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レッドブル「チーム史上最高のテスト」と自賛。しかし最有力はメルセデスと警戒を怠らず

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レッドブル「チーム史上最高のテスト」と自賛。しかし最有力はメルセデスと警戒を怠らず

 レッドブル・ホンダは、バーレーンで行なわれたF1プレシーズンテストで、実に印象的な走りを見せた。マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは、揃って有望なペースを記録し、さらに信頼性の問題に悩まされることはなかった。

 一方で昨年まで7年連続でダブルタイトルを獲得しているメルセデスは、心配な状況である。ペースが優れなかったばかりか、信頼性の問題に見舞われたこともあり、さらにハンドリングに苦しんでいるように見えるシーンもあった。

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 このテストの結果、今シーズンの最有力はレッドブルだという見方が強まっている。しかし当のチームは現状に満足しているわけではない。彼らは、メルセデスが困難な状況から立ち直り、躓きから復活してきた歴史を十二分に知っているのだ。

 レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、ドイツのテレビ局”RTL”のインタビューで、自チームの状況については期待を抱かせるモノだったとしながらも、メルセデスが言われているほど悪い状況にあるとは考えていないようだ。

「レッドブル・レーシングが誕生して以来、確かに最高のテストだった」

 マルコはそう語った。

「全てが、最初から正しく機能した」

「しかし、メルセデスの力があることは分かっている。彼らは、我々よりもはるかに多くの燃料を積んで走っていたと思う。彼らの燃料搭載量が他と違ったという事実は、彼らが既にかなりの自信を持っているに違いないということを示している。彼らはまだ、かなり多くのことを隠し持っているはずだ」

「メルセデスが最有力で、我々がその最初のチャレンジャーだ。私は現状をそう見ている。その後ろは、激戦になるだろう。マクラーレンは少し目立つかもしれないが、メルセデスや我々のレベルにはない。中団グループは間違いなく接戦になる」

 2020年のレッドブルのマシンRB16は非常にピーキーなマシンだったと言われており、フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンは揃って苦労した。そのため、2021年用マシンRB16Bは、動きを予測しやすいマシンに仕上げることを目標に掲げてきた。

 マルコ曰く、レッドブルはまさに望んでいたようなマシンを生み出したと考えている。これにより、フェルスタッペンと新加入のペレスは、マシンを限界までプッシュできるようになるはずだ。

「メルセデスと比較して、我々のマシンは間違いなく安定しているようだ」

 そうマルコは語る。

「もちろんそれは、ドライバーにとってはドライビングしやすくなったということを意味している。動きを予測できるようになり、限界で機能することができるようになった。しかし、それは目標としていたことだ」

「ただ、コントロールしやすくするために、マシンを遅くしたくはなかった。動きの予測できる、速いマシンが欲しかったのだ。そして、それをうまいこと達成できたと思う」

 マルコはまた、新たにチームに加入したペレスが既にレッドブルのマシンに適応できており、特に決勝レースでは、フェルスタッペンと同じようなパフォーマンスを発揮できるはずだと考えている。

「彼の日々の行動やその経験から、少なくともレースでは、フェルスタッペンに非常に近いパフォーマンスを発揮することをすでに期待している」

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