS SUVより短いホイールベースが役に立って、思った以上の運動性能を見せる。S字コーナーのような切り返しでもっさりした動きはない。またロールの消し方も秀逸。バッテリー搭載による低重心とそれを鑑みたロールセンターの設定で、コーナリング中キャビンはおおむねフラットにキープされる。前後21インチタイヤはスタビリティが相当高そうだ。

 なんて感じの走りだが、センターモニターでいろいろと設定を変えられるのも新世代EQシリーズの醍醐味だろう。EVにあえて音を加えるサウンドエクスペリエンスはその一つで、3つの音色を選ぶことができる。エネルギーフローのモニターもこれまでとは違った表示がいい。イラストが真横や真上ではなく若干俯瞰なので臨場感が高まる。こんなところも新たな提案になる。


まとめ

EQE 350 4MATIC SUV
 といったEQE 350 4MATIC SUVの価格は1369万7000円。ローンチエディションなので装備がてんこ盛りとはいえかなりいいお値段だ。もはやEVはセレブ御用達ってところだろうか。いずれにせよこのクルマと港区で頻繁に遭遇する日はそう遠くない気がする。

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みんなのコメント

5件
  • 助手席の前、オプションでディスプレイつけないとチープすぎるよね。1000万超える車なんだら車両価格高くして標準装備にすれば良い。
  • EQE 350 4MATIC SUV、スリーサイズは全長4880×全幅2030×全高1670mm。価格は1369万7000円。セレ豚御用達ってところだろうか。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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