この記事をまとめると
■大手クルマ買取業者によるさまざまな悪事が明るみにでている
現車の細部チェックは素人には意味なし! 中古車選びでハズレを引かない5つの攻略法
■昔のクルマ業者は怪しい店が多く、やっていることもかなり悪どかった
■「昔はもっとひどかった」というショップのエピソードを振り返る
ビッグモーターが可愛く見える昔の悪徳業者の悪事の数々
クルマの買い取り業者がなにか悪事を働いたというニュースが毎日のように報道されています。が、ちょっと昔の事情をご存じの方なら「なにをいまさら」と呆れているかもしれません。いまでこそ、コンプライアンスだの公取なんてややこしいことだらけですが、そもそもクルマの業者というのはディーラーだろうがブローカーだろうが脛に傷をもつのがデフォルト。昔は良かった、の逆張りで「昔はもっとひどかった」エピソードをご紹介しましょう。
車検に時間が「やけに」かかる
最近では1日車検といった短時間で車検を済ませてくれるサービスもありますが、その昔は「2週間ほどお預かりします」なんて業者もたくさんいました。もちろん、代車が貸し出されるのですが、これがまた微妙な代物だったり。で、2週間がいつの間にか3週間になり、結局はひと月くらいかかったなんてご経験がある方もいらっしゃることでしょう。
おそらくは、その間にアナタのクルマ、あるいはパーツが使いまわされていたりするのです。つまり、ほかの同じようなクルマが新規登録するとか、継続車検を受けるのに必要なパーツがなかったりした場合、アナタのクルマがドナーとなり、日本仕様のライトレンズやフェンダーアーチカバー、場合によっては触媒が外されてバリバリの並行モノの登録に流用されていたりするわけです。
もっとも、時間こそかかりはするもののほとんど実害はないはず。稀にライトのレンズを交換し忘れて「妙に配光が見えやすくなったわい。あの業者やるのう!」などということもありますが、次の車検で国内仕様に戻るはずなので、簡単に信用しちゃいけません。
セキュリティを施工したがる
中古車販売店やカーオーディオ専門店などでよくあったのが、アメリカ製の高価なセキュリティシステムのセールス。デバイスそのものはクルマ泥棒の本場で開発しているものだけに「わりと完璧じゃね!」と感心するようなレベルです。振動感知やイグニッションカットなど、いまでも通用するくらい。
で、悪徳業者はこれを悪用してまんまとアナタのクルマを盗むのです。システムを仕込んでるやつらですから、解除の方法も熟知しているうえに、普段どこに停めているかとか、生活習慣など顧客情報もたっぷり。施工した業者と窃盗を働くグループは別というケースがほとんどなので、お店を疑おうが調べようが埃は出てきません。だいたい、セキュリティをつけようなんてクルマは人気の高額車だったり、カスタムパーツ満載だったり、窃盗団からは狙われやすいと相場は決まっています。
シャレにならないのが、施工店では「念のため車両保険も入ったらどうですか」と自分のお店で加入させ、盗まれたあとに「よかったですね、保険入ってて!」などとほざくのです。ただし、保険会社もバカではないので、こういうケースが度重なるようなショップはマークされ、現在ではなかなかクリーンヒットが打てなくなっているようです。
バレなければ何でもアリだった悪徳業者
本物なのかレプリカなのか
伝説的なプレミアムモデルを語ってレプリカを売りつけるというのは、個人的にもっとも悪質だと考えます。まず、信用して大金を払ったオーナーに失礼だし、これを信じて取材したメディア、さらにはその読者まで騙されるわけですからね。そして、レプリカでなく正真正銘の本物を持っているオーナーだって「おいおい、ウチのは本物だろうな」と困惑することだってあるでしょう。すると、そのクルマを売った業者だってのほほんとはしていられません。改めて本物である証拠を集めたり、調べたり、大変な労力が発生すること間違いないのですから。
こうした精巧なレプリカづくりには、どうやら専門チームが存在するようです。たとえば、ポルシェなどはミッレ・ミリア出場時に雇っていたイタリアの板金チームがいまだに356やらカレラアバルトの木型を保存(あるいは新造)していたりします。とはいえ、彼らは純粋な職人なので(と信じたいものです)新たなボディを作る際にも「レプリカ」として作っているはず。ここに精巧な部品ナンバーを捏造してくっつけているのが憎むべき確信犯。ここまでやられると、自動車専門オークショニアでさえ判断は難しくなるといいます。
クルマの世界だけでなく、あらゆる芸術品でも見られるケースですが、本物に対して失礼千万、ほんと絶滅してほしいものです!
水没ならぬ砂没車
水没車にまつわるトラブルの大半は購入前に調べることで防ぐことができるかと。湿気の痕跡やダメージは玄人でなくとも、タマ数を見ていれば見分けるコツもつかめるはず。ですが、砂に埋まっていたカス車を見分けるのは「まあまあ厄介」なものだそうです。
現在のドバイは一大リゾートとして世界にその名を馳せてはいるものの、1980年代までは中東の砂漠、トランジットで仕方なく立ち寄るような国だったはず。とはいえ、オイルダラーは確実に存在していたので、ロールスロイスやフェラーリはゴロゴロしていて、その頃の日本で出まわっていた中古並行車には「ドバイ物」が少なからずあったのです。
ドバイから砂埃をかぶって上陸したクルマでも、バブルの恩恵でたいていのタマが売れ残ることなく捌かれていったのですが、とりわけテスタロッサは入庫する前の情報だけで買い手がつくほどの人気。ブローカーの真似事をしていた筆者も、そんなタマを探し出しては売りつけていたのですが、一度だけ大失敗をしでかしました。
ある朝、ドアチャイムが鳴ったので誰かとのぞき窓に目を凝らすと「緑の腕章」をつけた警察官が数人、ドアの外に待ち構えていたのです。いうまでもなく、腕章は「検挙行動」の証しですから、眠気もふっとび大慌て。手短にお伝えすると、筆者がさばいたテスタロッサのサイドポンツーンから「白い粉」が発見された。ついては売主たる筆者を尿検査ともども聴取をしたいのだが「任意同行」してもらえぬか、とのこと。
玄関先で悪あがきはしたものの結局は、某警察署で入念な取り調べということに。しかしながら、結果は「シロ」当たり前といえば、当たり前ですが、白い粉と警察が言ってたのはドバイの粉のように細やかで滑らかな砂だったというオチ。
これをお読みの皆様なら、まさか中古並行などという得体のしれないクルマに手は出さないかと思いますが、いまでも稀に扱っている業者もいるようです。怖いもの見たさで手を出しますと、腕章付が現れるかもしれませんので、くれぐれもお気を付けくださいね(笑)。
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みんなのコメント
親がマーチ車検に出したら30万くらい取られたって言ってたよ。
交換できるものは全部交換だってよ!おかしいよ